遺憾
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遺憾(いかん)とは、一般には、期待通りではなく「不満だ」という意味で、期待したようにならずに、心残りに思うこと。
外交表現における使用
[編集]「遺憾」の語は日本において外交表現として用いられる。日本政府の視点で好ましくない他の国の行動に対して、遺憾の意を表すと言うかたちで外交的メッセージを発する。日本政府では批判的意見を示す際に8段階の外交表現(プロトコル)が用いられており、「懸念」「深く懸念」「憂慮」「深く憂慮」「遺憾」「極めて遺憾」「非難」「断固非難」の順に強いニュアンスとなる。2020年の中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法制定を受けた際には「遺憾」、尖閣諸島周辺領海への侵入の際には「誠に遺憾」、大韓民国において元従軍慰安婦への賠償を行うように命じた地裁判決に対しては「極めて遺憾」の表現を用いている[1][2]。この場合の遺憾は英語で「regret」と訳される[3]。
脚注
[編集]- ^ “【外交安保取材】中国海警法「深刻な懸念」 慰安婦判決「極めて遺憾」 8段階の外交表現の強弱”. 産経ニュース. 産経ニュース (2021年3月16日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ 丸山秀樹. “8段階の外交表現”. 株式会社東急総合研究所. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “Press Conference by Foreign Minister HAYASHI Yoshimasa”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2022年11月12日閲覧。