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孫沁文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
雞丁から転送)
孙沁文
ペンネーム 鸡丁
誕生 1987年
中華人民共和国上海市
職業 小説家作家脚本家漫画原作者
言語 中国語
国籍 中国
ジャンル ミステリ密室殺人不可能犯罪
代表作 『凛冬之棺』(2018年)
ウィキポータル 文学
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孫 沁文(そん しんぶん、簡体字:孙 沁文1987年 - )は、中国の推理作家。ペンネームは「鶏丁(鸡丁、ジーディン)」。密室殺人など不可能犯罪ものが特に得意で、中国では「中国の密室殺人の王様」として知られている。 [1]

略歴

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孫沁文は高校時代に学校の図書館で江戸川乱歩の小説集を読んで、ミステリ小説に夢中になった。2008年、中国のミステリ専門誌・『推理』の2008年第6期でデビュー作「雷雨中的密室杀人」を掲載された。以降、「鶏丁」の名義で短編ミステリ小説を次々に掲載された、主に不可能犯罪をテーマにする作品である[2]。2013年,孫沁文は自分の作品から13篇を選んで、『1/13的密室』という短編集を自ら編集して、同人誌の形で発売した。2016年、孙沁文はミステリアニメ『吃謎少女(謎喰う少女)』シリーズの脚本を書き始めた。このシリーズは謎を解けないと老婆になる少女が難事件を挑む物語である。作風は孫沁文得意な不可能犯罪ものである。同年、ビリビリ動画により放送された。

2018年、『吃謎少女』シリーズ最初の劇場版『溺亡大厦』はビリビリ動画により放送された。2019年、『吃謎少女 第二季』はビリビリ動画により放送された。2018年8月、孫沁文の最初の長編ミステリ小説『凛冬之棺』(「孫沁文」名義で発表された)は新星出版社より刊行[3][4]

かつて中国の推理作家の陸燁華中国語版と時晨と共に『Q.E.D. 可以的』というトーク番組を制作した[5][6][7]

小説

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単行本

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  • 『凛冬之棺』新星出版社 2018年 ISBN 9787513331586
  • 『写字楼的奇想日志』新星出版社 2020年 ISBN 9787020157105
    • 「赤色模特」 初出『推理世界』2012年6A
    • 「礼物」 初出『推理世界』2012年8A
    • 「白色愚人節」 初出『推理世界』2013年9A
    • 「彼岸的心」 初出『推理世界』2013年11A
    • 「悪作劇之夏」 初出『推理世界』2014年10B
    • 「室内撑傘的男人」 初出『推理世界』2017年1A
    • 「喫人電梯」 書き下ろし
    • 「藍色的告別」 書き下ろし

アンソロジー掲載

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  • 《冰雪中的密室殺人》《伏殺》 珠海出版社 2008年 ISBN 9787545301397
  • 《凄凉的鎖》《14号推理当鋪》 広西人民出版社 2010年 ISBN 9787219068151
  • 《載着眼泪的子弾》《時間的灰燼三 失去的機会》 中国戲劇出版社 2011年 ISBN 9787104035176
  • 《天蛾人事件》《2016年中国懸疑小説選》 長江文芸出版社 2017年 ISBN 9787535493040
  • 《請勿高空抛物》《2017年中国懸疑小説選》 長江文芸出版社 2018年 ISBN 9787570200528
  • 《彼岸的心》《給孩子的推理故事》 長江文芸出版社 2019年 ISBN 9787549265701
  • 《光密室》《2018年中国懸疑小説選》 長江文芸出版社 2019年 ISBN 9787570207336

単行本未収録短編

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  • 赫子飛シリーズ
    • 《旅館的密室》《最推理》総第10辑
    • 《無形的劇毒》《中学生·故事吧》2013年7、8月合刊
    • 《鬼火之謎》《金陵晚报》
    • 《冰雪中的密室殺人》《最推理》総第8輯
    • 《雷雨中的密室殺人》《推理》2008年第6期
    • 《盲点》《推理志》2009年2月
    • 《虚偽的不在場証明》《推理志》2009年7月
    • 《情人節的暗号》《金陵晚報》
    • 《天衣有縫》《中学生·異度空間》2012年4月
    • 《斩首缆车》《推理世界》2008年11B
    • 《凶棺》《推理世界》2011年2B
    • 《孤坟》《推理世界》2013年2B
    • 《五枚硬幣》《焼脳X第二季.01未知来信》(2019年第16期)
    • 《偏離》《最推理》総第20輯
    • 《洛倫兹的審判》《推理世界》2016年6B
    • 《請勿高空抛物》《歳月·推理》2017年2-3月合刊
  • 慕小影シリーズ
    • 《蜘蛛之咒》《懸疑屋——伊媚》増刊第一季
    • 《物理学密室》《最推理》総第13輯
    • 《牛奶殺局》《中学生·異度空間》2012年5月
    • 《離別曲》《鋭閲読·推理》2021年2月
  • 夏時シリーズ
    • 《孤独的悲劇》《推理大師》総第3期
    • 《重組的邏輯》《最推理》総第17輯
    • 《凄凉的鎖》《14号推理当鋪》
    • 《深邃的井》《最推理》総第19輯
    • 《神的密室》《推理世界》2009年5B
    • 《密閉的鉄殻》《最推理》総第21辑
    • 《来自地地獄的刀刃》《最推理》総第23辑
    • 《網球場的亡霊》《推理世界》2009年10B
    • 《灰色的封印》《歳月·推理》2014年11月银版·鸡丁密室特辑
    • 《昆虫絞刑官》《推理世界》2010年1B
    • 《載着眼泪的子弾》《時間的灰燼 失去的機会》
    • 《雪祭》《推理世界》2012年3B
    • 《天蛾人事件》《推理世界》2016年5B
  • 福小茂シリーズ
    • 《“会魔法”的推理名著》《超級小神探》2019年10月
  • 謎之治癒(謎を癒す)シリーズ
    • 《打不开的自習室》《中学生·故事吧》2013年10月
    • 《消失魔法陣》《中学生·故事吧》2014年11月
  • 安縝シリーズ
    • 《光密室》《2018年中国懸疑小说精選》
    • 《編輯失踪事件》“新星出版社”微信公衆号 2018年12月26日聖誕節特輯
    • 《杏仁味的感恩節》“新星出版社”微信公衆号 2020年11月26日感恩節特輯
  • 非シリーズ列
    • 《自救的尸体》《最推理》总第15辑
    • 《憎悪之錘》《推理世界》2011年3B
    • 《悪霊塔謎案》《推理世界》2012年10B(エドワード・D・ホックのサム・ホーソーン医師シリーズの同人小説)
    • 《溺斃摩天輪》《推理世界》2014年11A
    • 《幽霊手》《快楽閲読》第一期
    • 《怪人K的魔術》《偵探冒険王》2018年1-2月合刊
    • 《悠閑的劫匪》《偵探冒険王》2018年6月

邦訳

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マンガ原作

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脚本

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テレビアニメ

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  • 『求求你,吃我吧』 (抖动文化 2016)
  • 『吃谜少女』(抖动文化 2016)
  • 『吃谜少女 第二季』 (抖动文化 2019)

劇場版アニメ

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  • 『溺亡大厦』(2018)

脚注

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  1. ^ 黄茜 (2018年9月18日). “2018年,真的还有人写“密室”—— 推理作家孙沁文新作《凛冬之棺》出版”. 南方都市报. http://epaper.oeeee.com/epaper/C/html/2018-09/18/content_49552.htm 2019年6月19日閲覧。 
  2. ^ 密室推理作者孙沁文:设计不可能犯罪是我的职业”. 凤凰网. 2018年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月19日閲覧。
  3. ^ https://twitter.com/gyoshubunka/status/1033277048469381121”. Twitter. 2021年4月1日閲覧。
  4. ^ 凛冬之棺 - 株式会社 内山書店 中国・アジアの本. http://www.uchiyama-shoten.co.jp/book/b488482.html 
  5. ^ 「Q.E.D. 可以的」の公式Weibo”. passport.weibo.com. 2021年4月1日閲覧。
  6. ^ 侦探时间. “简评《QED可以的》”. www.bilibili.com. 2021年4月1日閲覧。
  7. ^ 可以的 第一季 (豆瓣)”. movie.douban.com. 2021年4月1日閲覧。
  8. ^ 現代華文推理系列 第二集 Kindle版

外部リンク

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