GM大宇・アルフェオン
GM大宇・アルフェオン | |
---|---|
フロント | |
リア | |
コクピット | |
概要 | |
販売期間 | 2010年-2015年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
2.4L 直4 SIDI 3.0L V6 SIDI |
最高出力 |
185PS/6.700rpm(2.4L) 263PS/6.900rpm(3.0L) 181PS/6.700rpm+モーター(17.6kw≒24PS、eアシスト) |
最大トルク |
24.0kgf·m/4.900rpm(2.4L) 29.6kgf·m/5.600rpm(3.0L) 23.8kgf·m/4.900rpm(eアシスト用2.4L) |
変速機 | 6速AT |
前 |
前: ストラット 後: 4リンク(3.0L)/Hアーム(2.4L、eアシスト) |
後 |
前: ストラット 後: 4リンク(3.0L)/Hアーム(2.4L、eアシスト) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,837mm |
全長 | 4,995mm |
全幅 | 1,860mm |
全高 | 1,510mm |
その他 | |
動力用主電池 | リチウムイオン電池(eアシストのみ) |
アルフェオン(ALPHEON 、알페온)は韓国の自動車メーカー、韓国GM(GM KOREA)がかつて販売していた高級車である。2010年の発売当時は会社がGM大宇だったため、当項の表題では「GM大宇・アルフェオン」となっているが、後半は「アルフェオン」とだけ表されることが多かった(理由は後述)。韓国国内ではキア・K7やルノーサムスン・SM7と同じ準大型車に分類される。
概要
[編集]ベリタスの後継車種として2010年4月の釜山モーターショーにおいて初公開された[1]。 ”A”をモチーフにしたエンブレム[2]などといった細部こそ違うものの、車自体は2009年に北米でデビューした2代目ビュイック・ラクロスのバッジエンジニアリングである。 エクステリアとインテリアのデザインはGMの北米と中国部門が連携。シャシとエンジンは欧州部門(オペル)が担当という、3つの地域にまたがって開発されたGMの世界戦略車である。
尚、韓国GMに社名変更以降も同社のフラッグシップを強調する理由上シボレーブランドを冠することなく、ヒュンダイ・ジェネシス同様、CIエンブレムを一切装着しない手法を採り入れ「アルフェオン」というひとつのブランドとして販売されていた。
メカニズム
[編集]ボディサイズは全長×全幅×全高=5,003x1,858x1,497mm(市販仕様は4,995x1,860x1,510mmに変更)で、ホイールベースは2,837mmとかなり大柄である。
エンジンは3.0Lと3.6L(280PS、36.1kgm)のV型6気筒・SIDIを採用し、ラクロスに設定されている直列4気筒・2.4Lは用意されない予定だったが、市販時には3.6Lは設定されず、3.0Lと2.4L(ともにSIDIを採用)の2本立てとされた(なお、3.6Lはベリタスに搭載されていたユニットと基本的に同一だが、出力が若干上げられていた)。
2011年にはハイブリッド仕様の「eアシスト」も登場。システムとしては、駆動モーターの出力をベルトを介してエンジンに伝達する方式を採用。2.4L・SIDIエンジンに17.6kWの電気モーターと高性能リチウムイオンバッテリーを組み合わせることで従来のエンジン性能に加え、最高23.9馬力のモーターを搭載することで、加速や登坂での性能を2倍としている。なおeアシストは税制上の優遇を受けることができる。
トランスミッションはeアシストも含めたすべてのモデルに6ATが組み合わせられる。
初代 (2010年-2015年)
[編集]- 2010年8月31日 - 発表。8エアバッグや12ウェイ運転席パワーシート、Infinity製オーディオシステム、ESC、アクティブヘッドレスト、19インチアルミホイール、LEDを多用した各レンズ類ならびにインテリア、大型パノラマサンルーフ、電動格納式リヤサンシェードなど準大型車クラスにふさわしい装備を備えている。ラクロスのバッジエンジニアリングという位置づけだが、生産は仁川にある富平工場で行われる生粋の国産車である。但し、単にラクロスのGM大宇版としただけではなく、韓国人ユーザーの嗜好に合わせ様々な部分に改良を施している。発表時、ライバルとしてレクサスES350や現代グレンジャー、キアK7などを挙げ[3]、CMにおいても先述のレクサスESやアウディ・A6やBMW・5シリーズが走行中にアルフェオンに変化してしまうなど、国産車のみならず、輸入車をもターゲットとしていることを感じる内容となっている。
- 2011年10月27日 - 韓国の準大型車初となるハイブリッドカー「アルフェオンeアシスト」を発表。11月1日より発売を開始。
- 2015年12月 - インパラに後を託す形で販売終了。これにより、ダマスとラボを除き、韓国で販売される車両のすべてがシボレーブランドとなった。
-
eアシストのエンジンルーム
車名の由来
[編集]「根本的な」「最も重要な」という意味の英語の「Alpha」と 「永劫(えいごう)の時間」を意味する「Eon」を掛け合わせた造語で、「永遠の名誉と評判を受けるプレミアムセダン」という意味を込めて命名。
外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ “GMデーウ、フラッグシップ発表…ビュイックベース”. Response. (2010年4月30日)
- ^ デザインがアキュラに酷似しているという指摘を受けている“GM DAEWOO 『ALPHEON』 発表!”. KJ CLUB. (2010年5月4日)
- ^ “GM大宇が新車、「韓国とともに成長する意思表明」”. WOW! Korea NEWS. (2010年8月31日)