髙野芹奈
髙野 芹奈(たかの せな、1998年(平成10年)3月1日 - )は、日本のセーリング選手(クルー)である。
オリンピック日本代表としてセーリング女子49erFX級に2度出場している。
生涯・経歴
[編集]1998年3月1日に大阪府大阪市に生まれた[1]。「芹奈(せな)」という名前は、元カートレーサーの父親が好きだったF1レーサーのアイルトン・セナに由来する[2]。
中学3年の秋にクラスメイトであった田中美紗樹に誘われヨット競技を始めた。
田中と共に関西大学第一高等学校に進学後、2014年にはインターハイのFJ級で優勝し、韓国で行われたアジア競技大会の420級では4位入賞を果たした[2]。
2015年には唐津市で行われた420級世界選手権大会で女子総合3位となり、日本女子では初となるジュニアで1位の快挙となった[3][4]。
2015年9月から49erFXの練習を本格的に開始すると、2016年3月のアジア選手権を制し、リオデジャネイロオリンピックの日本代表の座を掴んだ[2]。
2016年、日本セーリング史上最年少である18歳で[1]オリンピックに出場し、宮川惠子と共に日本を代表し、49erFX級で20位になった[5][6]。
2019年の世界選手権大会では20位になった。選考指定大会の得点では、日本勢トップに確定し代表内定した[1]。
2021年、セーリングのプロリーグ SailGPに参戦しているジャパンSailGPチームに新メンバーとして参加することを発表した[8]。高野は同時に加入した梶本和歌子と共にSailGPの初の試みである女性セーラー育成を目的としたプログラムに参加し、スポーツにおける女性選手の地位向上を目指す。
2021年7月の開催となった東京オリンピックセーリング女子49erFX級には、山崎アンナとともに出場したが、沈や二度のリコールによる失格もあり[9]12レースを終えた時点で18位となって最終のメダルレースには進めなかった[10][11]。
同年10月にはスペインのカディスで行われたSailGP第6戦にてレースデビューを果たした[12][13]。
脚注
[編集]- ^ a b c “セーリング 髙野 芹奈 | 東京2020オリンピック | NHK”. sports.nhk.or.jp. 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b c “髙野芹奈:セーリングを始め4年足らずでリオ五輪出場|「アンセナ」のペアで東京五輪へ【アスリートの原点】”. OLYMPIC CHANNEL. (2021年3月2日) 2021年4月26日閲覧。
- ^ “関西大学第一高等学校の高野芹奈さん、田中美紗樹さんが、ヨット420級世界選手権大会で女子総合3位入賞” (2015年7月27日). 2021年4月26日閲覧。
- ^ “高山大智/中野翔太、日本初420ワールド世界チャンピオンに輝く!”. バルクヘッドマガジン. (2015年7月25日) 2021年4月26日閲覧。
- ^ “TAKANO Sena - Olympic Sailing | Japan” (2016年8月25日). 2016年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月18日閲覧。
- ^ “49er FX Women” (2016年9月18日). 2016年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月18日閲覧。
- ^ “高野 芹奈 (セーリング) - リオデジャネイロオリンピック2016 - JOC”. 日本オリンピック委員会(JOC). 2021年4月7日閲覧。
- ^ “日本SailGP新チームメンバー発表!女子に梶本、高野が加入”. バルクヘッドマガジン. (2021年4月20日) 2021年4月29日閲覧。
- ^ “雨から晴天の江の島にスキフ&フィンが登場、東京五輪3日目”. バルクヘッドマガジン. (2021年7月27日) 2021年8月12日閲覧。
- ^ “高橋、小泉組は最終レース逃す セーリング・31日”. 東京新聞 2021年7月31日閲覧。
- ^ “World Sailing|Tokyo 2020 Olympics Games - Results Centre” (英語). World Sailing. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “スペイン・カディスSailGP初日、日本は出遅れ6位発進”. BULKHEAD Magazine バルクヘッドマガジン (2021年10月10日). 2021年10月12日閲覧。
- ^ “日本惜しくも4位…五輪出場の高野芹奈が念願デビュー「本当に経験したことないスピード」【セールGP第6戦】”. 東京中日スポーツ (2021年10月12日). 2021年10月12日閲覧。