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魔女の家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
魔女の家MVから転送)
魔女の家
ジャンル サバイバルホラー
脱出ゲーム
対応機種 Microsoft Windows2000 / 7
[MV]
Microsoft Windows(Vista / 7 / 8
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
開発元 ふみー
発売元 ふみー
[MV]
DANGEN Entertainment
人数 1人
メディア ダウンロードゲーム
発売日 2012年10月3日
[MV]
Steam
2018年10月31日
DMM GAMES
2018年12月21日
Switch, PS4, Xbox One
2022年10月13日
最新版 1.08/ 2017年5月14日
対象年齢 12歳以上
[MV]
IARC:16+
ESRBT(13歳以上)
PEGI16
USK16(16歳未満提供禁止)
コンテンツアイコン IARC:激しい暴力
ESRB:Blood and Gore, Violence
PEGI:Strong Violence
エンジン RPGツクールVX
[MV]
RPGツクールMV
その他 フリーウェア
要RPGツクールVX RTP
英題:The Witch's House
中国語題:魔女之家
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魔女の家』(まじょのいえ、英題:The Witch's House)は、ふみーによって制作され2012年10月3日フリーウェアとして公開されたRPGツクールVX製のホラーアドベンチャーゲームふりーむ!において公開されているダウンロードゲームであり、最新版は2017年5月14日公開のver.1.08となっている。本作は「謎解きのおもしろさや斬新な設定」でニコニコ動画ゲーム実況においても話題になったとされ[1]、ふりーむ!の累計ダウンロードランキングでは1位(2014年10月31日時点)となっている[2]

RPGツクールMVでリマスターされた『魔女の家MV』(英題:The Witch's House MV)が、2018年10月31日にDANGEN EntertainmentよりSteam向けにリリースされ[3]、2022年10月13日にNintendo SwitchPlayStation 4Xbox One版が発売された[4]

概要

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森の奥に位置する魔女の家からの脱出を目的としたホラーゲームであり、プレイヤーは手がかりをもとに謎を解いていくが、行動や選択肢を誤ると主人公の少女ヴィオラは即死してしまう。作中において登場する「魔女の日記」からは、主である魔女の半生を断片的に知ることができる。そして最深部にある日記から、魔女の本当の目的が明らかとなる[5]

評価と影響

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Jay is games英語版では、数多くの仕掛けによる無残な死と『Ib』の非日常的な恐怖感を併せ持った作品として紹介されている[6]

もぐらゲームスの記事では、「ホラー要素の卓越性はもちろん、『かわいい』と『怖い』の相性の良さに驚かされ」たと評されており、「いたいけな少女が、世にも壮麗な館で、愛くるしい動物たちに囲まれているからこそ、彼女を襲うおぞましいシチュエーションの異様さがいっそう際立つ」とされている。また複数用意されたエンディングデモについては、「鮮やかな手法」によって「今までのプレイすべての意味すら変えてしまう」ものであり、「本作を名作たらしめている」と評されている[7]

ツクールwebのコーナー「名作図書館」では、「何かに追い掛けられる恐怖、部屋の禁忌に触れ無残にやられる恐怖、謎解きに失敗できない緊張から来る恐怖など、バリエーションも豊かな恐怖が『楽しめる』」と評されており、また仕掛けごとに独自の「死に方グラフィック」を用意している点についても評価されている[5]

4Gamer.netの記事において徳岡正肇は、RPGツクールによる名作の一つとして『To the Moon』とともに本作をあげている[8]

エキサイトニュースの記事「RPGツクールで作ったゲームが2010年代日本で人気の不思議」において飯田一史は、『ゆめにっき』『青鬼』『Ib』『魔女の家』という「先駆があったおかげ」で「ホラー、ダークファンタジーが隆盛している」と述べている[9]ゲームサークル「ブリキの時計」が『クロエのレクイエム』(2013年公開)を制作するきっかけは、本作をプレイしたことであるという。

ニコニコ超会議2015における五味弘文プロデュースの超ホラーゲームお化け屋敷では、『青鬼』『クロエのレクイエム』『月光妖怪』『Death Forest』とともに題材となった[10][11]。ニコニコ超会議2016の超ホラーゲームお化け屋敷においても、『殺戮の天使』『7 Days to Die』『つぐのひ』『Death Forest』『青鬼』とともに題材となっている[12][13]

エレンの日記

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2013年10月31日エンターブレインから小説『魔女の家 エレンの日記』(イラスト:おぐち、ISBN 978-4-04-729171-3)が発売された[1]。作者であるふみー自身が執筆を担当しており、ゲーム原作者による書き下ろし小説はフリーホラーゲーム史上初めてとされる[14]悪魔と出会い魔女となった少女エレンの物語であり、ゲーム本編に先立つ内容である[14]青文出版集団から2014年10月22日中国語訳版(ISBN 978-986-3-10535-0)が発売された[15]

また影崎由那によるコミカライズ版が『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA)2017年7月号から連載されており[16]、同年12月10日に ドラゴンコミックスエイジから単行本(ISBN 978-4-04-072530-7)として発売されている[17]

小説『魔女の家 エレンの日記』のKindle版として魔女の家 エレンの日記【電子書籍版 特典付き】も発売されている。テキストは紙書籍版とほぼ同一。一部加筆、修正あり。書籍版との違いは、小説執筆当時にお蔵入りしていた掌編「黒猫のモノローグ」が収録されていること、原作者書き下ろしの表紙1点挿絵35点が収録されていることである。

魔女の家MV

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2018年10月31日DANGEN Entertainmentから『魔女の家MV』がSteam向けにリリースされた。開発ツールはRPGツクールVXからRPGツクールMVに変更されている。Steamで対応言語で日本語英語韓国語中国語繁体字&簡体字)、フランス語ドイツ語ポルトガル語ブラジル)、ロシア語トルコ語スペイン語ラテンアメリカ)。魔女の家の作者であるふみーによれば、キャラクター、マップなど、すべてのグラフィックを作り直し、2Dならではの美しさ、「魔女の家」らしい雰囲気作りにこだわり、開発期間は、フリー版の5倍以上を費やしたということである。

グラフィック向上のほか、フリー版にはない新要素として、難易度選択が実装されている。高難易度モードでは、フリー版と比較して謎解きなどの攻略方法が変更されたほか、日記の内容等が変更されるなど、フリー版にはなかった要素が追加されている。

脚注

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  1. ^ a b 『魔女の家 エレンの日記』&『幼女戦記』の小説が本日(10月31日)2冊同時発売 ファミ通.com 2013年10月31日
  2. ^ 累計ダウンロードランキング - ウェイバックマシン(2014年1月14日アーカイブ分)
  3. ^ Steam:The Witch's House MV”. 2018年10月31日閲覧。
  4. ^ 『魔女の家MV』Switch、PS4、Xbox One版が10月13日発売決定。『Ib』や『青鬼』と並び称する声も多い傑作ホラーゲームの『RPGツクールMV』リメイク版”. ファミ通.com (2022年9月29日). 2022年10月3日閲覧。
  5. ^ a b 名作図書館 魔女の家”. ツクールweb. KADOKAWA. 2019年3月1日閲覧。
  6. ^ The Witch's House Jay is games 2012年11月17日
  7. ^ フリーゲーム『魔女の家』 ガチホラーとkawaiiの奇跡的融合 もぐらゲームス 2014年9月6日
  8. ^ 内戦が続くシリアから避難した体験を元にしたアドベンチャーゲーム,「Path Out」。作者はどのような思いを込めて,この作品を作ったのか 4Gamer.net 2018年4月24日
  9. ^ RPGツクールで作ったゲームが2010年代日本で人気の不思議 Excite Bit コネタ 2016年9月12日
  10. ^ パトレイバー、ゲームセンターCX、お化け屋敷――ニコニコ超会議2015に新企画が続々登場 マイナビニュース 2015年3月26日
  11. ^ Pepper魔改造にこころぴょんぴょん必見動画でブースを振り返る:超会議2015 週刊アスキー 2015年5月6日
  12. ^ ゲームを現実にしてはいけない(戒め) 大人が本気出しすぎてる「超ホラーゲームお化け屋敷」がリアルにコワすぎた ねとらぼ 2016年4月29日
  13. ^ 【動画】ニコニコ超会議のお化け屋敷がリアルガチで怖かった件 KAI-YOU 2016年4月30日
  14. ^ a b 魔女の家 エレンの日記 エンターブレイン
  15. ^ 魔女之家 艾蓮日記 青文出版集団 - ウェイバックマシン(2017年9月6日アーカイブ分)
  16. ^ フリーホラーゲームの前日譚「魔女の家 エレンの日記」コミカライズが開始 コミックナタリー 2017年6月9日
  17. ^ 「魔女の家 エレンの日記」1巻、フリーホラーゲームの前日譚コミカライズ コミックナタリー 2017年12月10日

外部リンク

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