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鴋澤歩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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鴋澤 歩(ばんざわ あゆむ、1966年4月9日 - )は、日本経済史経営史研究者。専攻は、近現代ドイツ経済史・経営史。大阪大学大学院経済学研究科教授。博士(経済学)大阪大学)。19世紀-20世紀ドイツ語圏鉄道業を主要な研究対象とする[1]

人物

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1966年、大阪府大阪市に生まれる。青少年期にはドイツ文学やドイツ音楽に興味をもち、大学学部生時は「ドイツ文化研究会」に参加していた[2]竹岡敬温大阪大学教授(フランス経済史)に師事[3]。大阪大学大学院経済学研究科在学中、「ベルリンの壁」崩壊のニュースに接し、翌年はじめてドイツに旅行、解体直前の旧東独地域もみる[4]。その後、工業化期ドイツにおける鉄道業の展開を中心に研究している。学会として、社会経済史学会経営史学会鉄道史学会企業家研究フォーラム等に所属。大のSF、マンガ好きで、共編著(『ドイツ現代史探訪』)の表紙イラストは漫画家の有馬啓太郎に依頼。[5]

経歴

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著書

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単著

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  • 『ドイツ工業化における鉄道業』(有斐閣,2006年) 第50回日経・経済図書文化賞
  • 『鉄道人とナチス ードイツ国鉄総裁ユリウス・ドルプミュラーの二十世紀』(国書刊行会,2018年) 第44回交通図書賞(第3部、歴史部門)、第10回鉄道史学会住田奨励賞(図書の部)
  • 『鉄道のドイツ史』中公新書,2020年
  • 『ふたつのドイツ国鉄』NTT出版、2021年

共編著

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  • (奥西孝至、堀田隆司、山本千映)『西洋経済史』(有斐閣,2010年)
  • (山根徹也、奥波一秀、北島瑞穂、田中ひかる、宗像せぴ)『ドイツ現代史探訪 -社会・政治・経済ー』(大阪大学出版会、2011年)
  • (沢井実The Development of Railway Technology in East Asia in Comparative Perspective, Springer Nature 2017.

翻訳

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受賞

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  • 経営史学会賞(2006年)[6]
  • 大阪大学研究・教育功績賞(2007年)
  • 交通図書賞(第3部、歴史部門)(2019年)[8]
  • 鉄道史学会住田奨励賞(図書の部)(2019年)[9]

脚注

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  1. ^ ばん澤 歩 研究者詳細”. 大阪大学. 2018年4月7日閲覧。
  2. ^ 「阪大の先生⑦ばん澤歩さん ドイツを知り、学ぼう」マチゴト 豊中池田ニュース 2012年4月12日更新。鴋澤歩「『魔の山』をおりて、その先へ:ナチス・ドイツと音楽、その周辺」学際 第4号(2017年)、47-61ページ
  3. ^ 鴋澤歩『ドイツ工業化における鉄道業』あとがき、p.354。
  4. ^ 鴋澤歩「歴史学からとらえる『ドイツ再統一』:経済史研究者の視点から」ドイツニュースダイジェスト、Nr.1010(2015年)、pp.12-13.
  5. ^ 上記「阪大の先生⑦ばん澤歩さん ドイツを知り、学ぼう」
  6. ^ 過去の受賞論文リスト(1996-2017)”. 経営史学会. 2018年4月7日閲覧。
  7. ^ 『日経・経済図書文化賞』 受賞図書一覧”. 日本経済研究センター (2017年11月3日). 2018年4月7日閲覧。
  8. ^ 【第44回交通図書賞受賞作品】”. 公益財団法人 交通協力会ホームページ. 2019年4月24日閲覧。
  9. ^ 鉄道史学会”. www.nikkeihyo.co.jp. 2020年2月3日閲覧。