デイヴ・ザ・ダイバー
| ジャンル |
アクションアドベンチャーゲーム 経営シミュレーションゲーム |
|---|---|
| 対応機種 |
Steam（Microsoft Windows, macOS） Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 |
| 開発元 | MINTROCKET |
| 発売元 | MINTROCKET |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
Steam：2023年6月28日 Switch：2023年10月26日 PlayStation 4 PlayStation 5 2024年4月16日 |
| エンジン | Unity |
| 売上本数 | 100万本（2023年7月時点）[1] |
『デイヴ・ザ・ダイバー』（Dave the Diver）は、株式会社NEXONのサブブランドのMINTROCKETより開発されたゲームソフト。2023年6月28日にSteam正式版[注 1]、同年10月26日にNintendo Switch版が配信[2][3]。2024年4月16日にPlayStaion 4及びPlayStation 5版が配信[4]。
内容
[編集]プレイヤーは主人公で潜水士のデイヴとして、日中は主にブルーホールと呼ばれる深海へ潜り漁を、夜はそこで獲れた魚を食材として寿司屋を切り盛りする。またその収益で得たアイテムで店内を装飾したり、ダイビングギアや漁具をアップグレードして深海のさらに奥へ進んだりすることができるようになる。このサイクルや道中のクエストなどを繰り返しこなすことでストーリーが展開していく。
ハイブリッド・海洋アドベンチャーと名打たれているように、深海を探索しながらアグレッシブな漁を行い（アクションアドベンチャー）、自身のギアレベルを上げ幾度も深海の奥地へ冒険し（RPG）、寿司屋では客の要望に応えながらやりくりする（経営シミュレーション）といったように、本作は様々なジャンルが組み合わさっている。加えて、深海はその地形や出現する生物などが日々潜るごとに変化するため、ローグライクの要素もあわせ持つ。
受賞
[編集]| 年 | 賞 | 部門 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | Golden Joystick Awards | Best Indie Game | ノミネート | [5] |
| PC Game of the Year | ノミネート | |||
| Best Game Trailer (Accolades Trailer) | ノミネート | |||
| The Game Awards 2023 | Best Independent Game | ノミネート | [6] |
論争
[編集]前述のようにThe Game Awards 2023で本作は「Best Independent Game（最優秀インディーゲーム）」部門にノミネートされたが、これに対し、本作をインディーゲーム扱いするのはおかしいという声が世界中で上がり、さらに、どこからがインディーゲームなのかという議論にまで発展している[注 2]。これは、本作を開発・販売するMINTROCKETが、7000人以上の従業員を抱え1兆円以上の資産を持つ大手ゲーム会社であるネクソンのサブブランドであることに起因している[7][8]。
『The End Is Nigh』や『Closure』などを手掛ける個人ゲーム開発者のタイラー・グライエルは以前からこの問題を指摘しており、今回の発表についても「『デイヴ・ザ・ダイバー』を「インディーゲーム」に当てはめるのは無茶苦茶」とコメントしている[7]。
一方、この件について問われたThe Game Awardsプロデューサーのジェフ・キーリーは、「ノミネートされた他のインディーゲームにはパブリッシャーがついているものもありますが、それは独立系と呼べるのでしょうか？」と逆質問し、「この賞に投票する120の世界的なメディアからなる審査員に、“独立したものであるかどうか ”の判断を委ねます」「Best Independent Gameにノミネートされたという事実が、審査員がインディーゲームであると考え、今年のトップ5の1つに選んだことを意味しています」と語っている[9]。
なお、MINTROCKET自身は本作がインディーゲームとは明言していない[7]。一方で、多くのゲームメディアは当初から本作をインディーゲームの扱いで紹介している[10][11][12]。
漫画
[編集]『月刊コロコロコミック』（小学館）2023年9月号より2024年1月号まで本作を原作とする漫画が連載され[13][14]、『別冊コロコロコミック』（同社）2024年2月号にも掲載された[15]。漫画は土田しんのすけが執筆[13]。
- 土田しんのすけ『デイヴ・ザ・ダイバー』小学館〈コロコロコミックス〉、既刊1巻（2023年12月27日現在）
- 2023年12月27日発売[16]、ISBN 978-4-09-143676-4
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “『デイヴ・ザ・ダイバー』世界販売累計本数が100万本を突破。Steam有料ゲームカテゴリー・グローバル売上1位獲得など、絶好調”. ファミ通.com (2023年7月11日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ “海洋探索＆寿司屋経営ADV『デイヴ・ザ・ダイバー』正式版が本日（6/28）リリース。メインストーリーのチャプター4～7、新コンテンツ“菜園”など多数の新要素を追加”. ファミ通.com (2023年6月29日). 2023年11月7日閲覧。
- ^ “昼はダイブ、夜は寿司屋！ 海洋アドベンチャー「デイヴ・ザ・ダイバー」Switch版が本日発売”. GAME Watch (2023年10月26日). 2023年11月7日閲覧。
- ^ “『デイヴ・ザ・ダイバー』PS4，PS5版が本日（4/16）より発売。DualSense ワイヤレスコントローラーに対応しリアルな漁獲体験を可能に | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2024年4月16日). 2024年7月9日閲覧。
- ^ Loveridge, Sam (2023年11月11日). “Here are all the Golden Joystick Awards 2023 winners”. GamesRadar+. 2023年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
- ^ Fanelli, Jason (2023年11月13日). “The Game Awards 2023 Nominees Announced, See Them All Now”. GameSpot. 2023年11月13日閲覧。
- ^ a b c Kawase, Ayuo (2023年11月14日). “『デイヴ・ザ・ダイバー』が「インディーゲーム」枠なのはおかしいとのツッコミが全世界で勃発。なおスタジオ自体はそう名乗っていない”. AUTOMATON. 2023年11月22日閲覧。
- ^ “どんなゲームが”インディーゲーム”？「The Game Awards」のノミネート一覧発表きっかけに「どこからがインディーか」議論が勃発”. Game*Spark (2023年11月14日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ “『Dave the Diver』はインディーゲームなのか？ジェフ・キーリー氏が自らの考えを明かす”. Game*Spark (2023年11月28日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ オクドス熊田 (2023年1月23日). “『デイヴ・ザ・ダイバー』寿司を求めておデブがダイブ!! 捕った魚を寿司にするアクションアドベンチャー【とっておきインディー】”. ファミ通.com. 2023年12月5日閲覧。
- ^ “昼はダイバー、夜は寿司屋！ 『デイヴ・ザ・ダイバー』は個性的すぎる仲間と海の魅力にあふれたアクションアドベンチャー【電撃インディー】”. 電撃オンライン (2023年7月22日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ Matthias Regge (2023年8月2日). “『デイブ・ザ・ダイバー』レビュー：2023年最高のインディーゲーム”. レッドブル. 2023年12月5日閲覧。
- ^ a b “海洋探検＆寿司屋経営の人気ゲーム『デイヴ・ザ・ダイバー』コミカライズが「コロコロ」で8月12日から連載決定。主人公「デイヴ」や寿司シェフ「バンチョ」たちの姿をギャグ満載で描く”. 電ファミニコゲーマー. マレ (2023年8月8日). 2024年9月21日閲覧。
- ^ 土田しんのすけ「デイヴ・ザ・ダイバー」『月刊コロコロコミック』2024年1月号、小学館、2023年12月15日、256頁。
- ^ 「もくじ」『別冊コロコロコミック』2024年2月号、小学館、2023年12月28日。目次より。
- ^ “昼はダイビング、夜は寿司屋…ゲーム「デイヴ・ザ・ダイバー」コミカライズ1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年12月27日). 2024年9月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト（英語）
- デイヴ・ザ・ダイバー公式 (@DaveDiverGameJP) - X（旧Twitter）