ドイプファー
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(Doepferから転送)
設立 | 1992年 |
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本社 | |
ウェブサイト |
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ドイプファー、またはドエプファー (Doepfer Musikelektronik GmbH) は、ディーター・ドイプファーによって設立されたドイツの音響機器メーカー。
製品群にはアナログ・モジュラー・シンセサイザーや、MIDIコントローラー、MIDIハードウェア型シーケンサー、MIDI-CV/ゲート/シンク・インターフェイス、MIDIマスター・キーボードなどがある。
ディーター・ドイプファーは、1977年に『エレクター』誌のDIYキット「フォルマント」用に、VCP (Voltage Controlled Phaser) モジュールを使用したオーディオ・ハードウェアの開発を開始した。1980年代にドイプファーがMIDI機器の開発にフォーカスする間も、幾つかの伝説的モジュラー・シンセが続いた。
1992年、ドイプファー社がクラフトワークと共同で開発したMIDIアナログ・シーケンサー「MAQ16/3」を発表。発売当初は直接販売であった上、一般的な楽器屋の店員ではモジュラー・システムのデモンストレーションは難しいだろうとの考えから、関心のあったミュージシャン達は既に購入した人からデモンストレーションを受けていた。
製品の歴史
[編集]- 1979 ドイツのフォルマント・モジュラー・シンセサイザー用の電圧制御フェイザー・モジュール
- 1980 P.M.S. (ポリフォニック・モジュラー・システム) (クワッドVCO, クワッドVCFのようなクワッドモジュール仕様...)
- 1982 (10x16cmの1枚板上にDoug Curtis/USAのCEMチップを使用して設計された、1つの音声シンセサイザーにつき2VCO、2ADSR、1VCF、1VCA[要説明]を備えた)音声・モジュラー・システム
- 1984 サウンド・サンプラー(コモドール64用のインターフェースとサンプリングソフトウェアを備えた8ビット電圧制御サンプラー)
- 1985 ループオプション、コンパンダーとサウンドサンプラー用合成ソフトウェア(FM、フーリエ、ウェーブシェーピングなど)
- 1986 MCV1 MIDI-to-CV インターフェイス(最初のバージョン)
- 1987 C.C.M. コンピューター制御フェーダー(VCA)とフィルター(VCF)、そしてコモドール64とAtari ST用のインターフェースとソフトウェアを備えたコンピューター制御のオーディオミキシングコンソール
- 1989
- LMK1 簡易 MIDI マスター・キーボード
- MMK2 MIDI キーボード (例えばクラフトワークがPocket Calculatorの曲にライブで使用)
- MKC1/2 MIDI マスター・キーボード・コントローラ (LMK1との組み合わせ用)
- 1990
- LMK3 ピアノタッチシミュレーション付き MIDI マスター・キーボード
- LMK1V2 MIDI マスター・キーボード (LMK1の改良版)
- SX-16 16音MIDIエキスパンダー
- MBP1 MIDI ベース・ペダル
- DMC-8 ドラムからMIDIへのコンバーター
- MONA ユニバーサルMIDI出力インターフェース
- 1991
- K2B 2マニュアルMIDIキーボード
- MPC128 MIDI プログラム・チェンジ・ユニット
- MTG128 MIDI経由で制御される最大128ゲート出力を備えたMIDI-to-Gateインターフェイス
- MTS128 最大128MIDI制御電子スイッチを備えたMIDI-to-Switchインターフェース(例えば MIDIキーボード以外のMIDI入力インターフェイスとして)
- 1992
- LMK1+/LMK2+/LMK4+ 本物のハンマーの仕組みを備えた MIDI マスター・キーボード シリーズ
- GMX-1 GM互換性のあるMIDIエキスパンダー
- MAQ16/3 MIDI アナログ・シーケンサー (クラフトワークと協力して設計された)[1]
- 1993
- MIDIM8 8つの電源出力付きMIDIコントローラー調光器パック
- MTP8 8つの電源出力を備えたMIDIスイッチパック
- MVP1 MIDIボリューム・フット・コントローラー
- 1994
- LMK4+ MIDI マスター・キーボード(トップモデル)
- MOGLI MIDIグローブ
- MEG ユニバーサルMIDIイベント・ジェネレータ
- MTR128 MIDIノートのオン/オフにより最大128個のリレーを制御するMIDI-to-リレー・インターフェース
- MSY1 MIDI-to-SYNC インターフェース
- 1995
- 1997
- Schaltwerk MIDI パターン・シーケンサー
- MCV4 MIDI-to-CV インターフェース
- MSY2 MIDI-to-SYNC インターフェース
- 1998
- c.1999 Drehbank MIDI コントローラ[4]
- c.2000 Pocket Control MIDI コントローラ[5]
- 2006
- Thru-Zero Quadrature VCO
- 30/60dB スイッチド・キャパシタ・フィルタ
- A-100 キーボード/シーケンサー
- 2010 Dark Energy モノシンセ[6][7]
- 2011 Dark Time アナログ・シーケンサー[8]
- 2012 Dark Energy II モノシンセ
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ドイプファー公式サイト
- 『サウンド・オン・サウンド』による「A100」のレビュー(1998年7月)
- 『サウンド・オン・サウンド』によるフォローアップ・レビュー(2003年12月)
- 『サウンド・オン・サウンド』による「DARK ENERGY」のレビュー(2010年1月)
脚注
[編集]- ^ “Doepfer MAQ16/3”. Sound On Sound (February 1998). 10 December 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月17日閲覧。
- ^ “Doepfer Regelwerk”. Sound On Sound (February 1999). 9 June 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月18日閲覧。
- ^ “Doepfer MCV24”. Sound On Sound (March 2000). 27 May 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月18日閲覧。
- ^ “Doepfer Drehbank”. Sound On Sound (July 1999). 8 June 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月18日閲覧。
- ^ “Doepfer Pocket Control”. Sound On Sound (July 2000). 7 June 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月18日閲覧。
- ^ “Doepfer Dark Energy”. Future Music (Future Publishing) (223): 88-9. (February 2010). ISSN 09670378. OCLC 1032779031.
- ^ “Doepfer Dark Energy”. Sound On Sound (January 2010). 1 April 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月24日閲覧。
- ^ “Doepfer Dark Time”. Sound On Sound (August 2013). 9 June 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月25日閲覧。