ヨーロッパ救急医学会
ヨーロッパ救急医学会(よーろっぱきゅうきゅういがくかい、European Society for Emergency Medicine、略称:EuSEM)は、ヨーロッパ各国の救急医により組織された学術団体。
概要
[編集]ヨーロッパ各国からの代表者により、1994年5月にロンドンで開催された国際救急医学カンファランス(International Emergency Medicine )の会期中にヨーロッパ救急医学会(European Society for Emergency Medicine、略称:EuSEM)設立に向けた話し合いが行われた。準備会合を、1996年の世界救急災害医学学会(WADEM)の会期中にマインツ、ドイツにおいて開催し、第一回の学術集会 1st European Congress on Emergency Medicine をサンマリノ(サンマリノ共和国)で開催した。ヨーロッパの歴史と文化の多様性を反映して、隔年で開かれている学会(会議)は、各国の学会と同時に開催され、同じく隔年で開催される地中海救急医学会(Mediterranean Emergency Medicine Congress)と交互開催の形を取っている。正式加盟国は、オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、グルジア、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、リトアニア、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ(団体としては2団体加盟)、英国である。
学術集会の開催
[編集]前述のように、多様な開催形態をとる。学術集会である European Congress on Emergency Medicine (ECEM)としては、第1回は1998年にサンマリノ、第2回は2002年にポルトロス(スロベニア)、2004年には、EuSEM 10周年記念シンポジウムを、プラハ(チェコ共和国)で開催した。第3回は2005年にルーヴェン(ベルギー)、第4回は2006年にクレタ島(ギリシャ)、第5回は、2008年にミュンヘン(ドイツ)、第6回は2010年にストックホルム(スウェーデン)、第7回は2012年にアンタルヤ(トルコ)、第8回は2014年にアムステルダム(オランダ、第9回は2015年にトリノ(イタリア)、第10回は2016年にウィーン(オーストリア)、第11回は2017年にアテネ(ギリシャ)、第12回は2018年にグラスゴー(英国)、第13回は2019年にプラハ(チェコ)で開催された。第14回は2020年にコペンハーゲン(デンマーク)で開催予定であったが、Covid-19のパンデミックにより、バーチャル学会として開催された。2021年はリスボン(ポルトガル)で開催予定である。
また、アメリカ救急医学会(American Academy of Emergency Medicine)と連携して地中海救急医学会を開催、地中海救急医学会は、第1回は2001年にストレーザ(イタリア)、第2回は2003年にシッチェス(スペイン)、第3回は2005年にニース(フランス)、第4回は2007年にソレント(イタリア)、第5回は2009年にバレンシア(スペイン)で、第6回が2011年、コス島(ギリシャ)で、第7回は2013年にマルセイユ(フランス)で開催された。第8回は2015年にローマ(イタリア)で開催された。
出典
[編集]- About Us: European Society for Emergency Medicine 原文閲覧サイト