グランド・ビートボックス・バトル
グランド・ビートボックス・バトル | |
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状況 | GBB25が日本において開催決定[1] |
種類 | トーナメント |
開始日 | 2009年 |
頻度 | 毎年(2022年は中止) |
会場 |
EXPO XXI (2021) EX THEATRE ROPPONGI(2023) TOYOSU PIT(2024) |
会場所在地 |
東京,日本 (2023,2024) ワルシャワ, ポーランド (2019-present) バーゼル, スイス |
創始者 |
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最終開催 | 2024年11月3日 |
来場者数 | ~3,000 (2024) |
エリア | 世界 |
活動 | ヒューマンビートボックス |
後援 | BEATCITY JAPAN |
主催 |
スイスビートボックス テレビ朝日ミュージック |
人 | スコット・ジャクソン (MC) |
ウェブサイト | |
beatcityjapan |
グランド・ビートボックス・バトル (Grand Beatbox Battle) 通常GBBと略される本大会は、スイスビートボックスにより主催されるビートボックス競技の国際大会である[2]。
解説
[編集]3年に1度のBeatbox Battle World Championshipと並ぶ主要な大会と目され、大会はソロ部門、プロデューサー部門、ソロループステーション部門、タッグ部門、クルー部門など、異なる種目ごとにエリミネーションおよびトーナメント形式で競われる。
歴史
[編集]本大会は2009年にスイスで、ペポーニ(pepouni)として活動するアンドレアス・フラエフェルによって運営されるユーチューブ・チャンネルとスイスビートボックスにより初開催され、2011年から国際大会となった。大会は公式チャンネルで生配信され、大会後には編集された本選動画や予選動画がアップロードされる。なお、shoutoutと呼ばれる動画で世界の優れたビートボクサーを紹介している。
2020年大会は新型コロナウイルス拡大の影響を受け一部ルールを変更してオンラインでの開催となる。また、2021年大会ではGBB20のワイルドカード通過者も出場している。
2022年大会は組織再編等の理由で中止となった。
2023年には、日本で初開催をSwissbeatboxとテレビ朝日ミュージックの共同主催により実現しました。
また、日本国内予選として、テレビ朝日ミュージック主催の「BEATCITY JAPAN」が地方予選や日本大会を通じてGBB出場権をかけた予選を開催しています。この日本大会は、日本のビートボクサーが国際舞台へ進出するための登竜門として位置づけられており、日本のビートボックスシーンの拡大や発展に寄与しています。
GBB24 TOKYOでは、SOLO、TAG-TEAM、LOOPSTATION、CREW、PRODUCERの5部門で競技が行われました。 3日間のイベントには、会場での観客動員数と生配信の視聴者数を合わせて約40万人が熱狂しました。
日本人選手の活躍 TAG-TEAM部門では、日本人タッグ「Jairo」(YAMORIとJohn-T)がフランスの強豪「FRESH TONIC」との決勝を制し、初優勝を果たした。
SOLO部門には、日本の「BEATCITY JAPAN」2023年チャンピオンのmomimaru、2024年チャンピオンのBly Crepsley、クルー「SARUKANI」のメンバーであるKAJIが出場。 KAJIはSOLO部門で4位に入賞した。
形式
[編集]出場方法
[編集]出場するためにはワイルドカードと呼ばれる自身の演奏動画を送り招待状を得る。もしくはGBB 7 to smoke、Asia Beatbox Championship、グレート・ノース・バトルなど特定の大会において優勝することで出場権を得られる。
ソロ部門とタッグ部門は上位3組、ループステーション部門は2名、クルー部門では優勝した組が次回大会の出場権を得る。それらの出場者が辞退した場合はワイルドカード枠が増える。
GBB2023ではソロ・ソロループの部門にて、ワイルドカードを2回提出する形となった。
1回目の提出にてソロ部門で25位以内、ソロループ部門で20位以内にランクインした人のみが2回目のワイルドカードを提出でき、1回目と2回目の総合点数で本戦出場者を決まる形となった。
なお、この2回ワイルドカードを提出する形はGBB2023 TOKYOのみの仕様となり、GBB2024 TOKYOでは廃止となっている。
審査員
[編集]通常過去のGBB、もしくは他大会の優勝者、および業界のレジェンドによって構成され、引き分けを避けるために奇数のメンバー構成となっている。審査員自身も大会のエキシビジョンとして自らビートボックスを披露する機会がある。
種目
[編集]ソロ部門
[編集]自分の体から出た音のみでパフォーマンスを行う最もスタンダードな部門。
最初に4分のショーケースで予選を行い、上位8名(GBB21では16名)が決勝トーナメントに進出できる。
決勝トーナメントはバトル形式で行われ、一人90秒の2ラウンドで勝者が決まる。
ループステーション・ソロループステーション部門
[編集]GBB13から始まった、ループステーションと呼ばれるデバイスを使用しリアルタイムでビートボックスを加工して演奏する部門。
GBB21を除いてソロ部門のようなショーケースはなく、全てバトル形式で行われる(一人180+10秒の2ラウンド)。
当初はKORG kaoss padやBOSS RC300が使用されていたが、2013年にBOSS RC505が発売されるとそちらが主流となり、現在は使用が義務付けられている。
GBB21からは後継機種であるRC505 Mk.2の使用が許可された。
GBB23では部門の名称がソロループステーション部門に変わり、一部のmidiデバイスを除いたセカンドデバイスの使用が禁止された。それに伴い、後述のProducer Showcase部門が新設されている。
Producer Showcase部門
[編集]前述の理由によりGBB23から新設された部門。
従来のバトル形式ではなく、ショーケース形式で一人ずつパフォーマンスを行う。
楽器以外のデバイスの制限が無いためLine6のHelixシリーズやBOSS SY-1000をはじめとした従来のセカンドデバイスの他、LaunchpadやBomeboxといったmidiデバイス、Loopy proやAbleton LiveなどのDTMソフトも使用可能。メインデバイスも自由で、中にはRC505を使用しないルーパーもいる。
タッグ部門
[編集]2人のビートボクサーがタッグを組んで演奏する部門。基本的なルールはソロ部門と変わらないが、トーナメントに進めるのはショーケースの上位4組である。
チーム編成に関して国籍の制限は無く、過去3回出場しているShadow Sumoはフランス(K.I.M)とベルギー(Big Ben)のタッグチームである。
ループステーション・タッグ部門
[編集]GBB20で新設された部門。ループステーションを使用したタッグ部門である。
GBB21で初開催となったが、機械トラブルなどの多くの課題を残したことからGBB23・GBB2024では開催されなかった。
クルー部門
[編集]2020年に新設された部門。3人から6人までのビートボクサーでチームを組んでパフォーマンスを行う。
初開催のGBB21ではショーケースのみで順位が決められたが、GBB23ではショーケース+バトルの形式で行われた。
タッグ部門同様にメンバーの国籍に関する規定は存在せず、GBB21チャンピオンのM.O.Mを初め多国籍チームも多数存在する。
U18部門
GBB2023にて初開催。
開催日までに18歳未満のビートボクサーが参加することのできる部門。現在はソロのみの開催となっている。
7 to Smoke
[編集]GBBのアフターパーティーとして開催され、誰でも出場可能。
最初にエントリー者全員がショーケースを行い、上位8名を選出。次にその8名で勝ち抜き方式の短いバトルを行い、最初に7回勝利したビートボクサーが優勝となる。
勝者は次回のGBBソロ部門への出場権を獲得できる。
賞金
[編集]当初は優勝者・優勝チームに大して景品はあったものの賞金が無かったが、GBB21の終了後に複数のビートボクサーから優勝賞金の要望が出たため、それまでの景品に加えてGBB23から7 to Smokeを含めた全部門で優勝賞金が支払われることとなった。
開催履歴・各結果
[編集]GBB 2009
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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10月31日
BCシーン・センター (バーゼル, スイス) |
ソロ部門 | ZeDe |
GBB 2010
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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4月3日
BCシーン・センター (バーゼル, スイス) |
ソロ部門 | Beelow | Marzel | BeatBrenning | Philos |
GBB 2011
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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4月2日
Kaserne Rossstall (バーゼル, スイス) |
ソロ部門 | ZeDe | Skiller | KRNFX | Top 4 : | Duke |
GBB 2012
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
---|---|---|---|---|---|---|
4月3日
Kaserne Rossstall (バーゼル, スイス) |
ソロ部門 | ZeDe | Ball-Zee | Skiller | Top 4 :
Top 8 : |
Migu |
GBB 2013
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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3月15日
Kaserne Rossstall (バーゼル, スイス) |
ソロ部門 | Ball-Zee | Dharni | Alem | 3rd - Two.H | Robeat |
3月16日
Kuppel |
ループステーション部門 | Ball-Zee | Grison | Faya Braz | 3rd - Camero | Scott Jackson |
GBB 2014
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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2月28日 | ソロ部門 | Reeps One | Dharni | Two.H | 3rd - K.I.M. | Markooz |
3月1日
Kuppel |
ループステーション部門 | Reeps One | Faya Braz | Hobbit | Top 4 :
Top 8 : |
|
7・トゥ・スモーク
(10戦) |
K.I.M | Alexinho (7) | Efaybee (3) |
GBB 2015
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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3月6日 | ソロ部門 | Beelow | Gene Shinozaki | Efaybee | 3rd - Jayton | K.I.M. |
3月7日
Volkshaus |
ループステーション部門 | Beelow | Mando | 2nd - Penkyx | Ibarra | |
7・トゥ・スモーク
(28戦) |
Mando | Alem (7) | K.I.M (4) |
GBB 2016
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
---|---|---|---|---|---|---|
3月4日 - 5日 | ソロ部門 | Beelow | Kenny Urban | NaPoM | 3rd - Gene Shinozaki | Efaybee |
ループステーション部門 | ZeDe | Thorsen | 2nd - Tioneb | Arthur Henry | ||
タッグ部門 | ZeDe | Fabulous Wadness
(Wawad and Beatness) |
Costik Storm
(Alexinho and Efaybee) |
3rd - Mad Twinz
(Pash and Jayton) (Gene Shinozaki and Chris Celiz) |
K-PoM
(Kenny Urban and NaPoM) (Kaila Mullady and Mark Martin) (B-Art and Timmeh) Shadow Sumo Special Team | |
7・トゥ・スモーク
(20戦) |
Babeli | Alexinho (7) | B-art (3)
NaPoM (0) |
GBB 2017
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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3月17日 - 18日 | ソロ部門 | Alem | NaPoM | 2nd - Hiss | Two.H | Kenny Urban |
ループステーション部門 | Wawad | Saro | 2nd - Tioneb | Thorsen | ||
タッグ部門 | Wawad | Mad Twinz
(Pash and Jayton) |
A&Z
(Ah Xin and Zhang Ze) |
3rd - Spider Horse
(Gene Shinozaki and Chris Celiz) (Alexinho and Efaybee) |
K-PoM
(Kenny Urban and NaPoM) (Eon and Georgy) (Hiss and Two.H) (Nin'oz and Andro) (Ettoman and Tatsuaki) | |
7・トゥ・スモーク
(13戦) |
NaPoM | Alexinho (7) | Zhang Ze (1) |
GBB 2018
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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3月2日 - 3日 | ソロ部門 | Kenny Urban | Codfish | 2nd - D-Low | Piratheeban | Bigman |
ループステーション部門 | Saro | Beatness | 2nd - Balance | Oxbox | ||
Tag team | Pash | Spider Horse
(Gene Shinozaki and Chris Celiz) |
Kotcha
(D-Low and Frosty) |
3rd - K-Pom
(NaPoM and Kenny Urban) (Beatness and Rythmind) |
X-Touch
(Samy Try and Bronix) (Akam and Graycloud) (B-Art and Voxel) (Hiss and Huckle) (Scott Jackson and BBK) | |
7・トゥ・スモーク
(12戦) |
Beatness | Colaps (7) | Bloomer (2)
NaPoM (1) |
GBB 2019
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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4月12日 - 14日 | ソロ部門 | Reeps One | D-Low | 2nd - Tomazacre | MB14 | Bataco |
ループステーション部門 | MB14 | Rythmind | 2nd - NME
4th - SO-SO |
BreZ | ||
タッグ部門 | Pash | Uniteam
(Alem and Alexinho) |
Middle School
(FootboxG and Supernova) |
3rd - Kotcha
(D-Low and Frosty) (Hobbit and Ball-Zee) |
Lightship
(Kaila Mullady and Mark Martin) (Akindé and Kenôzen) (Tomazacre and Mr. Androide) Shadow Sumo (Elisii and Simon) (Akam and Graycloud) | |
7・トゥ・スモーク
(23戦) |
B-Art | Zekka (7) | Mark Martin (0)
SO-SO (1) |
GBBWL 2020 Online
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
---|---|---|---|---|---|---|
3月29日, 4月4日
Beatbox Community Discord / スイスビートボックス公式チャンネル |
ソロ部門 | Dharni | Zer0 | 2nd - Vocodah
3rd - NaPoM |
Top8:
|
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ループステーション部門 | Tom Thum | Frosty | BreZ | 3rd - Kristóf | Bizkit |
GBBWL 2021
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
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10月22日 - 25日 | ソロ部門 | ZeDe | Colaps | 2nd - River |
Top 8 : Top 16 : |
Improver |
ループステーション・ソロ部門 | Saro | BizKit | 2nd - Frosty | SO-SO | ||
タッグ部門 | Beatness | Middle School
(FootboxG and Supernova) |
Rogue Wave
(River and Colaps) |
(HIRO and Fuga) (Chezame and SXIN)
|
Zen'hit
(Akindé and Kenôzen) (Pono and BizKit) (WinG and Hellcat) (RUSY and Kohey) (K.I.M. and Big Ben) (SO-SO and Kaji) (JordoX and Scribbly Doodle) | |
ループステーション・タッグ部門 | Inkie | SORRY
(SO-SO and RUSY) |
Bery
(Beatness and Rythmind) |
3rd - Scam Talk
(BreZ and Chris Theodian) |
||
クルー部門 | Beatness | MOM
(Geo Popoff, Eon and Slizzer) |
SARUKANI
(SO-SO, RUSY, Kohey and Kaji) |
3rd - S.Q.U.I.D.
(Efaybee, Orfey, Robin, Chris Theodian and BreZ) (Chlorophil, Rapha, Johannes and Kays) | ||
10月25日 - 26日
Progresja |
7・トゥ・スモーク | Onii-Chan (Chezame & Sxin) | King Inertia (7) | Zekka (1) |
GBB2023 TOKYO
[編集]開催日 / 開催地 | 部門 | 審査員 | 優勝者 | 準優勝者以下 | 本選進出者 | 予選進出者 |
---|---|---|---|---|---|---|
10月18日 - 21日 | ソロ部門 | Alexinho | River | 2nd - NaPoM |
Top 8 : |
MaxO |
ループステーション・ソロ部門 | Saro | Robin | 2nd - Matej | |||
タッグ部門 | Pe4enkata | Rogue Wave
(River’ and Colaps) |
Jairo
(Yamori and John T) |
(HIRO and Fuga) (Wing and Hellcat)
|
Lotus
(ZVD and Rahul) (Rusy and Kohey) (Artsy and Heartzel)
| |
Producer Showcase部門 | Inkie | SyJo | KBA | 3rd - Kaos | ||
クルー部門 | WaWad | SARUKANI
(SO-SO, RUSY, Kohey and Kaji) |
MOM
(Geo Popoff, Eon and Slizzer) |
3rd - EOG
(Colaps, Faya Braz, K.I.M, and Scouilla) (Vathang, Andrew Grizzlee, Helium and Taras Stanin) |
5th - The Razzzones
(Chlorophil, Rapha, Johannes and Kays) (Wah Da Fu, Mihir, Shivali and Sonu) | |
U18部門 | Skiller | Julard | 2nd - Marvelous | |||
10月22日
Spotify O-east |
7・トゥ・スモーク | Alem | Alexinho (7) | Mighty (2) |
GBB2024 TOKYO
[編集]GBB2025 TOKYO
[編集]脚注
[編集]- ^ “grand.Beatbox.battle - Instagram account”. 2024年1月20日閲覧。
- ^ “Swissbeatbox - World’s largest Beatbox Platform” (英語). Swissbeatbox. 2020年2月6日閲覧。