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金融センター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GFCIから転送)
ニューヨークウォール街があるフィナンシャル・ディストリクト
ロンドンシティ
香港国際金融中心
シンガポール中心業務地区

金融センター(きんゆうセンター、: financial centre)は、銀行証券会社保険会社など金融業において中心的な役割を持つ市場都市地域のことである。有力な証券取引所が所在し、外国為替市場などの国際金融取引が特に活発に行われている場を国際金融センターと呼ぶこともあり、その代表格としてニューヨークロンドンが挙げられる。都市の中で、重要な金融機関が集積している地区のことを「金融街」と呼ぶ(ニューヨークのウォール街、ロンドンのシティなど)。

研究調査

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世界金融センター指数

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世界金融センター指数(Global Financial Centres Index, GFCI)は、イギリスのシンクタンクZ/Yenグループが2007年3月に調査を開始した金融センターの国際的競争力を示す指標である。年に二度(3月・9月)リポートを公表しており、100以上の都市・地域を評価の対象にしている。2024年9月に第36回目となる最新版を発表した[1]。トップ20は以下の通りである。

順位
金融センター
1 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
2 イギリスの旗 ロンドン
3 香港の旗 香港
4 シンガポールの旗 シンガポール
5 アメリカ合衆国の旗 サンフランシスコ
6 アメリカ合衆国の旗 シカゴ
7 アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス
8 中華人民共和国の旗 上海
9 中華人民共和国の旗 深圳
10 ドイツの旗 フランクフルト
11 大韓民国の旗 ソウル
12 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C.
13 スイスの旗 ジュネーヴ
14 アイルランドの旗 ダブリン
15 フランスの旗 パリ
16 アラブ首長国連邦の旗 ドバイ
17 スイスの旗 チューリッヒ
18 中華人民共和国の旗 北京
19 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク
20 日本の旗 東京

国際金融センター発展指数

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2014年11月、アメリカのダウ・ジョーンズシカゴ・マーカンタイル取引所及び中国の新華社は、第5回目の国際金融センター発展指数(International Financial Centers Development Index)を公表した[2]。世界主要45の金融センターを評価の対象としており、「金融市場」、「成長・発展」、「物的サポート」、「サービス」、「環境」の5分野の総合評価により順位を決めている。総合評価では4年連続でニューヨークが首位となり、以下ロンドン、東京、シンガポールが続いた。

その他

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脚注

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  1. ^ a b The Global Financial Centres Index 2024年9月24日閲覧。
  2. ^ Xinhua-Dow Jones International Financial Centers Development Index (2014) (2014年11月公表)
  3. ^ 国際決済銀行の統計 2016年10月12日閲覧。
  4. ^ Largest stock exchange operators by market cap 2024” (英語). Statista. 2024年10月11日閲覧。
  5. ^ トランプ氏が香港の優遇措置見直し WHOと「断絶」も”. Sankei Biz (2020年5月30日). 2020年6月1日閲覧。
  6. ^ ポンペオ米国務長官、香港の自治は失われたと判断”. CNN (2020年5月28日). 2020年6月1日閲覧。
  7. ^ Elliott, Michael (2008年1月17日). “A Tale Of Three Cities” (英語). Time. ISSN 0040-781X. http://content.time.com/time/subscriber/article/0,33009,1704398,00.html 2021年10月2日閲覧。 
  8. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年8月29日). “東京が狙う「三大金融センター」奪還 香港でセミナー”. 産経ニュース. 2021年10月2日閲覧。
  9. ^ a b コラム:日本の国際金融都市実現を阻む3つの障害=佐々木融氏」『Reuters』2020年10月19日。2021年10月2日閲覧。
  10. ^ 東京が「金融センター」には到底なれない理由 | 金融業界”. 東洋経済オンライン (2020年7月14日). 2021年10月2日閲覧。

関連項目

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