遺伝子オントロジー
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(Gene ontologyから転送)
遺伝子オントロジー(いでんしオントロジー、英: gene ontology、GO)とは、生物学的概念を記述するための、共通の語彙を策定しようとするプロジェクトである。
1990年代後半から、生物学における実験手法の革新(DNAシーケンサーやDNAマイクロアレイなど)や、バイオインフォマティクス的手法の発達により、様々な種の遺伝子関連情報がデータベース化されている。これらに蓄積された情報を有効に活用するためには、統一された語彙を用いて、機能情報などを記述する必要がある。統一された語彙を用いることで、異なった機関によって作成されたデータベース、さらに異なった生物種のデータベース間で、データの結合や、横断比較を行うことが可能になる。データベースは無料で公開されている。
実際のデータ
[編集]GOで定義された用語は、GO term と呼ばれる。GO term は三つのカテゴリーに分かれる。
- biological process(生物学的プロセス)
- cellular component(細胞の構成要素)
- molecular function(分子機能)
計算機上でGOのデータは、有向非巡回グラフ (英: directed acyclic graph、DAG) と呼ばれるデータ構造を用いて記述することができる。DAGの性質上、非常にXMLとの親和性が高いため、アノテーションと共にXML-RDFフォーマットでも提供されている。