Haiku (オペレーティングシステム)
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Haiku OS を使用したデスクトップのスクリーンショット | |
開発者 | Haiku, Inc. |
---|---|
プログラミング言語 | C++ |
OSの系統 | BeOS |
開発状況 | 開発中 |
ソースモデル | オープンソース |
初版 | R1/alpha 1 / 2009年9月14日 |
最新開発版 | R1/Beta 5 / 2024年9月13日 |
リポジトリ | |
使用できる言語 | 多言語 |
プラットフォーム | x86、x64 |
カーネル種別 | モジュラー ハイブリッドカーネル |
ライセンス | MIT License |
ウェブサイト |
www |
Haiku(ハイク)は、オープンソースで開発されているデスクトップ向けオペレーティングシステムである[1]。Haiku R1のリリースに向けてBeOSを再現することを目指しており、以前はOpenBeOSと呼ばれていた。Haiku R1/Alpha 1ではx86とPowerPCをサポートしていたが、Haiku R1/Alpha 2以降のバージョンではx86のみをサポートしている。
なおHaikuという名称は日本の俳句に起因している[要出典]。
出典1
https://www.haiku-os.org/about/faq/
Haikuの目的
[編集]Haikuは下記の特性を持ったデスクトップOSを目指している。
- 面倒な管理を必要としない
- 使いやすい
- フリー&オープン
- 古いハードウエアでも高速
- 複雑な用途にも適用できるぐらいの高性能
- 使っていて楽しい
システムの特徴
[編集]- POSIXと高い互換性
- オブジェクト指向APIを適用 (BeOS APIと互換性あり)
- 高度なマルチスレッド・マルチタスク化による高性能パフォーマンス
- データベースライクな OpenBFS ファイルシステム**による高速検索
- BeOSとのソース&バイナリ互換性(Haiku R1 32 bitのみ)
- プロセッサ:Pentium Ⅱ 400MHz相当、AMD AthlonのCPU以上(最大64コア)
- 物理メモリ:最小で256MB以上、Haikuをソースからコンパイルする場合は1GB以上を推奨
- モニタ: 800x600
- HDD 空き容量:3GB以上
主なマイルストーン
[編集]- 2001年8月 - OpenBeOSプロジェクト発足[3]
- 2004年6月 - 第1回「WalterCon 2004」開催、新プロジェクト名「Haiku」が発表される
- 2004年10月 - CannaIM for BeOSがHaikuに寄付される
- 2005年7月 - 日本語フォント小夏を標準フォントとして採用
- 2005年8月 - 「WalterCon 2005」開催
- 2006年10月 - 「WalterCon 2006」開催
- 2007年2月 - ロサンゼルスにて「SCaLE 5x」(Southern California Linux Expo)オープンソース展に出展(写真、ポッドキャスト)
- 2007年2月 - Google本社で「Haiku Tech Talk」を通してHaikuを披露(ビデオ、写真、プレゼンスライド)
- 2007年3月 - Google社が主権するGoogle Summer of CodeにMentor Organizationとして選ばれ、8人の学生をスポンサー
- 2007年11月 - 関西オープンソース2007に出展 ー 英語でのレポートその1、「Haikuってなに?」セミナのスライド(PDF 527KB)
- 2008年2月 - ロサンゼルスにて「SCaLE 6x」オープンソース展に出展(写真、英語レポート、thebadapples.infoによるBruno G. Albuquerqueインタービュー)
- 2009年9月14日 - 初公式リリース Haiku R1/Alpha 1 が公開される 公式サイトでの発表、sourceforge.jp、BeOS互換OS「Haiku」の初となる公式開発版「Haiku R1/Alpha」を試す
- 2010年5月09日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 2 が公開される 公式サイトでの発表、Haiku Japan による 日本語発表 と 日本語リリースノート
- 2011年6月18日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 3 が公開される 公式サイトでの発表
- 2012年11月12日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 4 が公開される 公式サイトでの発表
- 2012年11月14日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 4.1 が公開される 公式サイトでの発表
- 2018年9月28日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 1 が公開[4]
- 2020年6月9日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 2 が公開[5]
- 2021年7月26日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 3 が公開[6]
- 2022年12月23日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 4 が公開[7]
- 2024年9月13日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 5 が公開[8]
開発状況
[編集]2020年1月現在、Haikuは開発途中である。
- Haiku CIA − ソースツリーへのコミットをリアルタイムで見ることが可能。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「Be デベロッパーズガイド Vol.1 The official documentation for the BeOS」オライリー・ジャパン ISBN 4-900900-71-0
- 「Be デベロッパーズガイド Vol.2 The official documentation for the BeOS」オライリー・ジャパン ISBN 4-900900-87-7
- 「BeOS:ファイルシステム 実践ファイルシステム構築」オーム社 ISBN 4-274078-87-6
- 「BeOS:UNIXアプリケーションの組込み」オーム社 ISBN 4-274078-82-5
- 「BeOSバイブル〈Volume1〉」 ソフトバンクパブリッシング ISBN 4-797311-62-2
- 「BeOSバイブル〈Volume2〉」 ソフトバンクパブリッシング ISBN 4-797311-63-0
- 「BeOSプログラミング入門」プレンティスホール出版 ISBN 4-894710-35-8
出典
[編集]- ^ “Haiku へようこそ!”. www.haiku-os.org. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “R1/beta2 – リリースノート | Haiku Project”. www.jade.dti.ne.jp. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “世界のOSたち - BeOSの血を受け継ぐ「Haiku」”. マイナビニュース (2012年1月13日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ “Haiku R1/beta1 has been released” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2018年9月28日). 2020年12月16日閲覧。
- ^ “Haiku R1/beta2 has been released!” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2020年6月9日). 2020年12月16日閲覧。
- ^ “Media Release: The Haiku Project Celebrates the Release of Beta 3” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2021年7月26日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “Haiku R1/beta4 has been released!” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2022年12月23日). 2022年12月24日閲覧。
- ^ “Haiku R1/beta5 has been released!” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2024年9月13日). 2024年9月14日閲覧。
関連項目
[編集]- BeOS
- NewOS カーネルに採用されている。
- WebPositive デフォルトウェブブラウザ。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- Haiku へようこそ!
- 最新バージョンのダウンロード
- テスト・開発用ナイトリービルドのダウンロード
- Haiku画面スライドショー
- Haiku Movies
- HaikuソースのSVNリポジトリ
- Haiku公式ロゴの画像データファイル
- JPBE.net: 日本のユーザーコミュニティサイト - 閉鎖
コミュニティ
[編集]開発者向け資料
[編集]- Programming the Be Operating System (原文の英語版) − JPBE.netによる日本語版 (作成中)(どちらもリンク切れ)
- Coding Guidelines − Haikuに適用されるOpenTrackerのコーディングガイドライン
- Practical File System Design with the Be File System (PDF) − Dominic GiampaoloによるBFSファイルシステムに関する書籍
- The BeBook(英語版)
- Art of BeOS Programming「Art of BeOS Programming BeOSで楽しむプログラミングの世界」(古賀信哉著)の Web 公開版