Hover!
『Hover!』(ホバー)は、マイクロソフトのオペレーティングシステム (OS) であるWindows 95のインストールCDに付属していたゲームである。
2013年10月2日(米国時間)には、同社よりブラウザゲームとして公開された[1]。
概要
[編集]Windows 95において Hover! は他の付属ゲーム(ソリティア・マインスイーパ・フリーセル・ハーツ)とは異なり、Windowsコンポーネント外のおまけとして、CD-ROM内のサブフォルダに同梱という形で付属していた。リテール版Windows 95のインストールCDには「Hover、機能拡張ツール付き」という注釈がレーベルに書かれている。OEM版のレーベルにはその記述が無いが、同様に付属している。
プレイヤーは「Hover 950」と呼ばれる乗り物を操縦して、マップ内にある旗を集める。敵(コンピュータ)が自分の旗(赤色。各マップごとに3 - 6個)を集めるよりも早く、敵の旗(青色。自分の旗と同数)を集めるのが目的である。複数のプレイヤーでプレイすることはできない1人用の3Dのゲームである。
Web版
[編集]Web版では、WebGLの利用によりウェブブラウザで3Dグラフィックスを表示。従来のキーボード操作に加えて、Windows 8.1のタブレット端末ではタッチ操作でプレイできる。また、オリジナル版と異なり、新たにマルチプレイ機能(最大8人まで)が加わっている。
Internet Explorer (IE) で遊ぶ場合にはIE11でないと遊べない。また、Windows 10ではMicrosoft Edgeでもプレイ可能である。
マップ
[編集]全部で3種類のマップが用意されており、それぞれ中世ヨーロッパの城、未来的都市、下水道がテーマになっている。いずれのマップ内にも、自機(赤色)、敵機[注 1](青色)[注 2]、旗の他に、以下のようなオブジェクトが存在する。
- 壁
- 通り抜けることはできないが、低い壁ならばジャンプで乗り越えることができる。
- 階段
- ジャンプができない場合でも、階段状の障害物を一段ずつ昇ることで高所に至ることができる。
- 浮遊ポッド
- マップ内にいくつも浮遊しており、それらに機体を体当たりさせることで、アイテム(ジャンプ・敵を妨害するための壁・敵から身を隠すためのクローク)や、一時的に有利な状況(速度が上がる、不利な状況をつくるオブジェクトの影響が無くなる、など)を得たり、一時的に不利な状況(速度が落ちる、計器パネルが消えるなど)に陥ったりする。
- パッド
- いわゆるトラップ。マップ内の地面にはいくつもの正方形のパッドがあり、機体がその上を踏むと予期せぬ方向へ飛ばされたり、数秒間身動きが取れなくなったり、集めた旗をマップ内に戻されたりといった災難が降りかかる。これを逆手にとり、敵に体当たりすることで敵機をパッド上に誘導して、敵を不利な状況に追いやることができる。
その他
[編集]- イースターエッグ
- Hover起動直後の画面でCtrlキーを押しながら「ibmab」(このプロジェクトの開発コードが「Bambi」)と入力するとデバッグルームを操作できるようになり、開発者の写真が見ることができる。BGMは下水道ステージのものが流れる。
- Web版では、タイトル画面で「bambi」と入力することにより、Windows 95風のグラフィックでプレイできる[2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Windows 95の付録ゲーム「Hover」がWebに帰ってきた - ITmedia(2013年10月3日)
- ^ Windows95の付属ゲーム「Hover!」が復活 懐かしいいいいいい! - ITmedia ねとらぼ(2013年10月3日)
外部リンク
[編集]- インターネットアーカイブ上