コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

イメーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Imationから転送)
オージン・コーポレーション
O-jin Corporation
種類 株式会社
本社所在地 大韓民国の旗 韓国
03741
[61-1, Seosomun-ro, Seodaemun-gu, Seoul, Republic of Korea]
設立 2017年
業種 電気機器
事業内容 データストレージ及びモバイルアクセサリー
外部リンク http://imation.com/
テンプレートを表示
テンプレートを表示
(消滅)イメーション株式会社
Imation Corporation Japan
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 150-0001
東京都渋谷区神宮前5丁目52番2号 青山オーバルビル11F
設立 1996年5月10日
法人番号 9011001063811
事業内容 データストレージ製品、オーディオ&ビジュアル製品、それらに関連する製品の販売、ならびに運用管理サービスの提供、およびシステムインテグレーター事業
代表者 関根宗孝(代表取締役社長)
資本金 4億8千万円
純利益 ▲6300万円(2017年12月31日時点)[1]
総資産 13億9000万円(2017年12月31日時点)[1]
従業員数 132名(2015年1月1日現在)
決算期 12月31日
主要株主 Imation Corp.(当時)
特記事項:2019年(令和元年)11月19日に法人格清算。
テンプレートを表示

グラスブリッジ・エンタープライズ (GlassBridge Enterprises, Inc.、NYSE:IMN) は、アメリカ合衆国に本部を置くコンピュータ関連の製造・販売を行う会社である。ミネソタ州に本社を置いている。旧法人名はイメーションImation Corp.)。

本項では便宜上、かつて日本法人として存在していたイメーション株式会社Imation Corporation Japan)についても述べる。

沿革

[編集]

もともとは、「Scotch」ブランドで磁気式記録媒体事業を展開していた米スリーエム社がこの分野から撤退するに当たり、その事業受け皿会社として1996年平成8年)に設立されたものである。これを受け日本の合弁子会社住友スリーエムも、新会社の日本法人を「イメーション株式会社」として設立。日本法人は当初データーストレージシステム、メディカルイメージング、プリンティングシステム事業を核として運営していた。

日本法人は1998年(平成10年)に経営資源の集中と基盤強化を計ることを目的に、メディカルイメージングをイーストマンコダックに譲渡。2001年(平成13年)にはカラーテクノロジープリンティング事業をコダックの関連企業に譲渡した。

2007年(平成19年)4月19日、やはり自社での記録媒体事業取り止めを模索していたTDKから、記録メディア販売部門及び記録メディア分野におけるブランドの使用権を取得したと発表。その対価として、譲渡対価3億米ドルの内2億8000万米ドル相当はイメーションの普通株式として支払われ、譲渡完了後にTDKが筆頭株主となった。完全にグループ子会社化していないのは他の有力企業とも事業上の関係を持っているためである。2015年(平成27年)10月、TDK Life on Recordブランドの返上と同時にTDKより株式を買い戻す。

2008年(平成20年)1月1日にイメーションがTDKマーケティング(2001年分社)を吸収合併(TDKマーケティングの商号変更とプレスリリースされた)。これ以降に発売される記録メディア製品には、TDKロゴの下に小さく「Life on Record」が付記される(従来品についても、その後順次変更されている)。

2015年9月29日、データストレージ装置NEXSANとセキュリティソリューションIronKeyの製品事業に経営資源を集中し、2015年12月末をもって記録メディア・オーディオ機器事業から撤退することを発表。北米と一部の地域を除き、日本を含めた各国の現地法人は解散することとなった。

2010年(平成22年)より大きく方針を変更し、日本での最終的な事業展開は2つのビジネスユニットを軸としていた。

2017年(平成29年)2月21日、現在の法人名であるグラスブリッジ・エンタープライズ(GlassBridge Enterprises, Inc.)に改称。同年4月16日にイメーションの商標を韓国オージン・コーポレーションに売却した。

2019年令和元年11月19日、日本のイメーション株式会社が法人格を含めて完全清算し、名実共に日本から完全撤退した形となった。

TSS(Tiered Storage and Security Solutions)ビジネスユニット

コマーシャル、エンタープライズ、公共・医療の各市場向けストレージメディア製品(磁気テープメディア製品・RDXリムーバブルハードディスク製品)、ストレージソリューション製品(Nexsanストレージ製品)、モバイルセキュリティ製品(IronKey製品)、そして、これらを組み合わせたシステムソリューション事業を擁する。

CSA(Consumer Storage and Accessories)ビジネスユニット

TDK Life on Recordブランドのコンシューマ向け光ディスク製品、フラッシュメモリ製品、オーディオ製品やアクセサリ製品等を2015年12月まで擁していた。

主な商品

[編集]
パーソナルからビジネス分野に至るまで、デジタル情報を確実に保存し(store)、セキュリティ性を高め(protect)、快適に楽しむ(connect)事ができる環境を実現する。

イメーション

[編集]
企業向け製品ブランドの主軸。スリーエム時代から50年を超える技術力と経験を活かし、データセンターやネットワークビジネスで広く求められるデータテープや、多くのユーザが求める革新的なハードディスク、フラッシュメモリ等のデータストレージ製品と、デジタルデータのストレージや活用を考えるユーザへ多彩なソリューションを提供。
  • リムーバブルハードディスクストレージシステム RDX[2]およびRDXマルチオートローダー T8
  • USBメモリ
  • LTO Ultriumテープ
  • Blu-ray Discメディア
  • DVDメディア
  • SDメモリーカード
  • ポータブルハードディスク等
  • ソリューション&サービス
50年以上の記録メディア・ストレージ技術をベースに、ユーザニーズを把握するコンサルティングにより、医療機関向けのシステム構築、設置・導入、保守・サポートまでワンストップで、幅広いストレージ・ソリューションを14年以上にわたり提供した[3]。なおソリューションサービスは、2015年10月15日、EIZOの完全子会社EIZOメディカルソリューションズ株式会社[注釈 1]を通じての買収に応じ、本事業を譲渡した[3]

NEXSAN

[編集]
NEXSAN by imation
2013年1月2日に買収したストレージメーカであり、以降イメーションの社内カンパニーとなる[5]
NEXSANは世界11,000社以上の導入実績を持つ先進のディスクベースおよびハイブリッドストレージであり、高密度、低消費電力、低コストなどの特長を持つ。海外エンタープライズ市場で10年以上にわたり展開を継続しこれまでに60か国37,000システム以上を供給。
  • NEXSAN Eシリーズ
大容量データの保存、バックアップ・アーカイブに適した高密度・高可用性・低消費電力 SANストレージ
  • NEXSAN NSTシリーズ
大容量データの保存、バックアップ・アーカイブに適した高拡張性・高速性・高信頼性を実現したユニファイド・ストレージ
  • ASSUREON(アシュリオン)
米国法令に準拠したアーカイブ用ストレージシステム[6]

IronKey

[編集]
IRONKEY by imation

TDK Life on Record

[編集]
2007年4月にTDKの記録メディア販売事業を買収し、2008年1月よりTDK Life on Recordブランドでのコンシューマ製品の販売を開始。光ディスク、フラッシュメモリ、テープカートリッジ、ヘッドホン、スピーカー等の製品を幅広くコンシューマに展開したが、2011年夏から秋にかけてタイで発生した大洪水による甚大な被害を受けた影響により同年12月末を以ってコンパクトカセットVHSビデオカセットなどを筆頭とする磁気テープの製造事業から撤退したのを皮切りに2015年9月にTDKへ全ての株式を売却し、同年12月を以って撤退した。これにより1953年10月の磁気テープの開発・製造を筆頭とする記録メディアの事業展開以来、記録メディアとしてのTDKブランドは名実共に62年2か月の歴史に幕を下ろすこととなった。

XtremeMac

[編集]
アメリカ、フロリダ州で設立されたXtremeMacは、Apple社がiPodを発売開始した2001年からiPod専用のアクセサリーを製品化、販売。現在ではiPod/iPhone/iPad用アクセサリーや充電機器、オーディオ機器等をグローバルに展開中。イメーション社に統合された2008年以降、XtremeMacブランドはイメーションのアクセサリー商品部門における成長戦略のひとつ。

メモレックス

[編集]
  • かつて、Zipドライブ用の記録メディアも販売していた。Zipメディアの販売終了後はCD-R用メディアのブランドとして展開したものの、しばらくして日本の市場から完全撤退した。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2018年10月1日にEIZO株式会社に吸収合併された[4]

出典

[編集]
  1. ^ a b イメーション株式会社 第22期決算公告
  2. ^ RDX リムーバブルハードディスクストレージシステム”. 2010年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
  3. ^ a b "イメーション株式会社システムインテグレーション事業買収に関するお知らせ" (pdf) (Press release). EIZO株式会社. 15 October 2015. 2023年8月2日閲覧
  4. ^ "EIZOメディカルソリューションズ株式会社との吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ" (pdf) (Press release). EIZO株式会社. 21 June 2018. 2023年8月2日閲覧
  5. ^ "Imation Acquires Nexsan Corporation" (Press release). Imation. 2 January 2013. 2015年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧
  6. ^ "次世代アーカイブ用ストレージASSUREON(アシュリオン)正式販売開始" (Press release). イメーション. 3 March 2015. 2015年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧

外部リンク

[編集]