Intel Mac
Intel Mac(インテル・マック)はAppleがかつて開発および販売を行っていた、MacにインテルのCPUを採用した製品群の総称である。PowerPCを搭載したMacの後継にあたる。
2020年11月17日に AppleシリコンのM1チップが搭載されたMacBook AirとMacBook Proの13インチが発売された。2023年以降発表のMacには全てでAppleシリコンが使われている。
概要
[編集]2005年のWorldwide Developers Conferenceにて、Appleが将来的にインテルのCPUを採用した製品を提供するという発表がなされ、翌年の2006年1月10日にIntel Coreを搭載したMacBook Pro(PowerBookが改称)とiMacを発表した。
Mac OS X v10.4 TigerからIntel Macに対応し、v10.6 Snow LeopardからはIntel Mac専用となった。
インテル製のCPUが搭載された経緯については、MacのIntel Mac時代を参照。
新機能
[編集]Boot Camp
[編集]Boot Campとは、Intel Macで他のオペレーティングシステム (OS) を動作させることのできる新たな機能である。
当初は、インテルのプロセッサを採用しているが、Windows XPがインテル搭載マックの採用するファームウェア "UEFI" に対応していないため、既存のWindows XPを動作させることは疑問視されていたが、AppleからFirmware UpdateとBoot Campのベータ版のダウンロードによる提供が開始されたことによりIntel Mac上でWindows XP ServicePack 2を動作させる事ができるようになった。またBoot CampはMac OS X v10.5 Leopardにて、正式に採用される事となった。ニュースリリース
2015年にリリースされたBoot Camp 6.0以降では、Windows 10(64bit)のみがサポートされている。
Appleは以前と同様に他社製OSを意図的に排除していないが、逆にmacOSを他社製ハードウェアで起動させることはライセンス違反となる(保護が掛かっている)。
ブートローダをUEFIに対応させたLinuxなどのOSは起動が確認されている。それまでMac上では、Virtual PCやVMware Fusion、RealPC等の各種ハイパーバイザを利用して他のOSを動作させていたが、ハードウェアをネイティヴに利用出来るBoot Campは注目を集めた。
CPU一覧
[編集]Intel Core Duo
[編集]詳細は、intel Core Duo
2006年1月6日に発表された、Intel Macの初代CPU。Pentium Mの後継にあたる。32ビットのCPUである。
Intel Core 2 Duo
[編集]詳細は、intel Core 2 Duo
2006年7月27日に発表されたIntel Macの第2代CPU。Intel Core Duoの後継にあたる。64ビットのCPUであり、前作のIntel Core Duoよりも高速である。ノート機はすべてTシリーズ(T8100,T8300,T9300) が搭載されている。なおIntel Macに搭載されるCPUは2007年8月時点でモバイル版のみでデスクトップのiMacやMac miniにもモバイル向けのTシリーズが搭載されている。保証はないがデスクトップ機のiMacとMac miniのCPUはソケットから取り外す事が可能のためCore DuoからCore 2 Duoへのアップグレード可能とされている。
Intel Core i3/i5/i7/i9
[編集]詳細は、Intel Core i3, Intel Core i5, Intel Core i7, Intel Core i9
2009年10月22日に発表されたiMacの27インチモデルの上位機種のみにCore i5(2.66GHz)が、更にBTOにてCore i7(2.8GHz)が搭載される。発表時点でコンシューマーモデル唯一のクアッドコア且つNehalemアーキテクチャを採用したIntel Macとなる。
Intel Xeon
[編集]詳細は、Xeon
2006年8月以降Woodcrest世代が、2008年1月以降Harpertown世代が、2009年以降にはNehalem-WS及びNehalem-EP世代がMac Pro及びiMac Pro及びXserveに採用されている。
製品群
[編集]Intel Macと呼ばれる製品には以下のものがある。