ゲイフレンドリー
ゲイフレンドリー(Gay-friendly)またはLGBTフレンドリー(LGBT-friendly)とは、ゲイ(およびLGBTに含まれる人々全て)に対して開かれ、また温かく迎え入れる状態にあることを意味する言葉。主に都市や国といった場所、政策、人々や団体などが彼らへの支援や繋がりの構築をしたり、彼らを含む人々全てへの敬意や平等性・偏った判断の解消を行っている態度を表明するために使われる。
言葉の起源
[編集]この言葉は20世紀末の北米において、ゲイの人権向上における段階的な推進と、職場や学校におけるLGBTの人々の擁護政策の受容化における過程の副産物として生まれた。商業における明確な購買層としてゲイ・レズビアンを認知する意味にも使われる。
事例
[編集]都市におけるゲイフレンドリー
[編集]ゲイフレンドリーな都市として、サンフランシスコ、シドニー、メルボルン、テルアビブ、ブエノスアイレス、マンチェスター、ブライトン、ベルリンなどがある[1][2] 。
企業におけるゲイフレンドリー
[編集]今日ではゲイフレンドリーを表明する多くのビジネス組織があり、多角的な雇用や顧客ベースを構築している。
人材雇用の側面
[編集]アメリカの人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)はゲイ・レズビアンをはじめとした人々の社会的平等化を推進しており、LGBTの人々に対して理解のある企業のリストを公表している[3]。ゲイフレンドリーな就労環境のある企業として公表された中にはデルやザ コカ・コーラ カンパニーがある[3]。
マーケティングの側面
[編集]LGBTコミュニティは特定の製品やサービスの価格が高めでも、ゲイフレンドリーな企業を好む傾向があるとの調査結果がある[4]。クルーズ会社のR・ファミリー・ヴァケーションズ(R Family Vacations)や下着ブランドのギンチゴンチ(Ginch Gonch)、旅行会社のエゴツアー(Egotour)などはゲイの顧客向けというニッチな市場へ向けた商品やサービスを提供している[5]。The Gay-Friendly Sourceはゲイおよびゲイフレンドリーに関するニュースやイベント、企業や組織のリストを提供している[6]。
Unicorn Booty[7]をはじめとしたやゲイフレンドリーな企業とゲイ消費者を繋ぐゲイ向けイエローページのようなサービスも多く存在している。
脚注
[編集]- ^ “Lonely Planet - Top Gay Cities”. 2008年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月23日閲覧。
- ^ The Five Most Improved Places For Gay Tolerance
- ^ a b HRC - Best Places to Work 2011
- ^ Edge- Gay Consumers Willing to Pay More to Gay-friendly Companies
- ^ egotour - user reviews, gay travel portal
- ^ The Gay-Friendly Source
- ^ Unicorn Booty