コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

Lady Generation 〜淑女の世代〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Lady Generation 〜淑女の世代〜』
篠原涼子スタジオ・アルバム
リリース
録音 tetsuya komuro sequence 1102st&1103st
Tokyu Fun
Baybridge Studio
Free Studio Tsukiji
Music Inn Yamanakako St
Smile Garage
Sound Valley
Studio Vincent
Sony Music Studio
ジャンル J-POP
時間
レーベル Epic/Sony Records
プロデュース 小室哲哉
久保こーじ
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1995年度年間45位(オリコン)
ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(日本レコード協会
  • 篠原涼子 アルバム 年表
    RYOKO from Tokyo Performance Doll
    1993年
    Lady Generation
    〜淑女の世代〜

    1995年
    Sweets-Best of Ryoko Shinohara-
    1997年
    EANコード
    EAN 4988010155223(1995年・CD)
    EAN 4988010708368(1995年・MD)
    EAN 4582290393971(2013年・Blu-spec CD2)
    『Lady Generation 〜淑女の世代〜』収録のシングル
    テンプレートを表示

    Lady Generation 〜淑女の世代〜』(レディ・ジェネレーション しゅくじょのせだい)は、篠原涼子の2枚目のオリジナルアルバム1995年8月21日Epic/Sony Recordsからリリースされた。

    概要

    [編集]

    音楽性

    [編集]
    • 企画段階では篠原の歌い方の幅広さ・今後の方向性に悩む所をみた小室が「大人ぶりたい子供」「30~40代の男性が歌っている篠原をそばに置きたくなる」歌詞のイメージを思い浮かべ、「これからの篠原はただ王道を狙うのではなく、『ジャズの様に即興性があり、瞬時にパワーを出す』という、もしかしたら外れるかもしれないけど、目茶苦茶当たるかもしれないギャンブルの様に、その場でしかできない瞬間芸みたいなライブ活動をしてほしい」というアドバイスを出した上で志向した[2]
    • 事前のアルバムの打ち合わせ・バックトラックのレコーディングは、小室とその周辺のスタッフがスケジュールのとれない篠原を敢えて抜く形で行い、篠原はアルバム用の新曲の歌入れの3日間だけに関わり、その期間で全て録り終えた[3]。周囲には「今までこんなに短時間でこなせた人はいない」と言われた。本作と同名のシングルから「with t.komuro」が外れ、小室やスタッフから「もう一人でも大丈夫だよ」と太鼓判を押された[4][5]
    • 久保こーじもノークレジットで作詞作業に関わっている[3]

    アートワーク

    [編集]
    • ジャケットのイメージは「実生活を持ってる女性像」を篠原に求め、「ドラマで表現したら『将来の夢を見る少女の話』ではなくて、『明日生きていくには今日どうするか』を考えているリアリスティックで生々しいキャラクター」をイメージし、アルバムの歌詞もそのテーマを基準にして書いた[6]
    • アルバムの写真では「『with t.komuro』が取れた後の将来」を意識して、髪を20cm切った篠原の写真を撮った[7]

    収録曲

    [編集]
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.Sanctuary 〜淋しいだけじゃない〜 (R.Version)売野雅勇小室哲哉小室哲哉
    2.Lady Generation (Original Mix)小室哲哉小室哲哉小室哲哉
    3.青空が降る少年売野雅勇小室哲哉小室哲哉
    4.もっと もっと…小室哲哉小室哲哉小室哲哉、久保こーじ
    5.だいじょうぶ前田たかひろ久保こーじ久保こーじ
    6.Summer Holiday前田たかひろ小室哲哉小室哲哉
    7.夏の日小室哲哉久保こーじ久保こーじ
    8.GooD LucK小室哲哉小室哲哉小室哲哉
    9.恋しさと せつなさと 心強さと小室哲哉小室哲哉小室哲哉
    10.にくらしいあなたへ篠原涼子、前田たかひろ久保こーじ久保こーじ
    11.Lady Generation (Latin Mix)(Bonus Track)小室哲哉小室哲哉小室哲哉
    12.恋しさと せつなさと 心強さと (Extended Mix)(Bonus Track)小室哲哉小室哲哉小室哲哉
    合計時間:

    楽曲解説

    [編集]
    1. Sanctuary 〜淋しいだけじゃない〜 (R.Version)
      東京パフォーマンスドールのアルバム『SEVEN ON SEVEN 〜Cha-DANCE Party Vol.7』(1993年)にて、穴井夕子とのデュオで歌われていた楽曲のソロバージョン。メロディーの一部が、同じく小室が作曲したH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」(1995年)と類似している[8]
    2. Lady Generation (Original Mix)
      6thシングル。
    3. 青空が降る少年
      「恋しさと せつなさと 心強さと」が制作されるより前に完成していた[3]
      光栄のエデュテインメントソフト『EMIT』の主題歌。EMITで使用されていた曲[9]と、アルバムに収録された曲では、アレンジの一部が異なっている。
    4. もっと もっと…
      5thシングル。
    5. だいじょうぶ
      当初は篠原が歌詞を付ける予定だった。ドラマの撮影の合間に曲を流して、森高千里の「ふるさとの空」を意識しながら「ふるさとの山・川・店」をテーマに1番目のサビまでの部分を埋めた。その次の日にマネージャーから前田による歌詞が出来上がったことを告げられ、落ち込んだ。しかし、サビの一部が偶然一致していたことに篠原は喜んだ[10]
    6. Summer Holiday
      篠原は「シングルのカップリングに使って欲しかった位に大好きな曲」と語っている[10]
    7. 夏の日
      5thシングルのカップリング。
    8. GooD LucK
      4thシングルのカップリング。
    9. 恋しさと せつなさと 心強さと
      4thシングル。
    10. にくらしいあなたへ
      篠原が作詞に挑戦するが、普通に歌詞を書こうとしても思い浮かばなかったから、手紙を書くつもりで書いた[3]
      テーマは「お互いに想い合う男女がいて、男は女にそういう素振りを見せない。女はそれをすごく不安に感じ、憎らしいけどそれでも好き」という「日常を生きる平凡な男女のロマンチックな恋愛」を書いた[3]
      篠原は3パターン用意したが、「本作が一番手紙らしい」と選ばれた[10]
    11. Lady Generation (Latin Mix)
      ミキシングの仕上がりは、デモテープの時点のラテン調のアレンジを意識している[10]

    クレジット

    [編集]

    参加ミュージシャン

    [編集]

    スタッフ

    [編集]
    • Produced : 小室哲哉
    • Co-Produced : 久保こーじ
    • Direction, A&R : 菊地智敦
    • Directed : 清水彰彦
    • Mixed : 小室哲哉(#8,9), Pete & Steve Hammond(#2), 伊東俊郎(#4,7), 太田那東教(#1-3,5,6,10)
    • Remixed : 小室哲哉(#12), Pete & Steve Hammond(#11)
    • Engineer : 松村茂, ねもとなおき, 若公俊広, 太田那東教
    • Synthesizer Programming : 村上章久
    • Production Coordinated : きくちまさとし, しみずゆきお, おだじまかずよ
    • Art Direction, Design : 平野文子
    • Photographs : いいじまかおる
    • Executive Producer : 目黒育郎, まるやますすむ

    [11]

    発売形態

    [編集]
    リリース日 レーベル 販売形態 規格品番 備考
    1995年8月21日 Epic/Sony Records CD ESCB-1552
    MD ESYB-7083
    2013年9月11日 Sony Music Direct Blu-spec CD2 MHCL-30155 リマスタリング仕様

    脚注

    [編集]
    1. ^ 雑誌『GiRLPOP vol.21/1996』(ソニー・マガジンズ発行)インタビューより。
    2. ^ ソニー・マガジンズ刊「ピンぼけ」篠原涼子著p.206より。
    3. ^ a b c d e ダイヤモンド社刊『FM STATION』1995年8月28日号「INTERVIEW→篠原涼子 小室さんが“涼子もそろそろひとりでやったほうがいいんじゃないか?”って。私も今回、とてもいい機会だなと思って…」11P-13Pより。
    4. ^ 集英社刊「Myojo」1995年10月号付録「Young Song」88Pより。
    5. ^ 但しこれは契約書の内容が最初から「シングル3枚・アルバム1枚とそれに関連した活動のみ」だったという事情もある(光文社刊「FLASH」1995年12月19日号「独占・小室哲哉がいま全力を注ぐ“新恋人”を初公開!」9Pより)。
    6. ^ 小室哲哉『JOBS#1』インタビュー(Billboard JAPAN×RakutenMusic/楽天ブックス)』より。
    7. ^ 角川書店刊「CDでーた」1995年8月20日合併号「篠原涼子 新曲『Lady Generation』発表 経験から生まれた自信と可能性」pp.4-5より。
    8. ^ 【適当に】Cha-DANCE PARTY【寄せ集め】ニコニコ動画の1曲目
    9. ^ ”青空が降る少年”(”EMIT”主題歌)ニコニコ動画
    10. ^ a b c d ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1995年9月号「篠原涼子 淑女の世代へ向けて」pp.90-91より。
    11. ^ CDに封入しているブックレット