レッツ・ステイ・トゥゲザー
「レッツ・ステイ・トゥゲザー」 | ||||||||
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アル・グリーン の シングル | ||||||||
初出アルバム『レッツ・ステイ・トゥゲザー』 | ||||||||
B面 | Tomorrow's Dream | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | メンフィス、ローヤル・レコーディング・スタジオ(1971年) | |||||||
ジャンル | R&B、ソウル | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | ハイ・レコード | |||||||
作詞・作曲 |
アル・グリーン ウィリー・ミッチェル アル・ジャクソン・ジュニア | |||||||
プロデュース | ウィリー・ミッチェル | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
ゴールドディスク | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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アル・グリーン シングル 年表 | ||||||||
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「レッツ・ステイ・トゥゲザー」 (Let's Stay Together) は、アメリカのソウル歌手、アル・グリーンが1971年に発表した楽曲。ビルボードのHot 100とR&Bチャートで共に1位を記録したグリーンの代表作の一つ。
概要
[編集]1971年11月、シングA面曲として発表された[1]。翌1972年2月12日付のビルボード・Hot 100で1位を記録[2]。また、ビルボードのソウルチャートで9週連続で1位を記録し、ゴールドディスクに輝き、1972年の年間チャートで11位を記録した。グリーンは「タイアード・オブ・ビーイング・アローン」に続いて大きな成功を収めることとなった。
1972年1月31日発売のアルバム『Let's Stay Together』のオープニング・ナンバーでもある。
プロデューサーのウィリー・ミッチェルがピアノで作曲し、MG'sのアル・ジャクソン・ジュニアがリズムを加えた。アル・グリーンは、できあがった曲を聴いて、わずか15分で歌詞を完成させた。ミッチェルはこの曲の成功を確信していたという[3]。グリーンの歌入れのレコーディングは何週間もかけられた。ハイ・レコードの同僚アーティストのシル・ジョンスンもそれが誇張ではないことを証言している[4]。
作者のアル・ジャクソンは、同じくレコーディングセッションでドラマーとして参加したハワード・グリムズに常にこう言っていたという。「Groove and be simple - not busy.」[4]
1985年に英国でロング・バージョン(4分50秒)が12インチ・シングルとして発売されている。ロング・バージョンはその後いくつかのコンピレーション・アルバムで聴くことができる。
「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」においては、2004年版で60位[5]、2010年版で60位[6]、2021年版で84位にランクされている[7]。
ティナ・ターナーのバージョン
[編集]「レッツ・ステイ・トゥギャザー」 | ||||
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ティナ・ターナー の シングル | ||||
初出アルバム『プライヴェート・ダンサー』 | ||||
リリース | ||||
録音 | 1983年11月7日 | |||
ジャンル | R&B、ロック、ポップス | |||
時間 | ||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||
作詞・作曲 |
アル・グリーン ウィリー・ミッチェル アル・ジャクソン・ジュニア | |||
プロデュース | マーティン・ウェイル | |||
チャート最高順位 | ||||
年表 | ||||
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アメリカのR&B歌手であるティナ・ターナーが、1983年に「レッツ・ステイ・トゥゲザー[8]」をカバーしてシングルとしてリリースした。この曲は全英シングルチャートでは6位となるヒットとなり[9]、彼女のイギリスでの3回目のトップ10ヒットであり、イギリスに限ればアル・グリーンのオリジナル・バージョンよりも順位が上だった[9][10]。なお、全米シングルチャートでは26位を記録した[11]。
彼女にとってはゲスト・ボーカルとして参加した曲を除くと、この曲が4年ぶりの新曲であり、全米シングルチャートに100位以内に入るのは7年ぶりだった。この曲で復活の兆しをみせたティナは、この曲を含めたアルバム『プライヴェート・ダンサー』を翌年にリリースし、同アルバムの成功をもって復活した。
その他のカバー・バージョン
[編集]- ジミー・スミス - 1972年のアルバム『ルート・ダウン』に収録。
- アイザック・ヘイズ - 1972年のシングル。全米シングルチャート48位を記録。
- マージー・ジョセフ - 1973年のシングル。同年発表のアルバム『マージー・ジョセフ』にも収録。
- ロバータ・フラック - 1994年のアルバム『ロバータ』に、バラード・アレンジのカヴァーを収録[12]。
- タック&パティ - 1998年のアルバム『Paradise Found』に収録。
- マイケル・ボルトン - 1999年のアルバム『タイムレス: クラシックス Vol.2』に収録。
- ミシェル・ウィリアムズ - 2005年のシングル。
- アーロン・ネヴィル - 2006年のアルバム『ソウル・クラシックを歌う』に収録。チャカ・カーンと共に歌っている。
- paris match - 2007年のアルバム『Our Favourite Pop』に収録。
- スーザン・ウォン - 2010年のアルバム『ステップ・イントゥ・マイ・ドリーム』に収録。
- リンダ・カーター - 2011年のアルバム『Crazy Little Thing』に収録。
チャート・パフォーマンス
[編集]アル・グリーン(1972年)
[編集]チャート | 最高位 |
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イギリス | 7[10] |
アメリカ合衆国 Hot 100 | 1[13] |
アメリカ合衆国 R&B | 1[13] |
ティナ・ターナー (1983年)
[編集]チャート | 最高位 |
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オーストラリア | 19 |
ドイツ | 18 |
アイルランド | 15 |
オランダ | 4 |
ニュージーランド | 4 |
スイス | 28 |
イギリス | 6[9] |
アメリカ合衆国 Hot 100 | 26[14] |
アメリカ合衆国 R&B | 3 |
アメリカ合衆国 ダンス | 1[14] |
脚注
[編集]- ^ a b 45cat - Al Green - Let's Stay Together / Tomorrow's Dream - Hi - USA - 45-2202
- ^ The Hot 100 - 1972 Archive | Billboard Charts Archive
- ^ 英「MOJO」誌編・著、中山啓子・訳『ロック不滅の100曲』廣済堂出版、1999年。ISBN 4-331-50696-7。
- ^ a b 『Let's Stay Together』のライナーノーツより。コリン・エスコット執筆。2002年10月記述。
- ^ Rolling Stone Magazine's Top 500 Song (2004)
- ^ “Al Green, 'Let's Stay Together'”. Rolling Stone. The 500 Greatest Songs of All Time (2010). 2021年9月20日閲覧。
- ^ “Al Green, 'Let's Stay Together'”. Rolling Stone. The 500 Greatest Songs of All Time (2021). 2021年9月20日閲覧。
- ^ ティナ・ターナーのバージョンの日本語表記は「レッツ・ステイ・トゥギャザー」
- ^ a b c “ChartArchive - Tina Turner - Let's Stay Together”. 2012年6月28日閲覧。
- ^ a b “ChartArchive - Al Green - Let's Stay Together”. 2012年6月28日閲覧。
- ^ Whitburn, Joel (2004). Top R&B/Hip-Hop Singles: 1942-2004. Record Research. p. 593
- ^ “ロバータ・フラック/ロバータ”. CDJournal. 音楽出版社. 2016年6月19日閲覧。
- ^ a b “Al Green - AllMusic - Charts & Awards”. AllMusic. 2012年6月29日閲覧。
- ^ a b “Tina Turner - AllMusic - Charts & Awards”. AllMusic. 2012年6月29日閲覧。
関連項目
[編集]先代 ドン・マクリーン 「アメリカン・パイ」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1972年2月12日(1週) |
次代 ニルソン 「ウィザウト・ユー」 |
先代 スライ&ザ・ファミリー・ストーン 「ファミリー・アフェア」 |
Best Selling Soul Singles ナンバーワンシングル 1972年1月8日 - 3月4日(9週) |
次代 ジェームズ・ブラウン 「トーキン・ラウド&セイイン・ナッシング」 |