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マック・デマルコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Mac DeMarcoから転送)
マック・デマルコ
Mac DeMarco
2017年テキサス州 ― マック・デマルコ
基本情報
生誕 (1990-04-30) 1990年4月30日(34歳)
出身地 カナダの旗 カナダブリティッシュコロンビア州
ジャンル インディー・ロックローファイドリーム・ポップ
担当楽器 ギターヴォーカルベースドラムキーボード
活動期間 2008年 -
レーベル Unfamiliar、Captured Tracks

マック・デマルコ(Mac DeMarco、1990年4月30日 - )は、カナダ出身のシンガーソングライターマルチ・インストゥルメンタリストプロデューサーである。過去にはメイクアウト・ヴィデオテープ (Makeout Videotape)という名義でも活動していた。これまでに4作のソロ・アルバム『2』(2012)、『Salad Days』(2014)、『This Old Dog』(2017)、『Here Comes the Cowboy』(2019) をリリース。お気に入りのアーティストにシャギー・オーティス (英語版)、スティーリー・ダンジョナサン・リッチマンウィーザー細野晴臣らを挙げている[1]

来歴

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1990–2008: 子供の頃と学歴

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カナダブリティッシュコロンビア州で生を受け、アルバータ州エドモントンで育った。高校時代、ジャンルの違う複数のバンドに入っていた。2008年にストラスコナ・ハイスクール卒業後、バッキングミュージシャンになった。その後バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)に移動した[2][3]

2009–2012: 初期作品と初ソロ・アルバム

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シアトルのParamount Theaterで演奏するマック・デマルコ(2013年)

バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)のキラーニーに住んでいたデマルコは、2009年に自身のセルフ・プロデュースアルバム『Heat Wave』をリリース。自主制作作品ながら500組を売り上げた[4]。同年、Unfamiliar Recordsと契約を結び、バンクーバーのバンドであるジャパンドロイズと共にツアーに出た[3]。2011年にモントリオールに移動してソロ・アーティストとしての活動を開始した。ミュージシャンとしての仕事が見つからず、医療実験と[5]、工事現場での仕事でお金を稼いだ[6]。2012年1月9日にCaptured Tracksがデマルコとの契約を発表した[7]。2012年3月、LP『Rock and Roll Night Club』をリリース。『Rock and Roll Night Club』はレーベルの期待に応え、次のフル・アルバムの制作に同意した[5]。『2』は2012年10月にリリースされ、評論家から高い評価を受けPitchforkで「Best New Music」を獲得した[8]。アルバムからの曲「Moving Like Mike」はターゲットのコマーシャルに起用された[5]

2014–2015: 『Salad Days』

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Primavera Soundで演奏するマック・デマルコ(2015年)

2014年1月21日、デマルコのセカンド・アルバム『Salad Days』を発表と共にリード・シングルの「Passing Out Pieces」をリリース。レコードは2014年4月1日にリリースされ、またもやPitchforkで「Best New Music」を獲得した[9]

2015年3月30日、Late Night with Conan O'Brien(英語版)で初めてのトークショーに出演[10]。同年4月22日に次のアルバムの『Another One』を発表。アルバムは2015年8月7日にリリースされた[11]

2015年7月8日、デマルコは9曲を含むインストルメンタルアルバム『Some Other Ones』をリリース[12]。その夜、デマルコはニューヨークでファンのために『Another One』のリスニングパーティーを主催し、食材を寄付してくれるファンにバーベキューを提供した[13]

2017–2018: 『This Old Dog』

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Austin City Limitsで演奏するマック・デマルコ(2017年)

2017年1月31日、3作目となるアルバム『This Old Dog』を発表した。同じ日にアルバムからシングル2曲をリリースした[14]。『This Old Dog』は2017年5月5日にリリースされた[15]

2017年2月23日、YouTube人気番組の「Hot Ones」に出演[16]

2017年10月10日、テレビ番組のCharlie Roseに出演し、新アルバムや父親との関係のことを語った[17]。「This Old Dog」と「Still Together」のアコースティック・バージョンを披露[18]

2018年4月8日、FishCenter Liveに出演し、Max Simonetとのインタビュー。

2018年、細野晴臣の「Honey Moon」のカバーをリリース[19]

2019–現在: 『Here Comes the Cowboy』

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ブルックリンで演奏するマック・デマルコ(2019年)

2019年3月5日、4作目となる『Here Comes the Cowboy』を発表し、シングル「Nobody」をリリース。アルバムは2019年5月10日に、デマルコ自身のレーベル、Mac's Record Labelからリリース[20]。デマルコのアルバム『Here Comes the Cowboy』は、Mitskiの2018年アルバム『Be the Cowboy』とタイトルが似ている上、「Nobody」というシングルもあることから疑惑が浮上した。Pitchforkによると、デマルコは「Mitskiのアルバムは聞いたことがなく、自身のアルバムが決まってから知った」と述べた[21]。Mitskiは疑惑に対しツイッターで「マックと私はただ無意識に同じ考えがあっただけに違いない」と投稿した[22]。『Here Comes the Cowboy』の賛否両論の評価を受けた。

2019年6月3日、USツアー中の細野晴臣のロサンゼルス公演にてマック・デマルコがゲスト出演し、「Honey Moon」で共演を果たす[23]。その場面は、2019年公開の日本のドキュメンタリー映画『NO SMOKING』にも収録されている。

2020年4月に来日公演を予定していたが、新型コロナウイルスの流行のため中止となった[24]

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 2 (2012年)
  • Salad Days (2014年)
  • This Old Dog (2017年)
  • Here Comes the Cowboy (2019年)
  • Five Easy Hot Dogs (2023年)
  • One Wayne G (2023年)

EP

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  • Rock and Roll Night Club (2012年)
  • Another One (2015年)

受賞歴

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来日公演

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ライブで演奏するマック・デマルコ(2015年)
  • 2015年
    • 1月15日 東京 代官山UNIT
    • 1月16日 大阪 心斎橋SUNHALL
  • 2018年

脚注

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  1. ^ Mac DeMarco about John Lennon, Coldplay and Weezer”. 26 September 2019閲覧。
  2. ^ Marchand, Francois (November 1, 2015). “A more sensitive Mac DeMarco returns home to Edmonton”. Edmonton Journal. https://edmontonjournal.com/entertainment/music/a-more-sensitive-mac-demarco-returns-home-to-edmonton August 23, 2016閲覧。 
  3. ^ a b Thomas, Fred. “Biography”. Mac DeMarco. Allmusic. November 24, 2012閲覧。
  4. ^ Fumano, Dan. “Makeout Videotape”. Discorder. February 22, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。December 12, 2012閲覧。
  5. ^ a b c Traynor, Cian. “Interview: Mac DeMarco”. The Stool Pigeon. November 17, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。November 24, 2012閲覧。
  6. ^ Kimbasha, Michelle. “Freaking Out The Neighbourhood: Mac DeMarco”. Clashmusic.com. November 25, 2012閲覧。
  7. ^ Signing // Mac DeMarco Signs To Captured Tracks”. Capturedtracks.com. September 27, 2017閲覧。
  8. ^ Hockley-Smith, Sam. “Mac DeMarco - 2”. Pitchfork Media. November 24, 2012閲覧。
  9. ^ Hogan, Mark (April 1, 2014). “Mac DeMarco Salad Days”. Pitchfork. 8 April 2019閲覧。
  10. ^ Mac DeMarco Performs "Let Her Go" on "Conan" | News”. Pitchfork (March 31, 2015). August 13, 2015閲覧。
  11. ^ Making Of Another One”. YouTube (April 22, 2015). August 13, 2015閲覧。
  12. ^ NME News Mac DeMarco releases instrumental album 'Some Other Ones'”. Nme.com (July 8, 2015). August 13, 2015閲覧。
  13. ^ Minsker, Evan (July 7, 2015). “Mac DeMarco Throwing Listening Party and BBQ in Brooklyn Tomorrow”. Pitchfork Media. July 20, 2015閲覧。
  14. ^ Mac DeMarco”. Facebook.com. May 5, 2017閲覧。
  15. ^ Watch Mac DeMarco Perform "This Old Dog" With Dogs | Pitchfork” (英語). Pitchfork.com. March 9, 2017閲覧。
  16. ^ Best of 2015 : Best LPs - 20 to 1”. Stillinrock.com. May 5, 2017閲覧。
  17. ^ Mac DeMarco Chats, Performs "This Old Dog" on "Charlie Rose": Watch”. Pitchfork.com. October 11, 2017閲覧。
  18. ^ Mac DeMarco”. CharlieRose.com. October 11, 2017閲覧。
  19. ^ Mac DeMarco が細野晴臣の「Honey Moon」をカバーしたシングルを配信リリース!”. Indie Native (August 24, 2018). 25 September 2019閲覧。
  20. ^ Mac DeMarco Announces New Album Here Comes the Cowboy, Shares Video for New Song “Nobody”: Watch”. Pitchfork (March 5, 2019). March 5, 2019閲覧。
  21. ^ Mac DeMarco Announces New Album Here Comes the Cowboy, Shares Video for New Song “Nobody”: Watch” (英語). Pitchfork. March 5, 2019閲覧。
  22. ^ haha! I'm 100% sure mac & I just went fishing in the same part of the collective unconscious! What's wild is we have the same PR, so I LOVE my personal conspiracy theory that she heard the album+track titles but kept quiet thinking maybe some Mac fans will mistakenly find me loll” (英語). @mitskileaks (March 5, 2019). March 5, 2019閲覧。
  23. ^ マック・デマルコ、細野晴臣のロサンゼルス公演にゲスト出演。“Honey Moon”で共演を果たす”. rockin'on (June 5, 2019). 25 September 2019閲覧。
  24. ^ マック・デマルコ、全国6都市を回る来日ツアーが決定!”. rockin'on (September 10, 2019). 18 November 2019閲覧。

外部リンク

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