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マギー・ロジャース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Maggie Rogersから転送)
Maggie Rogers
Maggie Rogers 2019年
基本情報
出生名 Margaret Debay Rogers
生誕 (1994-04-25) 1994年4月25日(30歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 メリーランド州イーストン
ジャンル
  • Pop
  • art pop
  • folk-pop
職業
  • 歌手
  • ソングライター
  • 音楽プロデューサー
担当楽器
  • ヴォーカル
  • ギター
  • バンジョー
  • ピアノ
  • ハープ
活動期間 2012年 -
レーベル
共同作業者
公式サイト maggierogers.com

マギー・ロジャースMaggie Rogers1994年4月25日 - )は、アメリカ合衆国メリーランド州イーストン出身のシンガーソングライター音楽プロデューサーインディー・ポップミュージシャンである。

2016年にニューヨーク大学の特別授業で、生徒だったマギー・ロジャースの曲「Alaska」を聞いたファレル・ウィリアムスが泣きそうになる映像が広まり、知られるようになる[1]。2019年にデビューアルバム『Heard It in a Past Life』をリリースし、第62回グラミー賞の最優秀新人賞にノミネートされた[2]

来歴

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ライブでのMaggie Rogers(2017年)

1994年4月25日、マギー・ロジャースはメリーランド州タルボット郡イーストンで生まれ育つ。父親はフォード・モーターのディーラーで、母親は看護師だった[3]。母親はエリカー・バドゥローリン・ヒルなどのネオ・ソウルを好んで聞いていた。マギーは7歳からハープを習い始め、グスターヴ・ホルストアントニオ・ヴィヴァルディを好むようになる。中学生になるとピアノとギターに加え作詞作曲を学び始め、学校ではオーケストラでハープを演奏したり、合唱団やジャズバンドに参加する。さらに民族音楽に興味を持ちバンジョーを学び、独学でプログラミングを学んだ[4]

3年生の夏にはバークリー音楽大学のプログラムに参加し、ソングライティング・コンテストで優勝する[5]。4年生の時には、アルバム『The Echo』(2012年)を自主制作する。マギー・ロジャースはニューヨーク大学のクライヴ・デイヴィス・インスティテュート・オブ・レコーディング・ミュージックへの入学願書の一部としてこのデモを提出した[6]

マギー・ロジャースはニューヨーク大学で、音楽ジャーナリストになるためにリジー・グッドマンのもとでインターンをしていた[7]。2014年の2年生の時にフォークアルバム『Blood Ballet』をリリースする。ニューヨーク大学在学中にフランスに留学していたマギーは、ベルリンで友人に誘われてクラブに行ったことがきっかけで、新しいジャンルに目覚め、ダンス・ミュージックへ傾倒していく。帰国後、彼女はフォーク・スタイルとエレクトロニック・プロダクションを融合させる新しい音楽を作りはじめる[8]

2016年、マギー・ロジャースは楽曲「Alaska」を15分で書きあげる。彼女はニューヨーク大学のマスタークラスに参加し、特別講師として招かれたファレル・ウィリアムズの前でこの曲の音源をかけた。するとそれを聞いたファレルは様子が変わり、明らかに感動して泣きそうになってしまう[9]。その映像が公開されると大きな話題となり、何百万回もの再生回数を記録した[10]

2016年5月、マギー・ロジャースはニューヨーク大学のクライヴ・デイビス・インスティテュート・オブ・レコーディング・ミュージックを卒業し、音楽工学と制作、英語の学位を取得した[11][12][13]

ファレルの映像が流行した後、いくつかのレコード会社で争奪戦となったが、マギー・ロジャースは最終的にキャピトル・レコードと交渉し、自身のレーベルDebay Soundsを立ち上げ、キャピトルの傘下レーベルとなることにする[14]。その結果、自分のサウンドやイメージをよりコントロールできるようになった[15]

2017年2月17日、EP『Now That the Light Is Fading』をリリースする。

2019年1月18日、メジャー・デビューアルバム『Heard It In a Past Life』をリリースし、米ビルボード200で2位を記録する[16]第62回グラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされた[2]

音楽性

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ライブでのMaggie Rogers(2019年)

影響を受けたアーティスト

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マギー・ロジャースは、キャリー・ブラウンシュタインパティ・スミスキム・ゴードンビョークをインスピレーションの源として挙げている[17]

人物

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ライブでのMaggie Rogers(2018年)

マギー・ロジャースは共感覚を持っており、音楽を聴いたとき色を知覚することができる[10]

社会活動

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マギー・ロジャースの曲「Give A Little」は、銃規制を議会に要求した全米スクール・ウォークアウトが行われた同じ日に作曲された。彼女は全国の学生たちの活動性に触発され、共感と団結について書いている[18]

慈善活動

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マギー・ロジャースは、収益金を寄付することで、ACLUプランド・ペアレントフッドなどの団体を支援している[19][20]

政治との関わり

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マギー・ロジャースは2020年の民主党全国大会でパフォーマンスを披露し、アメリカ上院議員選挙でサラ・ギデオンを支持した[21]

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

  • Heard It in a Past Life (2019年)
  • Surrender (2022年)

受賞歴

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脚注

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  1. ^ Guiducci, Mark. “How Maggie Rogers Is Harnessing Viral Fame to Go Her Own Way” (英語). Vogue. 2020年11月28日閲覧。
  2. ^ a b 62nd Annual GRAMMY Awards” (英語). GRAMMY.com (2020年5月19日). 2020年11月28日閲覧。
  3. ^ Pappademas, Alex (2019年1月17日). “Maggie Rogers Went Viral. Then She Had to Become Herself Again. (Published 2019)” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2019/01/17/arts/music/maggie-rogers-heard-it-in-a-past-life.html 2020年11月28日閲覧。 
  4. ^ INTERVIEW: Maggie Rogers” (英語). ThrdCoast. 2020年11月28日閲覧。
  5. ^ INTERVIEW: Maggie Rogers” (英語). ThrdCoast. 2020年11月28日閲覧。
  6. ^ Pappademas, Alex (2019年1月17日). “Maggie Rogers Went Viral. Then She Had to Become Herself Again. (Published 2019)” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2019/01/17/arts/music/maggie-rogers-heard-it-in-a-past-life.html 2020年11月28日閲覧。 
  7. ^ Romero, Cait Munro,Ramona Rosales,Shalev Lavan,Sienree at Celestine Agency,Amy Chance at Celestine Agency,Kaitlyn Darby at Lalaland,Vero. “Maggie Rogers Didn't Plan On Becoming Famous—Really.” (英語). www.refinery29.com. 2020年11月28日閲覧。
  8. ^ The Shapeshifting Singer-songwriter” (英語). Interview Magazine (2016年12月16日). 2020年11月28日閲覧。
  9. ^ Pharrell Williams Masterclass with Students at NYU Clive Davis Institute”. 2020年11月28日閲覧。
  10. ^ a b Wilson, Mac. “From college to a sold-out tour in one year: Maggie Rogers performs in The Current studio”. www.thecurrent.org. 2020年11月28日閲覧。
  11. ^ https://twitter.com/maggierogers/status/865340126477549568”. Twitter. 2020年11月28日閲覧。
  12. ^ Seabrook, John. “Maggie Rogers Wants to Keep It Real” (英語). The New Yorker. 2020年11月28日閲覧。
  13. ^ Weir, Keziah (2017年8月22日). “How Maggie Rogers Went From ELLE Intern to Viral Pop Sensation” (英語). ELLE. 2020年11月28日閲覧。
  14. ^ Pappademas, Alex (2019年1月17日). “Maggie Rogers Went Viral. Then She Had to Become Herself Again. (Published 2019)” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2019/01/17/arts/music/maggie-rogers-heard-it-in-a-past-life.html 2020年11月28日閲覧。 
  15. ^ Romero, Cait Munro,Ramona Rosales,Shalev Lavan,Sienree at Celestine Agency,Amy Chance at Celestine Agency,Kaitlyn Darby at Lalaland,Vero. “Maggie Rogers Didn't Plan On Becoming Famous—Really.” (英語). www.refinery29.com. 2020年11月28日閲覧。
  16. ^ Maggie Rogers”. Billboard. 2020年11月28日閲覧。
  17. ^ Guiducci, Mark. “How Maggie Rogers Is Harnessing Viral Fame to Go Her Own Way” (英語). Vogue. 2020年11月28日閲覧。
  18. ^ (英語) Listen to “Give a Little” by Maggie Rogers, https://pitchfork.com/reviews/tracks/maggie-rogers-give-a-little/ 2020年11月28日閲覧。 
  19. ^ Paulson, Dave. “Maggie Rogers interview: Playing the Ryman, meeting Dolly and covering John Prine” (英語). The Tennessean. 2020年11月28日閲覧。
  20. ^ Travis Scott, Maggie Rogers Pledge Merch Proceeds to Planned Parenthood & Yellowhammer Fund After Alabama Abortion Ban” (英語). Billboard. 2020年11月28日閲覧。
  21. ^ https://twitter.com/maggierogers/status/1295548927828094977”. Twitter. 2020年11月28日閲覧。

外部リンク

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