くぁwせdrftgyふじこlp
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(Qawsedrftgyhujikolpから転送)
くぁwせdrftgyふじこlpとは、文字では表せない悲鳴を表現するときに使われるインターネットスラングである[1]。本来は音読不能であるが、語中の平仮名より「ふじこ」とも呼称される。使い方は、精神的ダメージを受けた時や、声にならない悲鳴、びっくりした時の悲鳴、ボケなどさまざまである。ふじことひらがな表記で用いる場合、三人称の文脈でふじこふじこと重ねて用いられる場合がある(第三者に喚かれたことを表す場合など)。
概要
[編集]日本語におけるキースマッシュ表現においては、広く知られる事例である。
初出は、2003年にインターネット掲示板「2ちゃんねる」に立てられたスレッド「キーボードの上から三段目と四段目を二本指で左からダーすると」〔ママ〕である[2][3]。ネットスラングとして広まったため、『電車男』などインターネットやオタクを題材とした作品、漫画・ゲーム・ライトノベルで多く用いられる。
表記の方法
[編集]QWERTY配列のキーボードを用い、フルキーの3段目と2段目を交互に入力すると文字列「qawsedrftgyhujikolp」が得られるが、ローマ字から日本語入力システムのローマ字テーブル(ローマ字とひらがなの対応表)によっては、必ずしもこの文字列になるとは限らない。いずれの場合も平仮名「ふじこ」 (hujiko) の表記は入る。
Microsoft IMEなど、日本語入力中の英字入力が標準で全角となるインプットメソッドを利用した場合は「くぁwせdrftgyふじこlp」と表示される。
漫画・アニメなどの使用例
[編集]基本は音読できないが、作品によって読み方は異なるケースもある。
- 2010年に放送されたテレビアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』には同名のBGMがある[4][5]。
- 2012年に発売されたゴールデンボンバーのアルバム『ゴールデン・アルバム』の収録曲「デスメンタル」の歌詞[6]。
- 2015年に発売された漫画雑誌『まんがタイムきららフォワード』9月号の漫画『ゆるキャン△』第3話の志摩リンと斉藤恵那のSNSでの発言内に登場し、2018年に放送されたそのテレビアニメ版第1期第2話ではそれが実際に発音された[7]。2020年に放送された同作のテレビドラマ版第2話でも同じセリフが再現された[8]。
- 2016年に放送されたテレビアニメ『ワンパンマン』第8話のイナズマックスのセリフ[9]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “「くぁwせd rftgy ふじこlp」 第8回オタク川柳大賞の投票開始”. ねとらぼ. アイティメディア (2013年2月12日). 2014年8月24日閲覧。
- ^ “「キーボードの上から三段目と四段目を二本指で左からダーすると」”. 5ちゃんねる (2003年5月17日). 2017年1月14日閲覧。
- ^ ライブドアニュース [@livedoornews] (2023年5月17日). "【うわなにをする】本日5月17日で「くぁwせdrftgyふじこlp」初出から20年". X(旧Twitter)より2023年5月17日閲覧。
- ^ “俺の妹がこんなに可愛いわけがない”. アニプレックス. 2014年8月29日閲覧。
- ^ “くぁwせdrftgyふじこlp(クァセディーアールエフティージーワイフジコエルピー) / 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(オレノイモウトガコンナニカワイイワケガナイ) / MXTV他アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」より”. uta.573.jp. 音楽と漫画の着信・うた. 2020年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月18日閲覧。
- ^ “「デスメンタル」ゴールデンボンバー”. ORICON STYLE. 2014年8月29日閲覧。
- ^ “アニメ「ゆるキャン」で東山奈央が「くぁwせdrftgyふじこlp」を全力で発音 素晴らしい再現度にネット民総立ち”. ねとらぼ. アイティメディア (2018年1月16日). 2018年4月28日閲覧。
- ^ “「ゆるキャン△」主演の福原遥 厳しい声にも「愛されている作品に関われるんだと嬉しかった」”. テレ東プラス. テレビ東京 (2020年1月9日). 2020年1月17日閲覧。
- ^ テレビアニメ「ワンパンマン」公式 [@opm_anime] (2016年4月29日). "保志さんには「くぁwせdrftgyふじこlp」を言ってください、というオーダーをしました。". X(旧Twitter)より2019年3月4日閲覧。