コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ザ・リッピントンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rippingtonsから転送)
ザ・リッピントンズ
The Rippingtons
ライブでのエリック・マリエンサル(左)とラス・フリーマン
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャンル スムーズジャズ
フュージョン
ジャズ・ポップ
クロスオーバー・ジャズ
活動期間 1985年 -
レーベル アルファ/パスポート
GRP
ウィンダム・ヒル・ジャズ
ピーク/コンコード
公式サイト www.rippingtons.com
メンバー ラス・フリーマン
ビル・ヘラー
キム・ストーン
デイヴ・カラソニー
スコット・ブレッドマン
ジェフ・カシワ
旧メンバー ケニー・G
ブランダン・フィールズ
ポール・テイラー
エリック・マリエンサル
デイヴィッド・ベノワ
グレッグ・カルーカス
マーク・ポートマン
ビル・ランフィア
スティーヴ・ベイリー
トニー・モレイアス
デイヴ・フーパー
スティーヴ・リード

ザ・リッピントンズ[1]The Rippingtons)は、ギタリストのラス・フリーマンにより1985年に結成されたスムーズ・ジャズ/フュージョンのグループ。

L.A.(西海岸)スタイル・フュージョンの代表格グループの一つ。軽快なポップで爽やかなメロディが特徴で、ラテンアフリカ等のワールドビートを取り入れている曲も多い。代表曲に「Tourist in Paradise」がある。

デビュー以来リッピントンズのライブ盤・ベスト盤を含む全てのアルバムのジャケットには、ビル・メイヤーによるイラストキャラクター「ジャズ・キャット」が描かれている。

来歴

[編集]

1986年発表のアルバム『ムーンライティング』でデビュー。このアルバムにはサックス奏者のケニー・Gや、ピアニストのデイヴィッド・ベノワが共演している。1989年に代表作となる『ツーリスト・イン・パラダイス』を発表。タイトル曲はカール・アンダーソンの印象的なボーカルが聴ける。1991年発表の『カーヴス・アヘッド』はジャケットの絵や収録曲「Snowbound」のタイトル名の様に冬を意識した作りが見られる。1993年には初のライブ・アルバム及びビデオ『ライヴ・イン・L.A.』を発表。1992年のロサンジェルス(L.A.)でのライブを収録、デイヴィッド・ベノワにカール・アンダーソンをゲストに招いている。

フリーマンは1994年にGRP内に自己のレーベル、ピーク・レコードを立ち上げ、メンバーを固定化し始め、バンド意識を高める。この年に発表の『ブレイヴ・ニュー・ワールド』には初のフル・ボーカル・ナンバーも収められている。結成10周年目に当たる1997年にレーベルごとBMG傘下のウィンダム・ヒル・レコードに移籍し、記念アルバム『ブラック・ダイヤモンド』を発表。1999年発表の『トパーズ』はアメリカ南西部のサウンドをテーマにした作品である。

その後ウィンダム・ヒルがジャズ部門から撤退したため、2000年にコンコード・ミュージック・グループに再びレーベルごと移籍した。同年に『ライフ・イン・ザ・トロピックス』を発表、タイトルのように南国を意識した作りとなっており、デイヴ・コーズエリック・マリエンサルピーター・ホワイトボブ・ジェームスが参加。このアルバムがきっかけでエリック・マリエンサルがレギュラー・メンバーとなる。2006年8月には過去のレギュラー・メンバーが勢ぞろいした20周年記念アルバム『20THアニヴァーサリー・セレブレイション』を発表。2009年発表の『モダン・アート』よりジェフ・カシワが復帰している。

メンバー

[編集]

元々レコーディングにおいてはリーダーのラス・フリーマンがギターとキーボード、プログラミング等を担当するワンマンバンドであり、またライブにおいても過去、フリーマン以外は、入れ替わりのあるバンドであった。現在もレコーディングにおいてはゲスト・ミュージシャンを迎えているものの、1996年からはバンド・メンバーが固定化され、2000年以降は以下のメンバーで構成されている。

リーダーのラスがギタリストであるが、ギターだけでなくサックスが前面に出た曲も多く、数々のサックス奏者が参加しているのもこのグループの特徴である。ゲストとしてケニー・Gカーク・ウェイラムネルソン・ランジェル等を迎えている他、旧レギュラーメンバーにオリジナル・メンバーのブランダン・フィールズ(1986年-1990年)、ジェフ・カシワ(1991年-1997年)、ポール・テイラー(1999年)、エリック・マリエンサル(2003年-2008年)が在籍していた。現在はジェフ・カシワが復帰している(2009年-)。

ピアニスト/キーボーディストはラスの盟友でもあるデイヴィッド・ベノワや、グレッグ・カルーカスがオリジナル・メンバーであるが、GRP期のスタジオ・アルバムはラス自身がキーボードを担当していることが多く、ピアノのソロ・パートなどでマーク・ポートマンが参加(1991年-1996年)。ピーク/ウィンダム・ヒル期に移ってからはデイヴ・コチャンスキー(1997年-2000年)、以降はビル・ヘラーが担当(2001年-)。

ベーシストはビル・ランフィアが初期のみ活動(1986年-?)、引き続きスティーヴ・ベイリーがベース・ギターで参加(1989年-1990年)、以降はキム・ストーンがベースを担当し、ラス以外で最古のメンバーだった(1991年-2008年)。現在はリコ・ベレッドが担当(2009年-)。

ドラマーはトニー・モレイアスがオリジナル・メンバーでGRP期全てのアルバムにクレジット(1986年-1996年)、ピーク/ウィンダム・ヒル期(1997年-1999年)はデイヴ・フーパー、ピーク/コンコード期以降はデイヴ・カラソニーが担当(2000年-)。

パーカッショニストはスティーヴ・リードがオリジナル・メンバーであり、ラテン/ワールドミュージックにおいて特に活躍、ピークがコンコードに移るまで在籍(1986年-1999年)。2000年はRaman Yslasが担当、以降はスコット・ブレッドマンが担当している(2001年-2008年)。2009年発表の『モダン・アート』以降にはパーカッショニストは参加していない。

ゲストであるが、「Tourist in Paradise」他でボーカルを担当したカール・アンダーソンも特記しておく。

※括弧内は在籍年

ディスコグラフィ

[編集]

スタジオ・アルバム

[編集]

ライブ・アルバム

[編集]
  • ライヴ・イン・L.A.』 - Live in L.A. (1993年、GRP)
  • 『ライヴ・アクロス・アメリカ』 - Live Across America (2002年、Peak)

コンピレーション・アルバム

[編集]
  • 『ベスト・オブ・リッピントンズ』 - The Best of The Rippingtons (1997年、GRP)

脚注

[編集]
  1. ^ リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン」「ラス・フリーマン&ザ・リッピントンズ」の表記もある。

外部リンク

[編集]