ソングス・フォー・ジャパン
『ソングス・フォー・ジャパン』 | ||||
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various artisits の コンピレーション・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ポップ、カントリー、ヒップホップ、オルタナティブ・ロック、アダルト・コンテンポラリー、エレクトロニカ、R&B | |||
時間 | ||||
レーベル | ソニー、ユニバーサル、ワーナー、EMI | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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various artisits アルバム 年表 | ||||
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『ソングス・フォー・ジャパン』(Songs for Japan) は、2011年3月11日に日本で発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の復興支援を目的としたチャリティー・コンピレーション・アルバム。
概要
[編集]収録曲はデジタル・ダウンロード盤が38曲、フィジカル盤が37曲(「ラヴ・テイクス・オーヴァー」/デヴィッド・ゲッタfeaturing ケリー・ローランドがCDには未収録)[10][11]で、ジョン・レノン「イマジン」からレディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」まで、欧米アーティストの新旧ヒット曲を多く収めている[12][13]。前年2010年にリリースされた同種のアルバム『ホープ・フォー・ハイチ・ナウ』とは違い[14]、全曲既に発表済の曲であり[12]、音源も全て本作のために制作されたものではない[15]。ただ、スタースミスによる「ボーン・ディス・ウェイ」のリミックス・バージョンや[15]、R.E.M.が提供した「マン・オン・ザ・ムーン」の東京でのライブ音源といった未発表の音源も一部収録されている[16]。また、クイーン「手をとりあって」やマドンナ「マイルズ・アウェイ」といった日本と縁がある曲も選曲されている[12]。
もともと、本作は米国のレコード会社ユニバーサル ミュージックが同地震の発生を受けて独自に進めていた企画であった[17]。しかし、発売発表直後にソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック、EMIの3社が参画の意思を示したため、急遽レコード会社の垣根を越え、世界4大メジャーレーベルの共同制作という形が実現した[18]。
本作は、まず地震発生14日後の2011年3月25日に、アイチューンズ・ストアを通じて世界同時にデジタル配信が開始された[12][18]。同ストアのアルバム・チャートでは22か国中18か国で1位を記録し[19]、発売初週の計3日間で14万回以上ダウンロードされた[20]。このうち、米国ではダウンロード数が約6万8000回に達し、全米総合アルバム・チャートのビルボード200では、3日間の集計のみで初登場6位を記録して[21]、その翌週には最高位となる5位にまで上昇した[4][22]。同年4月からは、CD2枚組のフィジカル盤がソニー・ミュージックを通じて世界各国で順次リリースされた[1]。日本のオリコンチャートでは、日本盤CD発売前の2011年5月2日付のアルバムチャートで洋楽部門1位、総合でも3位に初登場し、オリコン史上初めて輸入盤CDのみで総合トップ10入りしたアルバムとなった[23]。
本作はチャリティーのため、本作に係わった全てのレコード会社、音楽出版社、アーティストは本作販売による印税等の対価を主張せず、アイチューンズ・ストアの手数料も含め、収益は全額、東日本大震災の義捐金として日本赤十字社に寄付されることになっている[24][25]。
リリースから1か月余り経った2011年5月には、制作したレコード会社から既に計500万米ドルの寄付が完了していることが明らかにされた[26]。
CDとデジタル・ダウンロードを合わせた売上は全世界で120万枚(ユニット)以上に達する[27]。
収録曲
[編集]デジタル・ダウンロード
[編集]# | タイトル | アーティスト | 時間 |
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1. | 「イマジン」(リマスター) | ジョン・レノン | |
2. | 「ウォーク・オン」(ラジオ・エディット) | U2 | |
3. | 「嵐からの隠れ場所」 | ボブ・ディラン | |
4. | 「アラウンド・ザ・ワールド」(ライヴ) | レッド・ホット・チリ・ペッパーズ | |
5. | 「ボーン・ディス・ウェイ」(スタースミス・リミックス) | レディー・ガガ | |
6. | 「イレプレイスブル」 | ビヨンセ | |
7. | 「トーキング・トゥ・ザ・ムーン」(アコースティック・ピアノ・ヴァージョン) | ブルーノ・マーズ | |
8. | 「ファイアーワーク」 | ケイティ・ペリー | |
9. | 「オンリー・ガール(イン・ザ・ワールド)」 | リアーナ | |
10. | 「ライク・アイ・ラヴ・ユー」 | ジャスティン・ティンバーレイク | |
11. | 「マイルズ・アウェイ」(ライヴ) | マドンナ | |
12. | 「ラヴ・テイクス・オーヴァー」 | デヴィッド・ゲッタ featuring ケリー・ローランド | |
13. | 「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」(クリーン・ヴァージョン) | エミネム featuring リアーナ | |
14. | 「ヒューマン・タッチ」 | ブルース・スプリングスティーン | |
15. | 「アウェイク」(ライヴ) | ジョシュ・グローバン | |
16. | 「ベター・ライフ」 | キース・アーバン | |
17. | 「ワン・トライブ」 | ブラック・アイド・ピーズ | |
18. | 「ソーバー」 | ピンク | |
19. | 「イッツ・オーケー」 | シーロー・グリーン |
# | タイトル | アーティスト | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「ラン・トゥ・ユー」 | レディ・アンテベラム | |
2. | 「ホワット・ドゥ・ユー・ガット?」 | ボン・ジョヴィ | |
3. | 「マイ・ヒーロー」 | フー・ファイターズ | |
4. | 「マン・オン・ザ・ムーン」(ライヴ・イン・トーキョー) | R.E.M. | |
5. | 「セイヴ・ミー」(クリーン・ヴァージョン) | ニッキー・ミナージュ | |
6. | 「バイ・ユア・サイド」 | シャーデー | |
7. | 「ホールド・オン」(オルタネイト・ヴァージョン) | マイケル・ブーブレ | |
8. | 「プレイ〜僕の祈り」(アコースティック) | ジャスティン・ビーバー | |
9. | 「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」 | アデル | |
10. | 「イフ・アイ・クッド・ビー・ホウェア・ユー・アー」 | エンヤ | |
11. | 「僕の瞳に小さな太陽」 | エルトン・ジョン | |
12. | 「ウェイティング・オン・ザ・ワールド・トゥ・チェンジ」 | ジョン・メイヤー | |
13. | 「手をとりあって」(リマスター) | クイーン | |
14. | 「ユーズ・サムバディ」 | キングス・オブ・レオン | |
15. | 「フラジャイル」(ライヴ・イン・ベルリン) | スティング、スティーヴン・メルクリオ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 | |
16. | 「ベター・イン・タイム」 | レオナ・ルイス | |
17. | 「ワン・イン・ア・ミリオン」 | ニーヨ | |
18. | 「ホウェンネヴァー、ホウェアエヴァー」 | シャキーラ | |
19. | 「サンライズ」 | ノラ・ジョーンズ |
CD
[編集]リリース日一覧
[編集]規格 | 国・地域 | 発売日 | レーベル |
---|---|---|---|
デジタル・ダウンロード | 世界各国 | 2011年3月25日 | ユニバーサル・ミュージック |
CD | ドイツ | 2011年4月1日[28] | ソニー・ミュージック |
イギリス | 2011年4月4日 | ソニー・コマーシャル・ミュージック・グループ | |
フランス | レガシー・レコーディングス | ||
アメリカ合衆国 | 2011年4月5日 | ||
イタリア | コロムビア | ||
カナダ | ソニー・ミュージック | ||
台湾 | 2011年4月8日[29] | ||
日本 | 2011年4月22日 (日本盤は2011年5月4日)[1] |
ソニー・ミュージック |
チャート成績
[編集]国・地域 | 発表団体 | 最高順位 |
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アメリカ合衆国 | ビルボード (ビルボード200)[4] | 5 |
カナダ | CANOE、ビルボード[2] | 3 |
韓国 | 韓国音楽コンテンツ産業協会[6] | 20 |
スペイン | PROMUSICAE[3] | 3 |
チェコ | IFPIチェコ共和国[5] | 9 |
日本 | オリコン | 2(週間)[1] 41(年間)[30] |
ポーランド | ZPAV[7] | 39 |
国・地域 | 発表団体 | 最高順位 |
---|---|---|
日本 | オリコン | 1[23] |
国・地域 | 発表団体 | 最高順位 |
---|---|---|
イタリア | FIMI[31] | 1 |
イギリス | オフィシャル・チャート・カンパニー[32] | 3 |
オーストリア | メディアコントロールGfKオーストリア[33] | |
オランダ | GfKリテール・アンド・テクノロジー・ベネルクス[34] | 1 |
スイス | メディアコントロール[35] | |
デンマーク | IFPIデンマーク[36] | 3 |
ドイツ | メディアコントロール[37] | 4 |
ニュージーランド | RIANZ[38] | 1 |
ノルウェー | ヴェルデンス・ガング、ノルウェー放送協会[39] | |
フランス | SNEP[40] | 2 |
脚注
[編集]- ^ a b c d “U2、ガガら支援盤『ソングス・フォー・ジャパン』が2位に上昇”. ORICON STYLE. オリコンDD (2011年5月10日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “Six new debuts crash charts” (英語). JAM! Music. Canoe Inc. (2011年3月30日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “TOP 100 ALBUMES” (PDF) (スペイン語). Productores de Música de España. 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b c “Songs for Japan - Various Artists” (英語). Billboard.com. 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “TOP50 Prodejní RŮZNÍ Songs for Japan” (チェコ語). Federazione Industria Musicale Italiana. 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “앨범차트 2011년04월 다섯째주” (韓国語). 대표 음악차트 가온차트. 韓国音楽コンテンツ産業協会. 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “Oficjalna lista sprzedaży :: OLIS - Official Retail Sales Chart” (英語). Oficjalna lista sprzedaży. Onyx. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “ゴールド等認定作品一覧 2011年5月”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “レコード協会調べ 5月度有料音楽配信認定”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2011年6月22日閲覧。
- ^ "SONGS FOR JAPAN" (PDF) (Press release). ソニー・ミュージックエンタテインメント. 31 March 2011. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Global Music Effort Songs for Japan Available as Two CD Set on April 4” (英語). PR Newswire (2011年4月1日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b c d “各国で爆発的セールスを記録中のチャリティ・アルバム/『SONGS FOR JAPAN』”. 洋楽ぴあ (2011年3月27日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “■SONGS FOR JAPAN■ 東日本大震災チャリティ・アルバム、トップ5入り?”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2011年3月29日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “ハイチ救援特番でジェイ・Z、ボノらが共演”. アールオーロック. ロッキング・オン (2010年1月25日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “'Songs for Japan': Justin Bieber, Bob Dylan, and Beyonce Unite for Random Compilation of Unoriginal Music” (英語). The Atlantic (2011年3月25日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “R.E.M. JOINS GLOBAL MUSIC RELIEF EFFORT TO BENEFIT JAPAN” (英語). R.E.M.HQ (2011年3月25日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “U2やボン・ジョビが震災支援アルバム、週内にネット配信へ”. ロイター (2011年3月22日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b “被災者支援アルバム、U2やガガなど大物アーティスト38組が参加”. ロイター (2011年3月27日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “ガガら参加の震災支援アルバム、18カ国のチャートで1位”. ロイター (2011年3月29日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ 「売り上げは被災地に寄付 「応援消費」広がる」『日本経済新聞』 2011年4月1日付朝刊、13版、29面。
- ^ “■CHRIS BROWN■ 全米アルバム・チャートで初のNO.1を獲得”. Billboard JAPAN (2011年3月31日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Britney Spears Snares Sixth No. 1 on Billboard 200 with 'Femme Fatale'” (英語). Billboard.com (2011年4月6日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ a b U2、ガガら慈善アルバムが3位 輸入盤CD初の総合TOP10入り、ORICON MUSIC、2011年4月26日 04:00。
- ^ “iTunesで被災者支援のチャリティアルバム『SONGS FOR JAPAN』を配信”. iPad iPhone Wire. 毎日コミュニケーションズ (2011年3月28日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Japan relief album tops iTunes charts in 18 nations” (英語). Reuters (2011年3月29日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “レディー・ガガら参加の被災者支援アルバム、4億円集める”. ロイター (2011年5月5日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “メキシコのトップ・アーティストが集結したチャリティ・コンピ『Voces Por Japon』が配信リリース!”. CDジャーナル. 音楽出版社 (2011年9月16日). 2011年10月5日閲覧。
- ^ “Various - Songs For Japan” (ドイツ語). Sony Music Entertainment Germany. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “用音樂為日本祈福 讓音樂來撫慰人心 給日本微笑的力量” (中国語). 台灣索尼音樂. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “オリコン2011年年間CD&DVDランキング アルバムTOP50”. オリコン (2011年12月19日). 2011年12月20日閲覧。
- ^ “Archivio” (イタリア語). Federazione Industria Musicale Italiana. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Adele, Jennifer Lopez Extend Reign on U.K. Charts” (英語). Billboard.com (2011年4月11日). 2011年6月22日閲覧。
- ^ “AUSTRIA TOP 40 - COMPILATIONS TOP 20 08.04.2011” (ドイツ語). austriancharts.at. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Dutch Compilation Top 30” (オランダ語). dutchcharts.nl. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Schweizer Hitparade Top 20 Compilations 17.04.2011” (PDF) (ドイツ語). Schweizer Hitparade. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Compilation Top-10” (デンマーク語). Hitlisten.NU. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “Charts / Compilation / KW 16 (18.04.2011 bis 24.04.2011)” (ドイツ語). musicline.de. PHONONET. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “The Official New Zealand Music Chart” (PDF) (英語). Recording Industry Association of New Zealand. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “VG-lista - Topp 10 Samlealbum uke 13, 2011” (ノルウェー語). VG-lista. Verdens Gang. 2011年6月22日閲覧。
- ^ “La classement Compilations” (フランス語). Disque en France. Syndicat National de l'Édition Phonographique. 2011年6月22日閲覧。