ザ・ヤング・ヴェインズ
ザ・ヤング・ヴェインズ | |
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基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 カルフォルニア州トパンガ[1] |
ジャンル | |
活動期間 | 2009年 - 2010年 |
レーベル | ワン・ヘイヴン・ミュージック |
旧メンバー |
ザ・ヤング・ヴェインズ(The Young Veins)は、アメリカ合衆国のポップ・ロック・バンド。2009年にパニック!アット・ザ・ディスコを脱退したライアン・ロスとジョン・ウォーカーの2人で結成され、その後ベーシストのアンディ・スーカル、ドラマーのニック・マレー、キーボーディストのニック・ホワイトが加入して5人組となった[4][5][6]。
2010年に活動休止を発表。
経歴
[編集]2009年7月6日、ライアン・ロスとジョン・ウォーカーが公式サイト上でパニック!アット・ザ・ディスコからの脱退を発表し、以前は僕ら4人も一緒に音楽を作っていたけれど、創作面で別々の方面へ発展したことで、各人が個人として達成したいものを損なう結果になってしまっていた。長年の間、僕らは互いに親しく、正直でいたから、それぞれの目標とするものが違っていて、別々の道を進んだほうが絶対にいいんだってことに気づくことができた
と述べた[7][8]。7月13日の『MTVニュース』の取材でロスは、パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーと「創造的な違い」が生じていたとし、ユーリーがバンドに対して「より洗練されたポップ・サウンド」を求めていたのに対し、ロスとウォーカーは「レトロな印象を持たせたロック」調の楽曲作りに興味を持っていたと語っている[9]。この取材でロスはウォーカーやロブ・メイセスとともに作曲作業や録音作業を行なっていることを明かし[9]、2日後の取材では録音作業にはファントム・プラネットのフロントマンであるアレックス・グリーンワルド、かつてパニック!アット・ザ・ディスコのツアー・メンバーであったエリック・ロニックも参加したと語っている[10]。
7月28日、ウォーカーと結成したバンドの名前が「ザ・ヤング・ヴェインズ」(The Young Veins)に決定したことが報じられた。バンドの公式MySpaceページで初の楽曲「Change」が発表され、同日にはパニック!アット・ザ・ディスコがユーリーとスペンサー・スミスの2人体制での初のシングル曲「ニュー・パースペクティブ」も発表された[11][12]。ザ・ヤング・ヴェインズ側が事前告知を行なっていなかったことから、『MTVニュース』は「パニック!アット・ザ・ディスコを出し抜こうとしている」と見なしたが、これに対してスミスは「僕はまったくショックを受けたり怒ったりしていない。約3週間もバンドが何をしているか知られていなかったし、音楽が同じタイミングで発売されるのは良いことだと思う」と語っている[13]。10月、ロスがデビュー・アルバム『Take A Vacation』の制作が完了したことと、フュエルド・バイ・ラーメンとの契約が満了したことからアルバムの発売のために新たなレコードレーベルを探していることを発表[14]。
2010年3月15日、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるThe Echoで、地元のミュージシャンであるアレックス・グリーンウォルド、Z・バーグ、ジェニー・ルイス、エドワード・シャープスの前で初のライブを行なう[15]。3月24日、6月8日にワン・ヘイヴン・ミュージックからデビュー・アルバム『Take a Vacation!』を発売することが発表され、4月6日に同作からの第1弾シングル『Change』が発売された[16][17]。6月11日から7月22日にかけてバンドにとって初となるライブツアーを開催[18]。
12月10日、ウォーカーの公式Twitterで活動休止が発表される[19][20]。
音楽性
[編集]『オールミュージック』のアンドリュー・リーヒーは、ザ・ヤング・ヴェインズの音楽的な特徴について「クッキーズ、キンクス、ザ・クランプスに触発された年代物のポップ・ロック・サウンド」と述べている[2]。ただし、ロスはビートルズやキンクスからの影響を否定している[21]。
メンバー
[編集]- ライアン・ロス(Ryan Ross) – ボーカル、ギター[22]
- ジョン・ウォーカー(Jon Walker) – ボーカル、ギター[22]
- アンディ・スーカル(Andy Soukal) – ベース[22]
- ニック・マレー(Nick Murray) – ドラム[22]
- ニック・ホワイト(Nick White) – キーボード[22]
作品
[編集]『Take a Vacation!』
[編集]『Take a Vacation!』 | |
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ザ・ヤング・ヴェインズ の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
録音 |
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ジャンル | |
時間 | |
レーベル | ワン・ヘイヴン・ミュージック |
プロデュース | |
チャート最高順位 | |
別記参照 | |
『Take a Vacation!』収録のシングル | |
専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
AllMusic | [23] |
SPIN | 7/10[27] |
PopMatters | 7/10[28] |
The Skinny | [29] |
Virgin Group | 9/10[30] |
デビュー・アルバム『Take a Vacation!』(テイク・ア・バケーション)は、2010年6月8日にワン・ヘイヴン・ミュージックから発売された[16][31]。『NME』誌の取材で、アルバムタイトルについて聞かれたロスはちょっと洒落も入っているんだけど、でも、リスナーのみんなにはこれはヴァケイションとしてやってるわけじゃなくて、これからもずっとやっていくバンドなんだってわかってほしいな
それとあんまり杓子定規に構えるなよっていう意味合いのタイトルにもなっていると思うんだ
と語っている[21]。
2019年1月1日にデラックス・エディションが発売され[32]、2023年に同エディションのリマスター盤が発売された[33]。
アルバムについて『オールミュージック』のマーク・デミングは、「いくつかの洗練された曲と完璧なパフォーマンスによって精巧に作られたポップ・アルバム」と見なす一方で、「ロスとウォーカーがこのまま1965年に留まるつもりなのか、アルバムごとに過去の時代を掘り下げ続けるつもりなのか疑問が残る」と述べた[23]。
収録曲
[編集]全作詞・作曲: ライアン・ロス、ジョン・ウォーカー(特記を除く)。 | |||
# | タイトル | リード・ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「Change」 | ライアン・ロス | |
2. | 「Take a Vacation!」 | ライアン・ロス | |
3. | 「Cape Town」 | ライアン・ロス | |
4. | 「Maybe I Will, Maybe I Won't」 | ジョン・ウォーカー | |
5. | 「Young Veins (Die Tonight)」(作詞作曲: ライアン・ロス、ダニー・フジカワ) | ライアン・ロス | |
6. | 「Everyone But You」 | ジョン・ウォーカー | |
7. | 「The Other Girl」 | ライアン・ロス | |
8. | 「Dangerous Blues」 | ライアン・ロス | |
9. | 「Defiance」 | ライアン・ロス | |
10. | 「Lie to the Truth」 | ライアン・ロス | |
11. | 「Heart of Mine」 |
| |
合計時間: |
# | タイトル | リード・ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|
12. | 「Is It True?[注 1]」(作詞作曲: カーター&ルイス) | ジョン・ウォーカー | |
13. | 「When You Walk in the Room[注 2]」(作詞作曲: ジャッキー・デシャノン) | ライアン・ロス | |
14. | 「Funnel of Love[注 3]」(作詞作曲: チャールズ・マッコイ、ケント・ウェストバリー) | ジョン・ウォーカー | |
15. | 「Security[注 4]」(作詞作曲: ジョン・ホール) | ライアン・ロス | |
16. | 「Nothing Matters But You (featuring Z・バーグ)[注 5]」(作詞作曲: ゲイリー・ゲルト、ピーター・ウデル) |
| |
合計時間: |
クレジット
[編集]- ザ・ヤング・ヴェインズ
- 外部ミュージシャン
-
- アレックス・グリーンウォルド – ギター、ベース、ウーリッツァー、ハーモニウム、スタイロフォン、プロデュース(M4 - M7, M8 - M11)
- ロブ・メイセス – ボーカルアレンジ、プロデュース(M1 - M3, M7)
- エリック・ロニック – ピアノ、キーボード、バッキング・ボーカル
- ザン・ルー – ドラム、パーカッション、バッキング・ボーカル
- ジェイソン・ベーゼル – ドラム(「Lie to the Truth」のみ)
- Z・バーグ – ギャングボイス(「Heart of Mine」と「Nothing Matters But You」のみ)
- マイケル・ルニオン – ギャングボイス(「Heart of Mine」のみ)
- ダニー・フジカワ – ギャングボイス(「Heart of Mine」のみ)
- マイケル・フジカワ – ギャングボイス(「Heart of Mine」のみ)
- 制作スタッフ
チャート成績
[編集]チャート (2010年) | 最高位 |
---|---|
US Heatseekers Albums (Billboard)[40] | 9 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ブレンダ・リーのカバー曲。2010年発売時はエイミーストリート限定ボーナス・トラックとして収録されていた[34]。
- ^ ジャッキー・デシャノン のカバー曲。2010年発売時はイギリス盤限定ボーナス・トラックとして収録されていた[35]。
- ^ ワンダ・ジャクソン のカバー曲。2010年発売時はAmazon.com限定ボーナス・トラックとして収録されていた[36]。
- ^ オーティス・レディングのカバー曲。2010年発売時はイギリス盤限定ボーナス・トラックとして収録されていた[35]。
- ^ エヴァリー・ブラザースのカバー曲。2010年発売時はiTunes限定ボーナス・トラックとして収録されていた[37]。
出典
[編集]- ^ Seabaugh, Julie (6 August 2009). "Two-act disco". Las Vegas Weekly. Greenspun Media Group. 2024年4月27日閲覧。
- ^ a b Leahey, Andrew. The Young Veins Biography - オールミュージック. 2024年4月27日閲覧。
- ^ Brown, August (4 July 2010). "With Young Veins, Ryan Ross mines anew". latimes.com. Tribune Newspaper. 2010年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月27日閲覧。
- ^ Kreps, Daniel (28 July 2009). "Panic! At the Disco, The Young Veins Debut New Tracks". Rolling Stone. 2009年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月27日閲覧。
- ^ "元パニック!アット・ザ・ディスコのライアン・ロスが脱退と新作について語る". rockin'on.com. ロッキング・オン. 2024年4月27日閲覧。
- ^ "[クロスビート特選ニュース] 元パニック!アット・ザ・ディスコの新バンド、間もなくアルバム完成". BARKS. ジャパンミュージックネットワーク. 2024年4月27日閲覧。
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- ^ Montgomery, James (15 July 2009). "Exclusive: Ryan Ross Talks New Music, Moving On From Panic! At The Disco". MTV News. MTV Networks. 2009年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月4日閲覧。
- ^ Montgomery, James (28 July 2009). "Exclusive: Former Panic! At The Disco Members Become The Young Veins". MTV News. MTV Networks. 2024年5月4日閲覧。
- ^ Hyclak, Anna (28 July 2009). "LISTEN: Panic at the Disco Release New Song". SPIN. Next Management Partners. 2024年5月4日閲覧。
- ^ Montgomery, James (31 July 2009). "Panic! At The Disco's Spencer Smith Wants New Music To Do The Talking". MTV News. MTV Networks. 2022年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月4日閲覧。
- ^ Montgomery, James (16 October 2009). "Ryan Ross' Young Veins Work Hard To Take A Vacation". MTV News. MTV Networks. 2009年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月4日閲覧。
- ^ Martins, Chris (15 March 2010). "Panic! Offshoot Young Veins Preview New Songs". SPIN. Next Management Partners. 2024年5月4日閲覧。
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- ^ a b Simon, Leslie (6 April 2010). "Free Song From The Young Veins". MTV News. MTV Networks. 2024年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月4日閲覧。
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- ^ iamjonwalkerのツイート(13323627550212096)
- ^ Karan, Tim (10 December 2010). "The Young Veins (ex-P!ATD) go on hiatus". Alternative Press. 2010年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月4日閲覧。
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- ^ “Heatseekers Albums”. Billboard (Nielsen Business Media) 122 (13): 41. (April 3, 2010) .
外部リンク
[編集]- The Young Veins (theyoungveins) - Facebook
- The Young Veins (@theyoungveinsmusic) - Instagram
- The Young Veins - YouTubeチャンネル