Portage
表示
(USEフラグから転送)
Portage in action | |
リポジトリ | |
---|---|
対応OS | Gentoo LinuxおよびGentoo/FreeBSD |
プラットフォーム | POSIX互換 / Python-capable |
種別 | Package management system |
公式サイト | https://wiki.gentoo.org/wiki/Project:Portage |
Portage はGentoo Linuxで使われているパッケージ管理システムである。Gentoo Linuxの他にSolarisにもPortageが移植されているが、このオペレーティングシステムでは標準的なパッケージ管理システムではない。よく似たパッケージ管理システムとしてportsと呼ばれるものが、FreeBSD、OpenBSD、およびmacOSに存在するが、Portageはこのパッケージ管理システムを参考にして作られたものである。
Portageはebuildの階層的なツリーと、emergeなどのコマンドとgentoolkitなどの関連ツールから構成される。ebuildは各ソフトウェアパッケージの依存関係やライセンスなどのメタデータと実際の構築手順が書かれたファイルである。利用者はprofileを選びemergeを走らせることでPortageにオペレーティングシステムを構成するソフトウェアやアプリケーションソフトウェアのパッケージのインストールやメンテナンスを行わせる。Portageによるインストールは基本的にソースコードからのコンパイルである。
Portageの名前とデザインはFreeBSDやOpenBSDなどのBSD系OSのportsシステムに由来する。portsはMakefileに基づいたシステムであるが、PortageはPythonで記述されている。
コマンドの例
[編集]emerge -pvuDN @world
- pオプション
- 実際には作業を実行せず、どんなことをするのか表示させる。
- vオプション
- 省略せずコンパイル過程などをすべて表示する。
- uオプション
- アップグレードを意味する。
- Dオプション
- 依存関係のあるソフトウェアまでたどる。
- Nオプション
- 新しく設定されたUSEフラグを検知する。
- @world
- 今までにユーザの指示でインストールされたパッケージ。
全体としてこのコマンドは、システム上にあるすべてのプログラムのうち、変更や更新があったものについてのリストを表示せよ、という意味になる。pオプションを取り除くと、実際に更新作業が実行される。