利用者:佐藤ラーメン二郎
「瀬底音頭歌碑」(せそこおんどかひ)は、沖縄県本部町瀬底島に建つ民謡関連の石碑である。
概要
[編集]この歌碑に刻まれた楽曲の作詞を担当した大城フサエ氏が逝去された際に追悼の意を込めて縁者によって2022年に建立された。また、この歌碑の奥には大城氏の眠る墓も存在する。 この歌碑に記された瀬底音頭は大城氏によって、本島から瀬底島に瀬底大橋が建設されたこ とによる、船での移動の苦労から解放された喜びとその念願が叶ったことの象徴として作詞された。
楽曲情報
[編集]作詞大城フサエ、作曲普久原恒勇。補作詞唐田雅風、編曲阿波連時也、振付[[仲本 興真]]
歌詞とその意味
[編集]歌詞は一番から六番までで構成されている。
歌詞原文(瀬底方言)
一、島にかりゆし陽がさせば海はコバルト、久里浜ハーリかりゆし世果報の鳥だよ瀬底島だよ アバ!夢の島
二、参詣毛から眺むれば東西南北島見える水納、満瀬崎、伊江島、恩納岳見えるよアバ!あん美らさ
三、ムンジュル平笠 美らむぬや踊る美童十七つ島のニオ達が津波古ぬ主ぬ前が惚れたよアバ!一目惚れ
四、シークエンサー一番エンサーアヒ小達んアン小達ん輪になってアリヒャ小かりゆし七月エンサー歌え弱れよアバ!夜明けまで
五、十五夜八月十五日スンメー ブッパーうち揃ていスー巻き網引き前原 後原老いも若きもアバ!力もち
六、希望念願叶えられ瀬底大橋 夢の橋ハーリかりゆし世果報の鳥だよ瀬底島だよ アバ!夢の島
歌詞の意味(訳)
一、島にめでたい陽がさせば海はコバルトブルーになる。久里浜の航海の安全や豊漁をめでたく祈願するとても豊かな島だよ瀬底島だよあぁ!夢の島
二、参詣毛から眺めれば東西南北の島が見える。水納、満瀬崎、伊江島、恩納岳があのように美しく見える。
三、平笠を被り踊る美しい人は、17歳の美童だ。島の青年達や、津波古の主人がその姿に惚れたよ。あぁ!一目惚れ
四、瀬底島のエイサー祭りは一番のエイサー祭りだ。お兄ちゃん達もお姉ちゃん達も輪になって 踊る。ほら、七月のエイサー祭りはめでたい子が歌って踊るよ。あぁ!夜明けまで
五、豊作を祝う八月十五日。おじいさん、おばあさんが揃っていてスー巻き網引き南も北も老いも若きも。あぁ!力もち
六、みんなの願いが叶った瀬底大橋 夢の橋 とても豊かな島だよ瀬底島だよ。あぁ!夢の島
瀬底音頭の振付
[編集]温度の隊形は輪踊り。進行方向は反時計回り。
- 踊りはじめ 前奏32秒 チョチョンがチョンの手拍子を八回打つ。歌から踊り始める。
- 一つの二つ 時計方向を向いて左手を腰にとり、右足出して右手まくねき、左足先を右足後方にタッチ
- 三つの四つ 1の動作を左手の方へ行う
- 五つの六つ 右足を出して右手をかざし左手は右手にそえる。左足は右足後方でトウタッチ
- 七つの八つ 3動作をくりかえす
- 九つの十 右足その場ふみ、両手たてかざし左足を出す
- 十一、十二 左足から三歩進みながら両手はこわり(手くびまわし)で前方におろす
- 十三〜十六 両手をかざし右・左と摂りかえながら右足から四歩で右まわし、円心をくむ
- 十七・十八 右足右に出し左足を右足に交叉して両手胸前から左右に開く
- 十九・二十 左足を左に出し、右足を左足前に交叉させ、両手は左右に開く
- 二十一・二二 右足を円内に出して両手水平開き千九年右足をもどして束足チョンと手拍子
- 二三・二四 反時計方向へむいてチョンチョンがチョン
- 以上一〜二十四までくりかえし踊る。
- 後奏は一〜八まで踊った後右足出して両手水平開き右足もどして東足。両手は胸の前によせてかさね、左右・左とスタンプしながら両手左右末広にパッとひらく
出典
[編集]・瀬底誌編集委員会編『資料編』本部町字瀬底 1995年
・瀬底公民館編『閉校記念誌 瀬底中学校の思い出』閉校記念誌編集委員会 2012年
・仲田善明 大城正功 上間寛徳 仲田文昭編『くがに橋 ー瀬底大橋架橋の記録ー』松本タイプ 印刷所 1988年
・むとぅぶくぅば単語帳編集委員会編『初級 しーく[瀬底]くとぅば たんごちょう 本部町編』沖縄県しまくとぅば普及センター 2020年
・沖縄県しまくとぅば普及センター むとぅぶくとぅば単語帳編集委員会編『中級 しーく[瀬底]くとぅば たんごちょう 本部町編』沖縄県文化観光スポーツ部 文化振興課 2021年