利用者:Inabasan
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雑記
思想史とWikipedia
E. H. カーも言っているように、歴史とは書き手の観点を完全に除去できない学問分野である。というのは、歴史とは単なる事実の羅列ではなく、事実の取捨選択を前提としているからである。どのような事実を記述し、どのような事実を記述しないのかというそれだけで、既に価値判断がそこに現れている。このことは思想史にも思想家史にも当てはまるように思われる。ただ、通常の歴史的叙述と思想史の叙述とが異なるのは、思想史においてはその取捨選択が文献に限定されるという点にある。思想をそれ自体で眺めるとき、つまり誰が書いたのかを問題とせず、そこにある命題と論証のみを考察するとき、そこで要求される価値判断は事実の選択ではなく思想そのものの評価となる。
作業課題
運命論の編集。 トマジウスと自然法の修正。 トマジウスの関連文献を集める。
脚注
外部リンク
アウグスティヌス全集(ラテン語原文) Opera Omnia
17世紀ドイツの学者の著作については,以下を参照。
VD17 - Das Verzeichnis der im deutschen Sprachraum erschienenen Drucke des 17. Jahrhunderts