コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

日産・VR30DDTT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
VR30DDTTから転送)
日産・VRエンジン > 日産・VR30DDTT
日産・VR30DDTT
生産拠点 日産自動車いわき工場
製造期間 2016年 -
タイプ V型6気筒 DOHC 24バルブ[出典 1]
排気量 2,997cc[出典 1]
内径x行程 86.0mm×86.0mm[出典 1]
圧縮比 10.3[出典 1]
最高出力 224kW(304PS)/6400rpm[注釈 1]
298kW(405PS)/6400rpm[注釈 2][注釈 3]
309kW(420PS)/6400rpm[注釈 4][注釈 5]
最大トルク 400N・m(40.8kgf・m)/1600-5200rpm[注釈 1]
475N・m(48.4kgf・m)/1600-5200rpm[注釈 2]
475N・m(48.4kgf・m)/1600-5600rpm[注釈 3]
520N・m(53.0kgf・m)/2000-5200rpm[注釈 5]
550N・m(56.1kgf・m)/2800-4400rpm[注釈 4]
テンプレートを表示

日産・VR30DDTTは、日産自動車が製造する過給機搭載型V型6気筒ガソリンエンジンである。排気量は2,997cc、バルブ数は24バルブで、2基のターボチャージャーで過給される(ツインターボ)。

概要

[編集]

2016年、V37型インフィニティ・Q50(日産ブランドではスカイライン)、インフィニティ・Q60用の3.7L V6のダウンジングエンジンとして投入された。2023年に発売されたマイナーチェンジ後のRZ34型フェアレディZにも搭載される。300PS級と400PS級の2通りの型がある。

スカイライン400Rに搭載されているエンジンには日産国内初採用となる、渦電流式(磁束感知式)のターボ回転センサーが装着されている。普通のターボの場合、高出力化では大径、レスポンスでは小径の方がそれぞれ有利であり、トレードオフの関係にある。このターボ回転センサーによる監視によって、ターボの回転限界領域まで使いきる過給圧とすることで、レスポンスと⾼出⼒化の両⽴を実現している。

組み立ては福島県いわき市にある日産自動車いわき工場で行われる。

使用燃料は無鉛プレミアムガソリンである。もしプレミアムガソリンを入手できない場合、レギュラーガソリンを代わりに使用することができる。ただし、エンジン出力低下などの現象が発生するため推奨はされていない[出典 2]

その他

[編集]

開発の当初はRZ34型フェアレディZに載せることを想定していなかったが、エンジン開発者が設計の要求にはなかったストラットタワーバーが通せるなどのZのエンジンルームに収まるように最初から造っていると言う。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b スカイラインGT Type SP / GT Type P / GTでの値。
  2. ^ a b スカイライン400Rでの値。
  3. ^ a b フェアレディZでの値。
  4. ^ a b スカイラインNISMOでの値。
  5. ^ a b フェアレディZ NISMOでの値。

出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]