「ゾイド (架空の生物)」の版間の差分
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==金属生命体の発生== |
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原始金属生命体は自分と同類の金属生命体を捕食し、それを自分のエネルギーとして活動していた。生態系の最下層に植物や小さな小さな虫が存在し、それを食べた者がさらに強い者に食べられるという[[食物連鎖]]が続いた。 |
原始金属生命体は自分と同類の金属生命体を捕食し、それを自分のエネルギーとして活動していた。生態系の最下層に植物や小さな小さな虫が存在し、それを食べた者がさらに強い者に食べられるという[[食物連鎖]]が続いた。 |
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===中期=== |
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ゾイドコアを持ったゾイドへ金属生命体が進化すると、ゾイドコアを中心とした食物連鎖が成立していった。ゾイドコアにはゾイドにとって必要な要素が凝縮されており、それを捕食すれば一気にそれを補えた |
ゾイドコアを持ったゾイドへ金属生命体が進化すると、ゾイドコアを中心とした食物連鎖が成立していった。ゾイドコアにはゾイドにとって必要な要素が凝縮されており、それを捕食すれば一気にそれを補えた。 |
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戦闘機獣となったゾイドはコアを捕食する事が出来ない。そのため人の手によって整備、補給が不可欠となった。ゾイドコアを生存させるためには高温高圧の原始海水と同じ成分を一定期間で補充してやらなければならず、また人工の体を作動させるためにはサーボモーターのバッテリー、内部機関を動かす為のオイルが必要となった。 |
戦闘機獣となったゾイドはコアを捕食する事が出来ない。そのため人の手によって整備、補給が不可欠となった。ゾイドコアを生存させるためには高温高圧の原始海水と同じ成分を一定期間で補充してやらなければならず、また人工の体を作動させるためにはサーボモーターのバッテリー、内部機関を動かす為のオイルが必要となった。 |
2008年10月17日 (金) 13:24時点における版
ゾイド(金属生命体)はゾイドシリーズに登場する架空の生命体。
ゾイドの定義
惑星Ziに存在する生命体を総称して金属生命体と呼ぶ。その中で、ゾイドコアを持つものをゾイドと呼ぶ。
金属生命体の発生
惑星Ziの海中で発生した好熱性の細菌達は巧みな化学合成によりエネルギーを得て様々な形質へと変化していった。体液はほぼZiの原子海水と同じ成分だが、周囲に金属を殻とするものが現れて、海底での生存の覇者となった。
遺伝によって金属は子孫へ伝えることは不可能であるが、体を構成する金属を後天的に取り込むシステムはさほど複雑ではなかった。そうして、Ziの生命体は金属生命体へと進化していった。
ゾイドコア
環境の激変はZiの生物にとって非常に厳しいものであった。そこで、これを乗り切るための手段としてゾイドコアが発達した。ゾイドコアの中には種としての基本生体(内臓等)が凝縮されており、生命体の核である。内部は高温高圧であるために真球状となっており、自ら重心移動して動く。このゾイドコアを持つ金属生命体がゾイドなのである。ゾイドはゾイドコアが生きている限り体が傷ついても再生することが出来る。ゾイドコアはいかに外環境が変化しても、かつて生命が生まれた「高温高圧の原子海水」を再現する命のゆりかごなのである。
ゾイドの繁殖
野生ゾイドは成長すると体内に自分のコアと同じ小さなゾイドコアをいくつか(ゾイドによって異なる)作り出す。成体ゾイドが死んだとき、その小さなコアは新たなる生命の卵となり、再び成長していく。ゾイドは無性生殖とも言える。
ゾイドの成長
発生した幼体は水中の金属原素を接収し、骨格や外皮を形成していく。
戦闘機獣の誕生
野生のゾイド
文明の初期、ゾイドは今のような戦闘機獣ではなく、捕獲した野生ゾイドを一部加工し、飼育されていた。狩猟時代、ゾイドは人々にとって狩りの対象でしかなかったという。
家畜ゾイド
人々はゾイドを生活のために使い続けた。人々の手でゾイドコアからゾイドを育て、何世代にもかけてゾイドを家畜とした。ゾイドは運搬、作業、競技、戦闘に用いられた。
戦闘用ゾイド
文明が発達すると、ゾイドコアに直接命令が伝えられるようになった。コアに簡単な電気信号を送ることでゾイドをコントロール出来るようになった。
ゾイドの巨大化
野生ゾイドをコントロール出来るようになったが、高い運動性能をも求められるようになった。そこでサイバネティックスパーツと呼ばれる人工パーツで体の一部を置き換える事でそれを解決した。この頃のゾイドの戦闘は人がまたがって乗り、武器を持って直接戦うという地球で言えば騎兵としての役割でしかなかった。その後、どんどんと体は人工パーツに置き換え、最終的にはゾイドに直接武装を取り付け、そのスペース確保のためにより大きな動力を取り付け巨大化し、現在の戦闘機獣が誕生した。しかし、戦闘機獣と化したゾイドは繁殖能力を失ったために、人の手による人工的な養殖が必要不可欠となった(しかし後のオーガノイドシステムはどうやらそれを解決していたようである)。なお、ゾイドのボディを人工のものに置き換える場合には元の姿に近い姿にする必要がある。ただしこれはだいたい姿が似ていればよいのであり、同じコアを使っているにも関わらずモチーフが違うゾイド(シールドライガーとセイバータイガー、ワイツウルフとワイツタイガー。これらは同じ”四足高速ゾイドという共通点がある)、モチーフは同じであるが機体のサイズが違うゾイド(ジェノザウラーとブラッディデーモン、ライガーゼロとエナジーライガー)等の例がある。
武装の進化
初期は先ほどにも述べた通り、ゾイドに人がまたがって剣や盾を持ち武装し戦っていた。しかし次第にゾイド自体に手を加え、四肢を人工パーツに取り替え、コックピットを取り付け、人が扱えないほどの投石機やボウガンなどを装備するようになる。さらに進むと、ゾイドそのものが格闘を行ったり、コアから連動した武器が開発されるようになり、ゾイドのそのものが兵器となるようになった。
生体兵器としてのゾイド
ゾイドは「メカ生体」とも呼ばれる一種の生体兵器であり、そのため通常の兵器よりも生物に近い自然かつ俊敏な動作が可能で、さらに装甲は素体の金属細胞と同様の働きを有しているため、多少の損傷なら自己修復が出来る。しかも爪や牙など元々ベース種が持っていた武器を機体に反映させる事により近接格闘戦にも対応が可能となっている。しかし、体の全てを機械化されてもなお核に残る生物としての本能が機体に影響を及ぼす事もあり、ベース種によっては気性が荒くパイロットの操縦を受け付け難かったり、時にはパイロットとの相性や精神面での繋がりによっても操縦性および戦闘能力が大きく左右されるという事もある。
ちなみにアニメなどではコアが生きながら廃棄されたゾイドが無人で動き出し、そのまま野良化してしまうという例も見受けられた。
ゾイドのエネルギー
初期
原始金属生命体は自分と同類の金属生命体を捕食し、それを自分のエネルギーとして活動していた。生態系の最下層に植物や小さな小さな虫が存在し、それを食べた者がさらに強い者に食べられるという食物連鎖が続いた。
中期
ゾイドコアを持ったゾイドへ金属生命体が進化すると、ゾイドコアを中心とした食物連鎖が成立していった。ゾイドコアにはゾイドにとって必要な要素が凝縮されており、それを捕食すれば一気にそれを補えた。
後期
戦闘機獣となったゾイドはコアを捕食する事が出来ない。そのため人の手によって整備、補給が不可欠となった。ゾイドコアを生存させるためには高温高圧の原始海水と同じ成分を一定期間で補充してやらなければならず、また人工の体を作動させるためにはサーボモーターのバッテリー、内部機関を動かす為のオイルが必要となった。
地球人の漂着
ZAC2029年頃、太陽系第三惑星(地球)からの移民船、グローバリーIII世号が漂着した。ゾイド人はこの時、地球人と交流し、彼等の持つ高度な科学技術によって次々とゾイドの武装は進化していった。特に惑星Ziでは遅れていたエレクトロニクスの分野がもたらされ、それによってレーザー兵器や誘導するミサイル兵器が誕生し、またレーダーなどによって索敵、照準を合わせる装備が開発された。ヘリックとゼネバス、互いの国家に様々な兵器がもたらされ、初の新世代ゾイド同士の本格的な戦闘となったアルダンヌ会戦では、多くの兵士が自分たちの兵器に驚愕した。