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「ComicWorks」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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=== 機能等の特徴 ===
=== 機能等の特徴 ===
*手作業による作画(いわゆるアナログ作画)で出来ることを、可能な限り再現できるように配慮されている。その反面、他の同種ツールに見られるベクタペンや、左右・上下の反転(鏡像)状態でそのまま作業する<ref>反転表示して左右のバランスが崩れていないかを目視確認する機能はあるが、反転状態で編集できない。</ref>等、デジタルならではのCGレタッチに有用ないくつかの機能を持っていない。
*手作業による作画(いわゆるアナログ作画)で出来ることを、可能な限り再現できるように配慮されている。その反面、他の同種ツールに見られるベクタペンや、左右・上下の反転(鏡像)状態でそのまま作業する<ref>反転表示して左右のバランスが崩れていないかを目視確認する機能はあるが、反転状態で編集できない。</ref>等、デジタルならではのCGレタッチに有用ないくつかの機能を持っていない。
*モノレイヤ(1bit),256色グレースケールレイヤ(8bit),フルカラーレイヤ(24bit)を利用可能。いずれもラスタレイヤである。
*インクレイヤ(モノクロ1bit),256色グレースケールレイヤ(8bit),フルカラーレイヤ(24bit)を利用可能。いずれもラスタレイヤである。
*インクレイヤとグレースケールレイヤには、さらに反転レイヤ・ホワイトレイヤという補助的な属性も設定できる。ホワイトレイヤはちょうどアナログ作画のホワイト修正のように使うことが可能である。また、反転レイヤは表示されている全ての下層のレイヤから、透過色を白とみなして、黒白を背景に基づいて反転色で表示する。これらはネームレイヤにも適用でき、作業途中のネームを背面のベタなどで見失わないために有効である。ただし、反転レイヤは、レイヤ構造を持つ別形式のファイル([[Photoshop]]のPSD形式)にエクスポートする場合、通常のモノクロインクレイヤ相当に変換されるので注意が必要である。
*カラーレイヤは描画モードとして、上位レイヤを指定色そのままに描画する(通常)ほか、下位の表示レイヤの色に基づいた加算・乗算による描画も可能である。
*解像度は75dpi・150dpi・300dpi・600dpi・1200dpiから選択可能。
*解像度は75dpi・150dpi・300dpi・600dpi・1200dpiから選択可能。
*ペンと消しゴムのほか、鉛筆・エアブラシ・毛筆・水彩筆のブラシパターンが用意されている。
*ペンと消しゴムのほか、鉛筆・エアブラシ・毛筆・水彩筆のブラシパターンが用意されている。

2009年6月24日 (水) 15:41時点における版

ComicWorks
開発元 DELETER(販売/トーンデータ提供)
システム・プロダクト(プログラム開発)
最新版
Ver. 2.04e(アップデートパッチ提供) / 2007年1月15日
対応OS Microsoft Windows 98SE/Me/2000/XP(32bit版)/Vista(32bit版)
サポート状況 継続中
種別 ペイントツール
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト http://www.comic-works.com
テンプレートを表示

ComicWorks(コミックワークス)は、デリーター株式会社(DELETER.Inc.)[1]が販売している漫画制作用ドローソフト。プログラム開発元はシステム・プロダクトである[2]

特徴

ソフトウェアの概要

スクリーントーン販売メーカーであるDELETERからの発売という事で、同社のトーンのデータが豊富に同梱されていることが大きな特徴。購入直後から利用可能なトーンの種類は、ComicWorks Ver2.MAXでは約800種類、ComicWorks Ver2では約200種類ある。2004年に現行製品のComicWorks Ver2.MAXおよびComicWorks Ver2がリリースされ、最新リビジョンは2007年にリリースされたVer.2.04eとなっている。その後のリビジョンアップやバージョンアップは行われていない[3]が、Windows Vista(32bit版)の各エディションには正式対応している。[4]現在も継続販売されており、これまで毎年2回の頻度で、追加トーンデータがComicWorks Ver2.MAXのユーザ向けにダウンロード提供されている。

機能等の特徴

  • 手作業による作画(いわゆるアナログ作画)で出来ることを、可能な限り再現できるように配慮されている。その反面、他の同種ツールに見られるベクタペンや、左右・上下の反転(鏡像)状態でそのまま作業する[5]等、デジタルならではのCGレタッチに有用ないくつかの機能を持っていない。
  • インクレイヤ(モノクロ1bit),256色グレースケールレイヤ(8bit),フルカラーレイヤ(24bit)を利用可能。いずれもラスタレイヤである。
  • インクレイヤとグレースケールレイヤには、さらに反転レイヤ・ホワイトレイヤという補助的な属性も設定できる。ホワイトレイヤはちょうどアナログ作画のホワイト修正のように使うことが可能である。また、反転レイヤは表示されている全ての下層のレイヤから、透過色を白とみなして、黒白を背景に基づいて反転色で表示する。これらはネームレイヤにも適用でき、作業途中のネームを背面のベタなどで見失わないために有効である。ただし、反転レイヤは、レイヤ構造を持つ別形式のファイル(PhotoshopのPSD形式)にエクスポートする場合、通常のモノクロインクレイヤ相当に変換されるので注意が必要である。
  • カラーレイヤは描画モードとして、上位レイヤを指定色そのままに描画する(通常)ほか、下位の表示レイヤの色に基づいた加算・乗算による描画も可能である。
  • 解像度は75dpi・150dpi・300dpi・600dpi・1200dpiから選択可能。
  • ペンと消しゴムのほか、鉛筆・エアブラシ・毛筆・水彩筆のブラシパターンが用意されている。
  • ネーム(台詞)の記入に特化したネームレイヤがある。入力できる文字はWindowsのフォントファイルに依存する。必要に応じてインクレイヤに結合することで、ラスタライズすることも可能。また、結合しなくても、選択ツールを「表示画面」(表示されている全レイヤ)に設定すれば、選択範囲の解像度を問わずネームレイヤに入力された文字を画像の一部として選択することが可能となる。
  • 漫画ツールであることから、モノクロ原稿のDTPにもある程度配慮されており、印刷時にハーフトーンの線数と角度の指定ができる[6]。これにより、細かいトーンを用いていても、プリンタ解像度が対応してる範囲であれば、白とびを起こすことなく印刷できる。
  • DELETERが販売している原稿用紙に基づいた原稿テンプレートが数種類用意されている。これらはディスク媒体に含まれており、購入直後から利用可能である。指定する解像度に応じてテンプレートのドット数は調整される。

主な使用者

脚注

  1. ^ トーンや原稿用紙のブランドとしてDELETERの名称が用いられている。以下、本記事では同社を指す表記をDELETERに統一する。
  2. ^ openCanvasと同じ開発元である。
  3. ^ Comicworksのソフトウェア開発に関わった者が、シェアウェアとして同種のペイントツールであるmdiappを提供している。こちらは2009年現在もリビジョンアップが行われ、開発が継続されている。後継製品としての正式な関連性は一切ないため、独自形式ファイルの互換性がなく、DELETERのトーンデータ提供もない。しかし、操作性が極めて近いユーザインターフェースを有している。
  4. ^ ただし、インストーラが正常動作しないため、手動で媒体からファイルをコピーする必要がある。このインストール方法については、Deleterの公式サイトに記載されている。
  5. ^ 反転表示して左右のバランスが崩れていないかを目視確認する機能はあるが、反転状態で編集できない。
  6. ^ ただし、とじしろまで考慮した複数ページの一括印刷など、製本作業まで意識した出力には対応していない。ノンブルの自動採番および印刷など、デジタル入稿を意識した支援機能も特に無い。

関連項目

外部リンク


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