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'''岩井 克人'''(いわい かつひと、[[1947年]][[2月13日]] - )は、[[日本]]の[[経済学者]]。元[[東京大学]]経済学部教授。[[国際基督教大学]][[客員教授]]、[[武蔵野大学]]特任教授、[[東京財団]]上席研究員、[[日本学術会議]]会員。 |
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東大48年[[三羽烏]]の一人(あとの二人は[[石川経夫]](元東大教授)と[[奥野正寛]](東大教授)。いずれも[[筑波大学附属中学校・高等学校|東京教育大学附属高等学校]]の同期生)。 |
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当初オーソドックスな[[新古典派経済学]]の研究で評価されたが、[[不均衡動学]]に関する研究において新古典派批判に転じる(後に『不均衡動学の理論』として岩波書店より出版された)。同書により、日経・経済図書文化賞特賞を受賞した。「ヴェニスの商人の資本論」で日本では知られるようになる。1993年「貨幣論」で[[サントリー学芸賞]]、2003年「会社はこれからどうなるのか」で[[小林秀雄賞]]受賞。「M&A国富論」でM&Aフォーラム賞。多数の雑誌に執筆し、[[人文科学]]系の評論家としても影響力を持つ。2007年[[紫綬褒章]]受章 |
当初オーソドックスな[[新古典派経済学]]の研究で評価されたが、[[不均衡動学]]に関する研究において新古典派批判に転じる(後に『不均衡動学の理論』として岩波書店より出版された)。同書により、日経・経済図書文化賞特賞を受賞した。「ヴェニスの商人の資本論」で日本では知られるようになる。1993年「貨幣論」で[[サントリー学芸賞]]、2003年「会社はこれからどうなるのか」で[[小林秀雄賞]]受賞。「M&A国富論」でM&Aフォーラム賞。多数の雑誌に執筆し、[[人文科学]]系の評論家としても影響力を持つ。2007年[[紫綬褒章]]受章。2010年に東京大学を定年退職。 |
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妻は作家の[[水村美苗]]。 |
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2010年7月13日 (火) 13:32時点における版
ケインジアン | |
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生誕 | 1947年2月13日 |
研究分野 | 不均衡動学、貨幣論、法人論 |
影響を 受けた人物 | 宇沢弘文、小宮隆太郎、根岸隆 |
実績 | 不均衡動学に関する研究において新古典派経済学を批判した |
岩井 克人(いわい かつひと、1947年2月13日 - )は、日本の経済学者。元東京大学経済学部教授。国際基督教大学客員教授、武蔵野大学特任教授、東京財団上席研究員、日本学術会議会員。
人物
東大48年三羽烏の一人(あとの二人は石川経夫(元東大教授)と奥野正寛(東大教授)。いずれも東京教育大学附属高等学校の同期生)。
当初オーソドックスな新古典派経済学の研究で評価されたが、不均衡動学に関する研究において新古典派批判に転じる(後に『不均衡動学の理論』として岩波書店より出版された)。同書により、日経・経済図書文化賞特賞を受賞した。「ヴェニスの商人の資本論」で日本では知られるようになる。1993年「貨幣論」でサントリー学芸賞、2003年「会社はこれからどうなるのか」で小林秀雄賞受賞。「M&A国富論」でM&Aフォーラム賞。多数の雑誌に執筆し、人文科学系の評論家としても影響力を持つ。2007年紫綬褒章受章。2010年に東京大学を定年退職。
妻は作家の水村美苗。
年譜
- 1947年2月13日 - 東京都渋谷区に生まれる
- 1965年3月 - 東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業
- 1969年3月 - 東京大学経済学部卒業
- 1969年9月 - マサチューセッツ工科大学大学院入学
- 1972年 - マサチューセッツ工科大学 経済学博士号(Ph.D.)取得
- 1973年 イェール大学経済学部助教授
- 1981年 - 東京大学経済学部助教授
- 1989年 - 東京大学経済学部教授
- 2001年10月~2003年9月 - 東京大学経済学部長
- 2009年4月 - ベオグラード大学名誉博士号
- 2010年 - 東京大学を定年退職
著書
- 『ヴェニスの商人の資本論』筑摩書房、1985年、ちくま学芸文庫、1992年
- 『不均衡動学の理論』岩波書店、1987年
- 『貨幣論』筑摩書房、1993年、ちくま学芸文庫、1998年
- 『資本主義を語る』講談社、1994年、ちくま学芸文庫、1997年
- 『二十一世紀の資本主義論』筑摩書房、2000年、ちくま学芸文庫、2006年
- 『会社はこれからどうなるのか』平凡社、2003年、平凡社ライブラリー、2009年
- 『会社はだれのものか』平凡社、2005年
共編著
- 現代経済学研究 新しい地平を求めて 鬼塚雄丞共編 東京大学出版会 1988.7
- 『終りなき世界 90年代の論理』柄谷行人対談)、太田出版、1990年
- 『現代の経済理論』(伊藤元重共編、東京大学出版会、1994年
- 『資本主義から市民主義へ 貨幣論・資本主義論・法人論・信任論・市民社会論・人間論』(聞き手三浦雅士)新書館、2006年
- 『M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか』佐藤孝弘共著)プレジデント社 2008年