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*:事故に遭い2年間の[[昏睡]]から目覚めて以来、物の「死」を見る能力(直死の魔眼)を身につけた少女。不確かな生に実感を得るため、異能の者たちとの戦いに身を投じていく。昏睡前は女性人格の「式」、男性人格の「織」の二つの人格があったが、事故のため「織」が消滅してしまう。彼女が男口調を使うのは精神死した「織」の人格の補完のため。 |
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*:事件の陰で暗躍する謎の人物。橙子とは協会で同期だった。“相克スル螺旋”を使って『 』へ挑む凄腕の魔術師。 |
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== 関連項目 == |
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2006年3月5日 (日) 01:28時点における版
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『空の境界』(からのきょうかい)は、奈須きのこの長編小説(ライトノベル)。イラストは武内崇。
元々は、奈須と武内の同人サークル「竹箒」のホームページ上において1998年10月からweb小説として掲載したのが始まり。2001年、奈須と武内が所属していた同人サークル・TYPE-MOONが製作した『月姫 PLUS DISC』内に作品の一部を収録したところ好評を博したため、2001年12月30日、コミックマーケット61において同人誌版として刊行された。
その後、2002年9月にはドラマCDが発売されるなど多方面から注目を浴びていたが、2004年6月8日、講談社より商業版として復刊された。同日発売された5000部限定の愛蔵版は、9,800円と高価にも関わらず予約開始から2時間で完売した事で話題を呼んだ。
主人公・両儀式の持つ能力が『月姫』の主人公・遠野志貴のそれと同じである事、登場人物の一人である青崎橙子と『月姫』で登場する蒼崎青子が姉妹であることなどが設定されている事から、『月姫』と共通の世界観を持つとされる。
愛称は「らっきょ」。本作をライトノベルと定義するか否か議論されることがしばしばある。
主な登場人物
※声優は2002年9月にリリースされたドラマCDに拠る。
- 両儀式(りょうぎ しき) - 声優:川上とも子
- 事故に遭い2年間の昏睡から目覚めて以来、物の「死」を見る能力(直死の魔眼)を身につけた少女。不確かな生に実感を得るため、異能の者たちとの戦いに身を投じていく。昏睡前は女性人格の「式」、男性人格の「織」の二つの人格があったが、事故のため「織」が消滅してしまう。彼女が男口調を使うのは精神死した「織」の人格の補完のため。
- 黒桐幹也(こくとう みきや) - 声優:伊藤健太郎
- 式の同級生だった青年で、現在は人形師・蒼崎橙子の事務所「伽藍の洞」で働く。式からは「コクトー」と呼ばれている。至って平凡な若者だが、「物を探す」という事には比類無き才能を見せる。実は式とは学校で出会う前に逢っているが式は覚えていない。式に惹かれている。
- 蒼崎橙子(あおざき とうこ)- 声優:井上喜久子
- 「伽藍の洞」社長。表の顔は人形師、実は魔法使いになりそこねた魔術師。ルーン文字の魔術を使う。廃墟となっていた建物に結界を張って、そこを自宅兼オフィスとしている。眼鏡の付け外しで人格をスイッチできる。*:『月姫』の蒼崎青子の姉。実は蒼崎家の遺産を妹に横取りされたショックから、師匠である祖父を殺したという過去を持つ。そのため姉妹仲は非常に険悪。なお、彼女の使い魔は妹により破壊されてしまってる。魔術師としてのレベルは妹、蒼崎青子をはるかに凌ぎトップランクに位置している。魔術協会では三原色の一つ、レッドの名を受けるが妹はブルーの名を有するがためにレッドの名を口にされると切れる。協会から最高位の人形師として現在封印指定を受けている。趣味は、妹の名義で協会からお金をおろして買い物をすること。
- 奈須きのこの『魔法使いの夜』にも登場し、またTYPE-MOONの伝奇ゲーム『Fate/stay night』にも間接的に関わっている。
- 黒桐鮮花(こくとう あざか) - 声優:田村ゆかり
- 幹也の妹で起源が「禁忌」のため彼を愛しており、式へのライバル心から橙子に入門した見習い魔術師。計算高く現金な性格。「発火」の魔術が唯一にして最大の得意技。使用時には橙子からもらった手袋をはめる。
- 荒耶宗蓮(あらや そうれん) - 声優:中田譲治
- 事件の陰で暗躍する謎の人物。橙子とは協会で同期だった。“相克スル螺旋”を使って『 』へ挑む凄腕の魔術師。