「ライトノベル」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし タグ: Refタグつき記述の除去 サイズの大幅な増減 モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
編集の要約なし タグ: Refタグつき記述の除去 モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
3行目: | 3行目: | ||
{{ライトノベル}} |
{{ライトノベル}} |
||
'''ライトノベル'''<!-- ノートでの議論に基づき、英語表記は行いません。 -->は、[[日本]]で生まれた言葉で、[[娯楽小説]]のジャンルの1つ<ref>『知恵蔵』(朝日新聞出版、2008年)</ref>。英単語の'''light'''と'''novel'''を組み合わせた[[和製英語]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB-183036 ライトノベル(らいとのべる)とは - コトバンク]</ref>。[[略語]]としては'''ラノベ'''。 |
'''ライトノベル'''<!-- ノートでの議論に基づき、英語表記は行いません。 -->は、[[日本]]で生まれた言葉で、[[娯楽小説]]のジャンルの1つ<ref>『知恵蔵』(朝日新聞出版、2008年)</ref>。英単語の'''light'''と'''novel'''を組み合わせた[[和製英語]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB-183036 ライトノベル(らいとのべる)とは - コトバンク]</ref>。[[略語]]としては'''ラノベ'''。 |
||
== 日本国外の動向 == |
|||
=== 台湾・香港 === |
|||
[[台湾]]・[[香港]]では角川書店の現地法人・[[台湾国際角川書店]]がスニーカー文庫や電撃文庫の一部作品を[[繁体字]][[中国語|中文]]に翻訳して発売している<ref>[http://www.walkersnet.com.tw/index_fiction.asp Walkers Net・{{Lang|zh|輕小?}}]</ref>。[[2007年]]には[[青文出版集団]]が集英社と独占契約を締結し「菁英文庫」(''Elite Novels'') のレーベル名でスーパーダッシュ文庫・コバルト文庫のタイトルを刊行<ref>[http://blog.roodo.com/ching_win_comic/ CHiNGWiN Novel]</ref>しているのを始め、日本では後発参入であるGA文庫やHJ文庫もそれぞれ、現地の出版社と独占ないし優先契約を締結している。'''太字'''は独占契約。 |
|||
2008年には、台湾角川が主催する台湾でのライトノベル新人賞・[[台湾角川ライトノベル大賞]]が始まった。またそれ以前には、雑誌『[[ファウスト (文芸誌)#台湾版(『浮文誌』)|ファウスト(台湾版)]]』で募集された浮文誌新人賞があった。この賞は、もともとはジャンルを限らず短編小説を募集していたが、2009年より名称を[[浮文字新人賞]]に変更し、長編のライトノベルを募集する賞として刷新された。 |
|||
; [[青文出版集団]] |
|||
: 菁英文庫(Elite Novels) - '''スーパーダッシュ文庫・コバルト文庫'''・ジャンプj-Books |
|||
: 青文文庫(CW Novels) - ファミ通文庫・ジャンプ j-Books・EXノベルズ・なごみ文庫 |
|||
: 莉莉絲文庫 |
|||
; [[尖端出版]] |
|||
: [[尖端出版#浮文字|浮文字]] - 電撃文庫・富士見ミステリー文庫・ファミ通文庫・ガガガ文庫・ルルル文庫・MF文庫J・GA文庫・講談社ノベルス・'''講談社BOX'''・ハヤカワ文庫JA・徳間デュアル文庫・角川スニーカー文庫 |
|||
; [[台湾国際角川書店]] |
|||
: Fantastic Novels - 角川スニーカー文庫・角川ビーンズ文庫・富士見ファンタジア文庫・富士見ミステリー文庫・電撃文庫・ファミ通文庫 |
|||
: Midori Novels - 角川ビーンズ文庫・ファミ通文庫 |
|||
: Ruby Series - 角川ルビー文庫 |
|||
: BLOOM Series Novels |
|||
; [[東立出版社]] |
|||
: 東立軽小説(LIGHT NOVELS) - 電撃文庫・ファミ通文庫・ガガガ文庫・ルルル文庫・MF文庫J・HJ文庫・徳間デュアル文庫・富士見ミステリー文庫 |
|||
: 炫小説(SHINE NOVELS) - 集英社のジャンプj-Booksと独占契約 |
|||
: 酷小説(COOL NOVELS) - ジャンプ系以外のノベライズ小説 |
|||
=== 中国本土 === |
|||
[[広州天聞角川動漫|天聞角川]]において角川系作品の翻訳版が出されている。日本のライトノベルだけでなく台湾作家の著作、中国本土作家のオリジナル作品もある。{{仮リンク|天漫軽小説|zh|天漫}}というライトノベル専門誌も存在する。新人賞を設けており、長編優秀作には日本での発表もあり得るとうたっている。それ以外に[[西尾維新]]の[[刀語]]なども翻訳版が出されている。 |
|||
=== 韓国 === |
|||
[[大韓民国|韓国]]では主に[[大元CI]]や[[鶴山文化社]]、[[ソウル文化社]]が日本で人気が出たタイトルを軒並み翻訳しており、一部の大型書店であれば簡単に手に入れることができる。刊行ペースもかなり早く、日本国外では最も日本産ライトノベルを受容している国の1つといえる。 |
|||
鶴山文化社はライトノベルも含め幅広いジャンル小説を対象にした[[ファウスト (文芸誌)#韓国|ファウスト小説賞]]を募集している。また[[エクストリームノベル]]やD&Cメディアの[[シードノベル]]では、賞という形を取らずに、期限などを設けず国内作家のライトノベルを募集している。 |
|||
; 大元CI(DAEWON CI) |
|||
: NT Novel - 角川スニーカー文庫・富士見ファンタジア文庫・富士見ミステリー文庫・電撃文庫・スーパーダッシュ文庫・MF文庫J・ファミ通文庫 |
|||
:(NTは「Newtype」の意味。大元メディアは韓国語版「[[月刊ニュータイプ|Newtype]]」を発行している) |
|||
: Issue Novels - 角川スニーカー文庫・角川ビーンズ文庫・講談社X文庫ホワイトハート・C★NOVELS |
|||
; 鶴山文化社 |
|||
: [[エクストリームノベル]](Extreme Novel) - 角川スニーカー文庫・電撃文庫・富士見ファンタジア文庫・富士見ミステリー文庫・ファミ通文庫・MF文庫J・スーパーダッシュ文庫・EXノベルズ。韓国オリジナル作品もある。 |
|||
: [[メイクイーンノベル]](May Queen Novel) - 角川ビーンズ文庫・コバルト文庫 |
|||
: [[ファウストノベルズ]](Faust Novels) - 講談社ノベルス(雑誌『[[ファウスト (文芸誌)#韓国版|ファウスト(韓国版)]]』) |
|||
: Book Holic - [[乙一]]、[[米澤穂信]]、[[桂望実]]、[[天野節子]]、[[舞城王太郎]]、[[有栖川有栖]]、[[橋本紡]]など。ライトノベル以外の作品も含む。 |
|||
; ソウル文化社 |
|||
: [[Jノベル]](J-novel) - 日本の作品の翻訳のほか、韓国作家の作品も出版する |
|||
: Wink Novels - コバルト文庫・角川ビーンズ文庫 |
|||
; 映像出版メディア(旧・映像ノート) |
|||
: [[ノベルエンジン]](NovelEngine) - 韓国作家のライトノベルを出版すると同時に日本の作品を翻訳して出版している。毎年2回くらい大賞公募が行っている。 |
|||
; D&Cメディア |
|||
: [[シードノベル]](Seed Novel) - 韓国作家のライトノベルを出版する。特に期限を設けず、ライトノベル作品の公募を行っている。 |
|||
: [[Lノベル]](L Novel) - 日本の作品の翻訳 |
|||
; AKコミュニケーションズ |
|||
: AKノベル - MF文庫J・HJ文庫 |
|||
=== 北米 === |
|||
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では[[2004年]]に[[TOKYOPOP]]が『スレイヤーズ』を刊行して以降、[[ビズメディア|VIZ Media]]が『[[灼眼のシャナ]]』を刊行するなど紹介されたタイトルは少数で、漫画作品に比べると翻訳出版は進んでいなかったが、[[セブンシーズ・エンターテインメント]]がメディアワークスやメディアファクトリーからライセンス供与を受け2007年より'''「lightnovel」レーベル'''を新設し『[[しにがみのバラッド。]]』、『[[ヴぁんぷ!]]』、『[[かのこん]]』や『[[ゼロの使い魔]]』などを刊行<ref>[http://www.gomanga.com/news/press_026.php gomanga.com「SEVEN SEAS ENTERTAINMENT LAUNCHES NEW "LIGHT NOVEL" IMPRINT」]</ref>。台湾・韓国に続き2008年夏には講談社『[[ファウスト (文芸誌)#アメリカ版|ファウスト(アメリカ版)]]』が発売し、[[西尾維新]]、[[奈須きのこ]]などの作品が掲載された。 |
|||
; TOKYOPOP |
|||
: TOKYOPOP Novels - 角川スニーカー文庫・富士見ファンタジア文庫・富士見ミステリー文庫・電撃文庫・ハヤカワ文庫JA |
|||
; Seven Seas Entertainment |
|||
: lightnovel - 電撃文庫・MF文庫J |
|||
=== ヨーロッパ === |
|||
[[ヨーロッパ]]ではTOKYOPOPが[[ドイツ]]で主に角川グループ系やコバルト文庫の作品を翻訳出版している<ref>[http://www.tokyopop.de/ TOKYOPOP] - 「Romane」参照。</ref>。 |
|||
; [[カールセン出版社|Carlsen]] |
|||
: Nippon Novel<ref>[http://www.carlsen.de/web/manga/nippon_novel manga carlsen]</ref> |
|||
; TOKYOPOP |
|||
: TOKYOPOP Romane - 角川スニーカー文庫・角川ルビー文庫・電撃文庫・ファミ通文庫・コバルト文庫 |
|||
=== ロシア === |
|||
[[ロシア]]では日本における略称「'''ラノベ'''」がそのまま単語として定着しつつある。表記は「{{Lang|ru|ранобэ}}」で、元の略語が[[英語]]の「'''l'''ight '''nove'''l」の省略形であることを考えると「{{Lang|ru|ланове}}」の方がより正確だと思われるが、既に「{{Lang|ru|кавасаки}}」(カワサキ。カニ籠[[漁船]]の意味。造船メーカー・[[川崎重工業]]が由来)と同様に日本からの外来語として[[ローマ字]]表記「ranobe」の転写である「{{Lang|ru|ранобэ}}」が主流になっている<ref>[http://www.j-by.net/index.php?showtopic=297 {{Lang|ru|Словарь Аниме-Терминологии}}](アニメ用語事典)の「{{Lang|ru|ранобэ}}」を参照。</ref>。 |
|||
== 脚注 == |
== 脚注 == |
2020年3月26日 (木) 13:51時点における版
ライトノベルは、日本で生まれた言葉で、娯楽小説のジャンルの1つ[1]。英単語のlightとnovelを組み合わせた和製英語[2]。略語としてはラノベ。
脚注
注釈
出典
- ^ 『知恵蔵』(朝日新聞出版、2008年)
- ^ ライトノベル(らいとのべる)とは - コトバンク
参考文献
- 一柳廣孝、久米依子(編)、2009、『ライトノベル研究序説』、青弓社 ISBN 978-4-7872-9188-2
- 榎本秋 『ライトノベル文学論』 NTT出版、2008年。ISBN 978-4-7571-4199-5。
- 大森望・三村美衣 『ライトノベル☆めった斬り!』 太田出版、2004年。ISBN 978-4-87233-904-8。
- 新城カズマ、2006、『ライトノベル「超」入門』、ソフトバンククリエイティブ〈ソフトバンク新書〉 ISBN 978-4797333381
- 杉浦由美子、2008、『ケータイ小説のリアル』、中央公論新社〈中公新書ラクレ〉 ISBN 978-4121502797
- 東浩紀、2007、『ゲーム的リアリズムの誕生〜動物化するポストモダン2』、講談社〈講談社現代新書〉 ISBN 978-4061498839
- 大橋崇行、2014、『ライトノベルから見た少女/少年小説史: 現代日本の物語文化を見直すために』、笠間書院 ISBN 978-4305707437
関連項目
関連項目が多すぎます。 |