佐藤利明
佐藤 利明(さとう としあき、1963年 - )は、東京都出身の映画評論家、ミュージカル・音楽評論家、音楽プロデューサー、構成作家。映画解説等の仕事では自らの肩書きを「娯楽映画研究」と名乗る事が多い。浦山珠夫名義をペンネームとしても使用。なお「浦山珠夫」は往年の東宝女優「浦山珠美(浦山珠実)」に由来。
略歴
1990年代初頭から執筆活動を開始。映画評論家としての活動範囲は広く、日本映画、外国映画の解説の他、映画関係者へのインタビュー、映画DVD、音楽CDの企画・解説の執筆、劇場用映画プログラムへの寄稿、映画祭の企画運営等も行なう。映画雑誌「映画秘宝」では、ほぼレギュラーとして毎回寄稿する。
内外の娯楽映画に強く、フレッド・アステア等を始めとするミュージカル映画、榎本健一等を始めとする喜劇映画やヴォードヴィル、山田洋次監督と同監督の「男はつらいよ」シリーズ、小林旭、石原裕次郎、吉永小百合等の作品を始めとする日活映画とその楽曲、ハナ肇とクレージーキャッツや加山雄三等を始めとする東宝映画とその楽曲の研究には特に精力的であり、関連書籍の執筆や、関連商品のプロデュース、講演活動等の他、テレビ、新聞、雑誌、ネット配信等のメディア上にて、解説や各関係者へのインタビューを数多くこなす。
中でも日本の娯楽映画シーンを常にリードしてきた映画監督・舛田利雄へのロング・インタビューを行なった「映画監督 舛田利雄~アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて~」(ウルトラ・ヴァイブ・2007年刊行)は佐藤による大著である。
そのエンターテインメントへの造詣の深さから、2000年頃には構成作家として映画監督・河崎実のブレーンとしても活動していた。
主な著書
- 『若大将グラフィティ』(角川書店、1995年)
- 『無責任グラフィティ クレージー映画大全』(フィルムアート社、1997年)
- 『エノケンと〈東京喜劇〉の黄金時代』(論創社、2003年)
- 『小林旭 マイトガイ・スーパー・グラフィティ』(白夜書房、2004年)
- 『映画監督 舛田利雄~アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて~』(ウルトラ・ヴァイブ、2007年)
主なプロデュース・構成作品
テレビ
映画
- 『課長 痴魔耕作』(共同脚本・河崎実監督・TMC、2002年)
- 『高校教師 飼育の校舎』(共同脚本・安藤尋監督・ENGEL、2003年)
映像ソフト
- LD 「東宝ゴクラク座」シリーズ(解説も執筆・東宝、1994年)
- DVD 「日活 DIG THE NIPPON」シリーズ(解説も執筆・日活、2003年)
- DVD 『小林旭 爆裂アクションDVD-BOX』(解説も執筆・日活、2006年)
音楽ソフト
- CD 「小林旭マイトガイ・トラックス」シリーズ(解説も執筆・コロムビアミュージックエンタテインメント、2005年)
- CD 「小林旭コンプリート・シングルズ」シリーズ(解説も執筆・コロムビアミュージックエンタテインメント、日本クラウン、ガウス、ユニバーサルJ、Sony Music Direct、2005年)
- CD 『吉永小百合 映画歌謡曲集~日活篇~』(解説も執筆・ビクターエンタテインメント、2008年)
- CD 『男はつらいよ 寅次郎音楽旅 ~寅さんの“夢”“旅”“恋”“粋”~』(解説も執筆・USMジャパン、2008年)
その他
- フィギュア 『GOLDENSTAR ゴールデンスタア 日本一の無責任男 植木等』(製作総指揮・タカラトミー、2007年)
- トミカ 『トミカ・リミテッド・ヴィンテージ 東宝名車座/日活名車座シリーズ』(解説・トミーテック,2007年〜)
主な出演テレビ番組
- 衛星劇場 『私の寅さん』(レギュラー出演・2008年~)
- 衛星劇場 『日本映画監督列伝』(準レギュラー出演・2008年~)
- 衛星劇場 『男優☆伝説』(準レギュラー出演・2008年~)
- 衛星劇場 『女優は語る』(準レギュラー出演・2009年~)
外部リンク
- 佐藤利明のTICKLE ME ~娯楽映画と音楽と~ - 本人による公式ブログ