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前頭側頭型認知症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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前頭側頭型認知症(ぜんとうそくとうがたにんちしょう、: Frontotemporal dementiaFTD)は前頭側頭葉変性症の臨床症状である。主に前頭葉側頭葉の両方あるいは片方を巻き込んで神経細胞の脱落が進行すること、そして紡錘形神経細胞(spindle neuron)の典型的には70%以上が脱落するのに対して他の種類の神経細胞は無傷であることが特徴である。

この認知症は1892年にアーノルド・ピック(Arnold Pick)によって初めて記述され、もともとはピック病と呼ばれていた。認知症の中で罹患率が前頭側頭型認知症より高いのはアルツハイマー型認知症だけであり、前頭側頭型認知症の患者は認知症を発症した若い患者の中で20%を占める。徴候や症状は成人後期に、より一般的には55歳から65歳の間に現れる。男性と女性はほぼ等しく発症する。

一般によく見られる徴候や症状には社会的および個人的行動の著しい変化、無関心、感情の鈍麻、そして表出言語と受容言語の両方における欠損がある。現在のところ、前頭側頭型認知症のための治療法は存在しないが、症状を緩和するのを助ける処置は存在する。

エピソード

  • 2015年5月11日、ものまねタレントの栗田貫一がTBS系のTV番組『私の何がイケないの?SP』に出演し、番組企画で脳検査を受けたところ、前頭側頭型認知症の疑いがあると診断された[1]

脚注

参考文献

  • アンドリュー・カーティス『バナナ・レディ : 前頭側頭型認知症をめぐる19のエピソード』河村 満(監訳)、医学書院、2010年。ISBN 9784260009614 

関連項目

外部リンク

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