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+Lhaca

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
+Lhaca
開発元 村山富男
最新版
1.24 / 2007年7月13日
0.97 / 2007年7月14日
0.76 / 2007年7月14日
対応OS Windows
種別 アーカイバ
ライセンス フリーウェア
公式サイト +Lhaca
テンプレートを表示

+Lhaca(ラカ[1])は、Microsoft Windowsで動作するLhasa系の圧縮解凍ソフトウェア。2000年1月7日に公開された[2]

外部DLLが不要であり解凍だけでなく圧縮もドラッグ・アンド・ドロップ操作で可能となっているため、インストールや使用時の操作が簡素である。2004年と2005年の窓の杜ソフトウェア年間ダウンロード数総合1位だった[3]

バリエーション

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+Lhacaにはいくつかのバリエーションがある。

+Lhaca 0.7x系
LHAZIPに機能を特化した、シンプルでバイナリのファイルサイズも小さいもの[4]
+Lhaca 0.9x系(機能拡張版)
0.7x系に自己解凍形式の生成、パスワード付きZIPなどに対応したもの[5]
+Lhaca 1.2x系(デラックス版)
0.9x系にCABGZZBZ2TARTGZTAZTBZJARARJRARの解凍、CAB、TGZ、TBZ、TARの圧縮などを追加したもの[6]

沿革

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LZHとZIPを扱うDOS用コマンドラインツールとして、1991年6月に「LhaZip」が開発された[7]。LhaZipは1992年7月に開発終了となったが、1999年10月より開発が再開され、Visual C++ 6.0を用いてLhasa系のツールに書き換える方向となった[7]。その後、2000年1月7日にバージョン0.53が完成するとともに、名前が「+Lhaca」に変更され、「Lhasaの後継ソフト」を目指すソフトウェアとして一般公開された[2][7]。Lhasaが展開にのみ対応したところを圧縮にも対応したことで、「DLL不要の簡単圧縮・解凍ソフト」のジャンルを確立したことが評価され、同年に窓の杜大賞を受賞した[8]

バージョン0.7x台までアップデートされた後、同2000年6月に自己解凍形式とパスワード付きZIPに対応したバージョン0.8x台を「+Lhaca 0.8x系」(のちの0.9x系)としてリリースした[7][9]。ただし、開発理念である「闇雲に高機能を目指さず、本当に必要な機能だけを盛り込んで軽く作る」に基づき、0.7x系にはこれらの機能を盛り込まず、0.8x系をその「補助版」とした[9]。その後、2000年10月にさらに機能を追加した+Lhaca 1.0x系(デラックス版、のちの1.1x系、1.2x系)をリリースした[7][10]

+Lhacaは人気を博し、2004年と2005年には窓の杜ソフトウェア年間ダウンロード数総合1位になったが、Lhaplusに取って代わられる形で失速し、2008年にはランキング外(10位未満)となった[3]

2007年6月、+Lhaca 1.20にバッファオーバーフローによる任意コード実行脆弱性が発見された[11]。これを利用して攻撃を行うLZHファイルの実在も確認された[11]。その後、脆弱性に対策したバージョン1.21が6月27日に[12]、バージョン1.23が7月2日に公開された[13]

+Lhacaのパッケージ版として、開発者の許可を得たデネット社が「+Lhaca Pro」をリリースしていたが[14]、2016年2月29日をもってサポートが終了した[15]

出典

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  1. ^ よくある質問”. +Lhaca. 2024年9月11日閲覧。
  2. ^ a b +Lhaca ----- 2000年時代の圧縮・解凍ツール”. +Lhaca. 2000年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月11日閲覧。
  3. ^ a b 長谷川 正太郎「平成を彩ったオンラインソフト達 ~年間ダウンロードランキングの推移」『窓の杜』2019年4月30日。2024年9月11日閲覧。
  4. ^ +Lhaca”. +Lhaca. 2024年9月11日閲覧。
  5. ^ +Lhaca 0.9x系 機能拡張版”. +Lhaca. 2024年9月11日閲覧。
  6. ^ +Lhaca 1.2x系 デラックス版”. +Lhaca. 2024年9月11日閲覧。
  7. ^ a b c d e ソフトウェア同梱のreadme.txtより。
  8. ^ 2000年窓の杜大賞結果発表”. 窓の杜. 2024年9月11日閲覧。
  9. ^ a b +Lhaca 0.8x系”. +Lhaca. 2000年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月11日閲覧。
  10. ^ +Lhaca 1.1x系 デラックス版”. +Lhaca. 2001年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月11日閲覧。
  11. ^ a b 中村 友次郎「「+Lhaca」に任意のコードが実行されるパッチ未提供の脆弱性、Symantecが公表」『窓の杜』2007年6月26日。2024年9月11日閲覧。
  12. ^ 中村 友次郎「任意のコードが実行される脆弱性に対応した「+Lhaca」v1.21が暫定公開」『窓の杜』2007年6月27日。2024年9月11日閲覧。
  13. ^ 中村 友次郎「脆弱性に再対応した「+Lhaca」v1.23が暫定公開」『窓の杜』2007年7月2日。2024年9月11日閲覧。
  14. ^ +Lhaca Pro 取扱説明書”. デネット. 2024年9月11日閲覧。
  15. ^ +LhacaPro 改訂版”. デネット. 2024年9月11日閲覧。

外部リンク

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