β-リシン5,6-アミノムターゼ
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β-リシン5,6-アミノムターゼ(Beta-lysine 5,6-aminomutase、EC 5.4.3.3)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- (3S)-3,6-ジアミノヘキサノン酸(3S,5S)-3,5-ジアミノヘキサノン酸
従って、この酵素の基質は(3S)-3,6-ジアミノヘキサノン酸(β-リシン)、生成物は(3S,5S)-3,5-ジアミノヘキサノン酸である。
この酵素は異性化酵素、特にアミノ基を移す分子内転位酵素(ムターゼ)に分類される。系統名は、(3S)-3,6-ジアミノヘキサノン酸 5,6-アミノムターゼ((3S)-3,6-diaminohexanoate 5,6-aminomutase)である。この酵素は、リシン分解に関与している。また、活性には補因子としてコバミドを必要とする。
構造
[編集]2007年末時点で、1つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1XRSである。
出典
[編集]- Retey J, Kunz F, Arigoni D and Stadtman TC (1978). “Zur Kenntnis der beta-Lysin-Mutase-Reaktion: mechanismus und sterischer Verlauf”. Helv. Chim. Acta 61 (8): 2989–2998. doi:10.1002/hlca.19780610824.
- Stadtman TC, Renz P (1968). “Anaerobic degradation of lysine. V. Some properties of the cobamide coenzyme-dependent beta-lysine mutase of Clostridium sticklandii”. Arch. Biochem. Biophys. 125 (1): 226–39. doi:10.1016/0003-9861(68)90657-7. PMID 5649516.