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Ё

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キリル文字
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非スラヴ系文字
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Ҳ Ӿ Һ Ҷ Ӌ Ҹ Ӵ
Ҩ Ҽ Ҿ Ӹ Ҍ Ӭ Ӏ
初期キリル文字
Ҁ Ѹ Ѡ Ѿ Ѻ Ѣ
Ѥ Ѧ Ѫ Ѩ Ѭ Ѯ Ѱ
Ѳ Ѵ Ѷ Ԁ
キリル文字一覧

Ё, ё は、キリル文字のひとつ。Еトレマないしウムラウトを付した文字で、ラテンアルファベットËと同形。ロシア語ベラルーシ語、及びいくつかの非スラヴ語(キルギス語モンゴル語ウズベク語チュヴァシ語など)で用いられる。

呼称

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音素

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原則として/jo/を表す。

  • ロシア語、ベラルーシ語では常にアクセントを持つ[1]

アルファベット上の位置

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ロシア語、ベラルーシ語の第7字母である。

概要

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元々はЕと同じ文字であり、18世紀末から用いられていたが、独立した文字として正式にロシア語のアルファベットに組み込まれたのは1942年のことである。Ёを独立した文字とすべしとの主張は19世紀からあったが、1918年の文字改革でも実現されなかった。現在ではЕとは別の文字とされているものの、Ёの上のトレマは多くの場合省略され、Еと書かれる(特に新聞等では、все / всёのような紛らわしい場合も含め、ほぼ全て省略される)。辞書の見出し語の語順でも、Ёは通常Еと区別されない。

ロシア語、ベラルーシ語以外のスラヴ語では、ウクライナ語の古い表記法のいくつかにЁが取り入れられたことがある他は、原則として使われていない[2]ブルガリア語や現代ウクライナ語では、この文字を使わず、代わりにьойоで表す[3]

Ёに関わる諸事項

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  • ёж(ハリネズミ、主格) - ежа(同生格)のような例からも分かるように、ЕとЁは単に字形が似ているだけではなく、形態音韻論の点から見ても関係が深い。

符号位置

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ё U+0401 1-7-7 Ё
Ё
ё U+0451 1-7-55 ё
ё

脚注

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  1. ^ 接頭辞трёх-,четырёх-においてё第一アクセントを持たない。
  2. ^ Ёと同じ形の文字が他のスラヴ語で用いられることはあったが特殊な例にとどまり、現在のЁとの関連も無い。
  3. ^ セルビア語マケドニア語では口蓋化は子音文字に取り込まれているため、Ёに相当する文字はそもそも不要である。