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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
名称
Þurs
"giant" 「巨人」 "thorn" 「棘、茨」 "giant" 「巨人」
形状 ゲルマン共通ルーン
Elder Futhark
アングロサクソンルーン
Anglo-Saxon runes
北欧ルーン
Younger Futhark
Unicode
U+16A6
翻字 þ
転写 þ
IPA [θ] [θ], [ð]
アルファベット順 第3字母

(スリサズ古ノルド語: Þurs古英語: Þorn英語: thurisaz) はルーン文字の第3字母で、北欧ルーンや、アングロサクソンルーンにおいて /θ//ð/の音価を表す文字である[1]ゲルマン祖語再構形*Þurisazである。 アングロサクソンルーン詩では「Þorn (thorn)」と呼ばれ、ラテン文字 þの由来である。

þ翻字され、無声歯摩擦音の音価を持つ。 (現代英語の th に当たる。)

名称

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Þurs霜の巨人の名前である。

ルーン詩

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その名前は全ての3つのルーン詩英語版に記されている。

ルーン詩:[2] 現代英語への翻訳:

古ノルウェー語英語版
Þurs vældr kvinna kvillu,
kátr værðr fár af illu.


Thurs ("Giant") causes anguish to women,
misfortune makes few men cheerful.

古アイスランド語英語版
Þurs er kvenna kvöl
ok kletta búi
ok varðrúnar verr.
Saturnus þengill.


Thurs ("Giant") is torture of women
and cliff-dweller
and husband of a giantess
Saturn's thegn.

古英語
Ðorn byþ ðearle scearp;
ðegna gehwylcum anfeng ys yfyl,
ungemetum reþe manna gehwelcum,
ðe him mid resteð.


The thorn is exceedingly sharp,
an evil thing for any knight to touch,
uncommonly severe on all who sit among them.

サートゥルヌスはユミルまたはウートガルザ・ロキを表している可能性がある。

脚注

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  1. ^ 世界の文字研究会『世界の文字の図典 普及版』吉川弘文館、2009年5月20日。ISBN 9784642014519 
  2. ^ 元の詩と英訳は Rune Poem Page による。