…オール・ディス・タイム
『…オール・ディス・タイム』 | ||||
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スティング の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2001年9月11日 イタリア イル・パラジオ[2] | |||
ジャンル | ソフトロック、ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | キッパー&スティング | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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スティング アルバム 年表 | ||||
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『…オール・ディス・タイム』(...All This Time)は、イギリスのミュージシャン、スティングが2001年に録音・発表したライブ・アルバム。日本で先行発売された[18]。
背景
[編集]2001年9月11日、スティングはイタリアにおいて、200人ほどの観客(ファンクラブ会員、コンテストの勝者となったファン、友人など)を前にしたスペシャル・ライブを企画するが、本番の直前にアメリカ同時多発テロ事件が勃発した[19]。観客の一人だった松下佳男(当時『ADLIB』誌編集長)によれば、スティングは開演直後に事件について言及し、1曲目の「フラジャイル」を歌った後に1分間の黙祷を行い、観客にライブを続けるべきか否かを問いかけて、最終的には観客の後押しもあって、演奏を続けたという[20]。なお、「フラジャイル」のライブ録音は、本作に先がけて2001年10月22日にシングルとしてリリースされた[19]。
収録曲のうち「ディエンダ」は本作が初出の新曲で[19]、以前スティングのバンドのメンバーだったケニー・カークランド(1998年没)がブランフォード・マルサリスのアルバム『ロイヤル・ガーデン・ブルース』(1986年)に提供した曲に、歌詞をつけたものである[20]。
反響・評価
[編集]全英アルバムチャートでは17週トップ100入りし、最高3位を記録した[3]。一方、アメリカでは22週にわたりBillboard 200入りしたが、最高位は32位止まりであった[17]。
ジェイムズ・ハンターは2001年11月13日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中3.5点を付け「音楽的には冒頭の"Fragile"から、茶目っ気がありファンキーな"Hounds of Winter"や、古典的な構造で魂の自由を表現した"When We Dance"に至るまで、実に力強い」と評している[21]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はスティング作。下記トラック・リストは日本盤CDに準拠しており、アメリカ盤CD (0694931692)は5. 7. 16.を除く15曲入り[22]、ヨーロッパ盤 CD (493 156-2)は5. 16.を除く16曲入り[23]、イギリス盤CD (493 180-2)は5.を除く17曲入りである[24]。
- フラジャイル - "Fragile" - 4:35
- ア・サウザンド・イヤーズ - "A Thousand Years" (Sting, Kipper) - 3:01
- パーフェクト・ラヴ - "Perfect Love...Gone Wrong" - 4:11
- オール・ディス・タイム - "All This Time" - 5:19
- セブン・デイズ - "Seven Days" - 4:39
- ハウンズ・オブ・ウインター - "The Hounds of Winter" - 4:29
- 君に夢中 - "Mad About You" - 3:36
- 高校教師 - "Don't Stand So Close to Me" - 2:17
- ホェン・ウィー・ダンス - "When We Dance" - 4:51
- ディエンダ - "Dienda" (Sting, Kenny Kirkland) - 3:12
- ロクサーヌ - "Roxanne" - 3:36
- セット・ゼム・フリー - "If You Love Somebody Set Them Free" - 4:57
- ブラン・ニュー・デイ - "Brand New Day" - 4:46
- フィールズ・オブ・ゴールド - "Fields of Gold" - 3:50
- バーボン・ストリートの月 - "Moon over Bourbon Street" - 3:07
- シェイプ・オブ・マイ・ハート - "Shape of My Heart" - 2:06
- ルーズ・マイ・フェイス・イン・ユー - "If I Ever Lose My Faith in You" - 4:30
- 見つめていたい - "Every Breath You Take" - 5:04
参加ミュージシャン
[編集]- スティング - ボーカル、ギター、ベース
- キッパー - キーボード、プログラミング
- ジェイソン・リベロ - ピアノ
- ジェフ・ヤング - ハモンドオルガン、バッキング・ボーカル
- ドミニク・ミラー - ギター
- B・J・コール - ペダル・スティール・ギター
- クリスチャン・マクブライド - アコースティック・ベース
- マヌ・カチェ - ドラムス
- マルコス・スザーノ - パーカッション
- Haoua Abdenacer - ダラブッカ
- クリス・ボッティ - トランペット
- クラーク・ゲイトン - トロンボーン
- ジャキス・モレレンバウン - チェロ
- カトリース・バーンズ - バッキング・ボーカル
- ジャニス・ペンダーヴィス - バッキング・ボーカル
脚注
[編集]- ^ “スティング/…オール・ディス・タイム (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2022年7月17日閲覧。
- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b Sting | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ italiancharts.com - Sting - …All This Time
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ lescharts.com - Sting - …All This Time
- ^ Sting - …All This Time - austriancharts.at
- ^ Sting - …All This Time - hitparade.ch
- ^ Sting - …All This Time - dutchcharts.nl
- ^ Sting - …All This Time - ultratop.be
- ^ norwegiancharts.com - Sting - …All This Time
- ^ charts.org.nz - Sting - …All This Time
- ^ finnishcharts.com - Sting - …All This Time
- ^ Sting - …All This Time - ultratop.be
- ^ swedishcharts.com - Sting - …All This Time
- ^ danishcharts.com - Sting - …All This Time
- ^ a b “Sting - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年7月17日閲覧。
- ^ 日本初回盤CD (UICA-2002)帯
- ^ a b c “Live Sting LP Shows What Fans Missed When Webcast Was Cut Short”. MTV. Viacom International (2001年10月5日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b 日本初回盤CD (UICA-2002)、2003年再発CD (UICY-2424)共通ライナーノーツ(松下佳男、2001年10月2日)
- ^ Hunter, James (2001年11月13日). “All This Time”. Rolling Stone. 2022年7月17日閲覧。
- ^ Sting - …All This Time (2001, CD) - Discogs - アメリカ盤CDの情報。
- ^ Sting - …All This Time (2001, CD) - Discogs - ヨーロッパ盤CDの情報。
- ^ Sting - …All This Time (2001, CD) - Discogs - イギリス盤CDの情報。
外部リンク
[編集]- …オール・ディス・タイム - Discogs (発売一覧)