いずもり
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いずもりは、京都府相楽郡精華町にある旧跡。武埴安彦破斬旧跡とも。
歴史
[編集]崇神天皇10年の役において、祝園の地で武埴安彦命が敗れた際、この地で武埴安彦命の首が落とされたという。 現在は空き地となっているが、明治のはじめまでは巨木があったと伝わる。 「崇神帝十年役 武埴安彦破斬旧跡」と書かれた碑が残されている。
いごもり祭 綱曳きの式
[編集]祝園村に伝わる、正月申の日より三日間執り行われる奇祭いごもり祭において、第三日(戌の日)の綱曳きの式が行われる。 細く割った青竹であぜまめの殻を包み縄で縛ったものを直径2m弱の輪状にし、南北にそれぞれ3本ずつの青竹を取り付ける。 祝園五字の若者が百人程度集まり、祝園神社の鳥居を基準として南北の組に分かれ、3本の青竹を引き合う。 三度行い、最初二回の勝敗に関わらず三度目に勝敗を決するが、結果により農作物の豊凶が占われ、最後に勝利した組が、いずもりの地まで青竹を引っ張ってきて、各家のしめ縄等と共に焼却する。
参考文献
[編集]- 井上頼寿「改訂 京都民俗志」『東洋文庫129』平凡社、1968年。ISBN 4582801293。
- 精華町文化財愛護会「精華町文化財愛護会だより」2006年。
- 下中邦彦「京都府の地名」『日本歴史地名大系26』平凡社、1981年。