ありをりはべり
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(いまそかりから転送)
『Kiss』(講談社)にて2009年13号から2012年7号にかけて不定期に連載された。単行本は全8巻。作者にとって、1996年のデビューから13年目にして初めて単行本となった作品である。
『Kiss』2013年3号から2014年2月号にかけて、続編『ありをりはべり いまそかり』(いまそかり)[1]。が連載された。同作についても本項で扱う。
あらすじ
[編集]神様の姿が「見える」立花棗、神主の息子だが「見えない」藤島須佐。クラスメイトとなった2人はひょんなことから、郷土の歴史や神様について研究をする「地歴部」に入部することになる。
登場人物
[編集]- 立花 棗(たちばな なつめ)
- 15歳。高校1年生。地歴部。中学生の頃から神様が見える。両親と祖父と住む。家族の中では祖父だけがその力のことを知っている。神様たちの愚痴を聞く役目になってしまう。
- 藤島 須佐(ふじしま すさ)
- 1年生。地歴部。学校の隣の神社の神主の息子。祝詞が読める。神社は代々「見える」体質の者が継いできたため、「見えない」体質の須佐には継ぐ資格がないと父親に言われている。幼い頃は見えたが、御神木に登り、枝を折り落ちたショックで見えなくなってしまう。
- 小田島 メイ(おだじま めい)
- 地歴部の1年生。温泉旅館の娘。
- 普門寺 玲子(ふもんじ れいこ)
- 地歴部の2年生。母親は礼法の先生で、玲子自身も礼儀に厳しく、高校2年生には見えない立ち居振る舞い様。3年生の時に第二代部長になる。
- 神林(かんばやし)
- 地歴部の2年生。
- 山岡(やまおか)
- 地歴部の3年生。初代部長。普門寺玲子とは近所同士の幼なじみ。
- 栗田(くりた)
- 地歴部の3年生。
- 今井 由羽(いまい ゆう)
- 藤島須佐の母方のいとこの娘。小学生。両親が引っ越しており関西に住む。
- ミーシャ
- 部活棟が建つ前にそこにあった樫の木に宿っていた白蛇。木が切り倒され、憑り代を失い、部活棟の謎の揺れの原因となっていたが、藤島の祝詞により鎮められ、地歴部に新たに設置された神棚に棲み付くようになる。スイーツ好き。
- 亀
- 亀が描かれた花瓶の付喪神。部室の神棚の住民。
- 稲荷神
- ある家のお社に祭られていた稲荷神(女性)。現在はお付きのキツネと共に部室の神棚の住民になっている。
- 河童
- 川辺のキャンプ場に棲む河童。地歴部と出会って彼らの周囲に出没するようになる。
- タテミナ
- 棗たちの高校や藤島の神社がある土地の祭神。ミーシャら土着の神々に力で勝ち祭神になったため、彼らとは仲が悪い。
- タテミナ様の奥さん
- 対岸に住んでいる女神でタテミナの妻。冬、凍結した湖を渡ってくると「御神渡り」現象が観測される。
番外編「私と神様」
[編集]「ありをりはべり」の元となった作品。第1話は『One more Kiss』2008年1月号に掲載された。
棗が神様たちの姿を見るようになった中学生の頃の物語で、廃れてしまった地元の祭りを復活させる物語。
書誌情報
[編集]- 日向なつお 『ありをりはべり』 講談社(KC Kiss)、全8巻
- 2010年ISBN 978-4-06-340784-6、「私と神様」第1話収録 2月12日発売、
- 2010年ISBN 978-4-06-340796-9、「私と神様」第2話収録 4月13日発売、
- 2010年ISBN 978-4-06-340813-3、「私と神様」第3話収録 8月11日発売、
- 2010年12月13日発売、ISBN 978-4-06-340829-4、「私と神様」第4話収録
- 2011年ISBN 978-4-06-340844-7、「おいてけぼりの棲処」収録 5月13日発売、
- 2011年10月13日発売、ISBN 978-4-06-340856-0
- 2012年ISBN 978-4-06-340864-5 1月13日発売、
- 2012年ISBN 978-4-06-340881-2 6月13日発売、
- 日向なつお 『いまそかり』 講談社(KC Kiss)[2]
- 2013年09月13日発売、ISBN 978-4-06-340919-2
- 2014年03月13日発売、ISBN 978-4-06-340926-0
脚注
[編集]- ^ タイトルロゴでは大きな「いまそかり」の文字の上に小さく「ありをりはべり」の文字が添えられている。目次等では「いまそかり」とのみ記載され、雑誌公式サイトでは「ありをりはべり いまそかり」の表記と「いまそかり」のみの表記が混在している。
- ^ “Kiss|いまそかり|既刊コミック|講談社コミックプラス”. 講談社. 2013年10月20日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Kiss|ありをりはべり|作品紹介|講談社コミックプラス - ウェイバックマシン(2010年4月7日アーカイブ分)