うんこマーク
うんこマークとは、漫画で使用するマークの一つで、とぐろを巻いた大便の形状をしたマークである。うんちマークとも言われる。
概要
[編集]うんこマークがとぐろを巻いた形状になったのは、ヤクルトの2006年の「快ウン トイレカレンダー」によると、江戸時代が起源だとする説が紹介されている[1]。しかし、古くは日本では12世紀の『餓鬼草紙』(鎌倉時代)にとぐろ状のうんこが描かれ、ヨーロッパではベルナール・ピカール(1673年~1733年)が描いた『調香師』の絵に、とぐろを巻いたうんこが描かれている[2][3]。
SoftBank絵文字、EZweb絵文字、Unicode 6.0.0に含まれている[4]。
用途
[編集]- 大便を表す。
- トイレに行っていること、排泄していることを表す。
- 動物が糞を排泄している映像を流す際、実物の糞の映像を隠す。
- 「大便」「うんこ」「うんち」「くそ」「糞」という言葉を使って記述する際、文字での表現を避ける場合に使用する。
- あまりにもダメなものや、どうしようもないものを表現する(「くそ」と表現されることに由来)。
- 不快臭を放つものの比喩。
Unicodeへの採用
[編集]Unicodeの6.0.0のバージョンでうんこマークがU+1F4A9で取り入れられた。制定時にこの文字の表現について常用とすべきか問題が生じたが、最終的にリアルな絵文字になった。
うんこマークを模したキャラクター
[編集]- 楳図かずおの作品には「とぐろ虫」というキャラが存在する[1]。
- 漫画『Dr.スランプ』では、とぐろを巻いたうんこに顔と手足をつけた「うんちくん」というキャラが登場する。
- トモエ物産は「うんちくんグミ」など「うんちくん」の名のついた駄菓子を販売している[5]。
- 光浦靖子をモチーフにした「光浦オンチ」といううんこを模したキャラクターがおり、企画展「トイレ?行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」ではうんち大使に任命されている。
- うんこマークを描いた絵本は非常に多く、トイレに行くことの大切さや、うんこに対する嫌悪感をなくすことが目的としたものが多い。
- 絵文字の国のジーンでは登場人物の1人となっている。
その他
[編集]国際化ドメインに登録する申請が出た事があるが、「1文字のみ」という理由で却下された[6]が、ラオスのドメインでは、「poop-la」というサイトがhttp://💩.la/というドメインで登録された。これは世界初の(うんこ)絵文字のドメインである。
KONANといううんこマークのアイテム収集家のアイドルが存在する[7]。
i-modeからiPhoneに音符マークの絵文字をメールで送信すると、うんこマークになるという問題が発生していた[8]。これはi-modeの音符の絵文字の外字でのコードとSoftBankのうんこマークの絵文字の外字でのコードが同じであることにより発生する問題である。Unicode 6.0.0の絵文字でのデータ交換を行えばこのような問題は発生しなくなる。
Twitter(現:X)は2023年3月よりメディア対応向けメールアドレスに送られたメールに対し、うんこマークで自動返信している[9][10][11]。
符号位置
[編集]記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 | Markdown |
---|---|---|---|---|---|
💩 | U+1F4A9 |
|
💩 💩 |
PILE OF POO |
脚注
[編集]- ^ a b ウェブサイト:[黄金の螺旋は何処から来たのか〜巻きグソの起源【和式】〜]
- ^ 『うんち大全』ISBN 4878933054
- ^ うんち大全
- ^ "Unicode Character Database" (英語). Unicode. 24 April 2020. 2020年5月6日閲覧。
- ^ なぜか子どもが大喜び!究極のお菓子「うんちくんグミ」 @Excite Bitコネタ
- ^ ICANN Approves .IRAN (in Non-Latin) @slashdot
- ^ 【一芸アイドル最前線】意外な?グッズ収集家・KONANさん(24) 「きょうはカレーのような色の…」
- ^ nakamura001 (2010年11月26日). “ドコモからGmailにメールを送ると「音符」の絵文字が「うんこ」になる”. 2011年3月13日閲覧。
- ^ “Twitterの広報メールアドレス、自動でうんこの絵文字を返信する設定に イーロン・マスク氏が突然謎の発表”. ねとらぼ. アイティメディア株式会社 (2023年3月21日). 2023年8月7日閲覧。
- ^ ジャック・ブリュースター(ニューズガード エンタープライズエディター)、ザック・フィッシュマン(同シニアアナリスト)、マクリーナ・ワン(同アナリスト)、バレリー・パビロニス(同アナリスト) (2023年4月26日). “ツイッターの青バッジはフェイクのしるし? コメントを求めたが、広報は「うんこ」絵文字で応答するのみ”. Newsweek日本版. 株式会社CCCメディアハウス. p. 2. 2023年8月7日閲覧。
- ^ 馮兆音(フェン・ジャオイン)、アリヨーム・ルロワ、シャンシャン・チェン BBC Eye Investigations (2023年6月8日). “痴漢動画を売るサイトの裏を暴く……BBC独自調査 日本と中国で ”. BBC NEWS JAPAN. 英国放送協会. 2023年8月7日閲覧。