コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

おうし座シータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おうし座θ1[1]
θ1 Tauri
星座 おうし座
見かけの等級 (mv) 3.840[1]
分類 分光連星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  04h 28m 34.49209s[1]
赤緯 (Dec, δ) +15° 57′ 44.2832″[1]
赤方偏移 0.000129[1]
視線速度 (Rv) 38.79 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 104.97 ミリ秒/年[1]
赤緯: -15.14 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 21.4183 ± 0.3457ミリ秒[1]
(誤差1.6%)
距離 152 ± 2 光年[注 1]
(46.7 ± 0.8 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 0.5[注 2]
物理的性質
スペクトル分類 G9IIIFe-0.5 [1]
色指数 (B-V) +0.95[2]
色指数 (U-B) +0.73[2]
他のカタログでの名称
おうし座77番星[1]
BD +15 631[1]
Gaia DR2 3312748824191278208[1]
HD 28307[1]
HIP 20885[1], HR 1411[1]
SAO 93955[1]
Template (ノート 解説) ■Project
おうし座θ2[3]
θ2 Tauri
仮符号・別名 Chamukuy[4]
星座 おうし座
見かけの等級 (mv) 3.410[3]
3.35 - 3.42(変光)[5]
変光星型 DSCTC+Eと推測[5]
位置
元期:J2000.0[3]
赤経 (RA, α)  04h 28m 39.74455s[3]
赤緯 (Dec, δ) +15° 52′ 15.1226″[3]
赤方偏移 0.000130[3]
視線速度 (Rv) 38.90 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: 103.330 ミリ秒/年[3]
赤緯: -18.625 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 20.8354 ± 0.3731ミリ秒[3]
(誤差1.8%)
距離 157 ± 3 光年[注 1]
(48 ± 0.9 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 0.0[注 2]
θ2星の位置
物理的性質
スペクトル分類 A7III [3]
色指数 (B-V) +0.18[6]
色指数 (U-B) +0.13[6]
他のカタログでの名称
おうし座78番星[3]
BD +15 632[3]
Gaia DR2 3312744219987686144[3]
HD 28319[3]
HIP 20894[3], HR 1412[3]
SAO 93957[3]
Template (ノート 解説) ■Project

おうし座θ星(おうしざシータせい、θ Tau, θ Tauri)は、おうし座二重星であり、ヒアデス星団のメンバーである。

5.62′離れた2つの星から構成される。視差の測定から、おうし座θ1星は地球から約152光年、おうし座θ2星は約157光年の距離に位置すると推定されている。

Jim Kalerは、θ1とθ2が実際の連星であるかどうかわからないとする一方、次のように述べている[7]。測定された2星の距離の差 約4光年は、多分に連星ではない事を示唆している[7]。もし距離に誤差があり、同じ距離にあったと仮定すると、16,000 AU以上離れ周期70万年以上となるが、互いの重力作用により、このような連星系は存在しえない[7]

おうし座θ1星は、橙色の巨星である。一方、おうし座θ2星は、白色の巨星でたて座δ型変光星であり、光度は約1.82時間の周期で+3.35から+3.42まで変化する[5]

どちらの恒星も分光連星であり、少なくとも1つの暗い伴星を持っている。おうし座θ1星は0.082″、少なくとも4光年離れたところに7等星を伴っている。おうし座θ2星は0.005″、少なくとも2光年離れたところに6等星を伴っており、141日で公転している。

名称

[編集]

ユカテコ語では、この恒星は小鳥の名前であるChamukuyと呼ばれている[8][9]2017年9月5日国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Chamukuyをおうし座θ2星Aaの固有名として正式に承認した[4]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b c d パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ a b 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Results for tet01 Tau”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2018年7月1日閲覧。
  2. ^ a b Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode1995yCat.5050....0H. https://vizier.cds.unistra.fr/viz-bin/VizieR-5?-ref=VIZ5a76628e9487&-out.add=.&-source=V/50/catalog&recno=1411. 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Results for tet02 Tau”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2018年7月1日閲覧。
  4. ^ a b IAU Catalog of Star Names (IAU-CSN)”. 国際天文学連合 (2017年11月19日). 2018年2月4日閲覧。
  5. ^ a b c GCVS”. Results for tet02 Tau. 2015年10月5日閲覧。
  6. ^ a b Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode1995yCat.5050....0H. https://vizier.cds.unistra.fr/viz-bin/VizieR-5?-ref=VIZ5a76628e9487&-out.add=.&-source=V/50/catalog&recno=1412. 
  7. ^ a b c James B. Kaler. “THETA-2”. STARS. 2018年7月2日閲覧。
  8. ^ Susan Milbrath (1999). Star gods of the Maya: astronomy in art, folklore, and calendars. University of Texas Press. p. 253. ISBN 978-0-292-75225-2. https://books.google.com/books?id=iZN6AAAAMAAJ 
  9. ^ "IAU Approves 86 New Star Names From Around the World" (Press release). 国際天文学連合. 11 December 2017. 2018年2月4日閲覧

外部リンク

[編集]