おうし座ベータ星
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おうし座β星[1] Beta Tauri[1] | ||
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仮符号・別名 | エルナト[2], Elnath[3][4] | |
星座 | おうし座 | |
見かけの等級 (mv) | 1.65[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 05h 26m 17.51312s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +28° 36′ 26.8262″[1] | |
赤方偏移 | 0.000031[1] | |
視線速度 (Rv) | 9.2km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 22.76 ミリ秒/年[1] 赤緯: -173.58 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 24.36 ± 0.34ミリ秒[1] (誤差1.4%) | |
距離 | 134 ± 2 光年[注 1] (41.1 ± 0.6 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | -1.4[注 2] | |
β星の位置
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物理的性質 | ||
半径 | 5~6 R☉[5] | |
質量 | ~4.5 M☉[5] | |
スペクトル分類 | B7III[1] | |
光度 | 700 L☉[5] | |
表面温度 | 13,600K[5] | |
色指数 (B-V) | -0.13[6] | |
色指数 (U-B) | -0.49[6] | |
色指数 (R-I) | -0.10[6] | |
他のカタログでの名称 | ||
ナート(Nath) ぎょしゃ座γ星[1] おうし座112番星[1] BD +28 795[1], FK5 202[1] HD 35497[1], HIP 25428[1] HR 1791[1], SAO 77168[1] |
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概要
[編集]おうし座とぎょしゃ座の境界線上に位置しているため、かつてはぎょしゃ座γ星 (γ Auriga) ともされていた[5]。
おうし座β星は特異星、中でも水銀・マンガン星に分類されており、太陽にくらべてマンガンの含有率が20倍も高く、またカルシウムとマグネシウムは8分の1と低い[5]。中心核では水素による核融合が終わりに近づいており、今後200万年以内に主系列から進化して橙色の巨星になるものと予測されている[5]。
名称
[編集]固有名エルナト[2] (Elnath[3][4]) は、アラビア語のالنطح (an-naṭḥ, アン=ナトフ) [注 3]からきており、「(角で)突くこと」を意味している[3]。元々アラビアではおひつじ座のβ星とγ星からなる第1月宿の別名として、のちにはα星の名前とされていたが、誤って伝えられておうし座β星の名前とされた[3]。2016年7月20日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Elnath をおうし座β星の固有名として正式に承認した[4]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME ELNATH. 2013年1月14日閲覧。
- ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂)恒星社厚生閣、1996年、221頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
- ^ a b c d Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 54. ISBN 978-1-931559-44-7
- ^ a b c “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g Jim Kaler. “Elnath”. 2016年12月8日閲覧。
- ^ a b c 輝星星表第5版