岡崎乾二郎
岡﨑 乾二郎 | |
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生誕 |
1955年10月24日(69歳) 東京都 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 多摩美術大学彫刻科中退 |
著名な実績 | 造形作家・批評家 |
代表作 | 灰塚アースワーク・プロジェクト、ルネサンス 経験の条件 |
配偶者 | ぱくきょんみ |
受賞 | 平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門) |
公式サイト | https://kenjirookazaki.com/ |
影響を受けた 芸術家 | 林道郎、岡田温司、松浦寿夫、トリシャ・ブラウン |
岡﨑 乾二郎(おかざき けんじろう、1955年10月24日 - )は、日本の造形作家、批評家。東京大学大学院客員教授[1]、武蔵野美術大学客員教授。妻は詩人のぱくきょんみ。他におかざき乾じろ名義が存在する[2][3][4]。
略歴
[編集]東京都出身。父親は建築家、母親は発明家。多摩美術大学彫刻科中退。Bゼミスクール修了。
平面・立体での両面で多彩な創作活動を展開、「ART TODAY 2002 岡﨑乾二郎展」(セゾン現代美術館)をはじめ、内外でさまざまな展覧会を開いてきている。美術領域の表現を越えても建築および景観設計、8ミリ映画「回想のヴィトゲンシュタイン」(1988)から、地域再生計画「灰塚アースワーク・プロジェクト」(1994-)にいたるまで、その活動はきわめて広範囲に及ぶ。2002年のヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展では日本館のテーマ展示「漢字文化圏における建築言語の生成」のディレクターを務めた。2007年には舞踏家トリシャ・ブラウンとのコラボレーション「I Love my robots」でも話題を呼んだ。また、主著『ルネサンス 経験の条件』(2001)のほか、編集・執筆にかかわった美術雑誌『FRAME』(第1-3号、1990-1991年)や共編著『批評空間 増刊号 モダニズムのハードコア』(1995)などは、美術の領域を超えて大きな影響をもった。『ルネサンス 経験の条件』は「歴史的な書物の誕生」[5]と浅田彰によって評された。近畿大学国際人文科学研究所の活動の一環として主任ディレクターを務めた四谷アート・ステュディウムは、新しい教育・創造活動の拠点として注目されていた。
2019年、『抽象の力 近代芸術の解析』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞[6]。2022年、『感覚のエデン』で毎日出版文化賞文学・芸術部門を受賞した。弟子に沢山遼がいる。
主な活動
[編集]- 8ミリ映画「回想のヴィトゲンシュタイン」
- 美術雑誌「FRAME」(第1-3号)編集執筆
- コンピュータ・アート・ワーク「Random Accidental Memory」
- 「灰塚アースワーク・プロジェクト」企画制作
- 「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」日本館ディレクター(コミッショナー:磯崎新、テーマ:「漢字文化圏における建築言語の生成」)
- 近自然公園「日回り舞台」
- ART TODAY 2002 岡﨑乾二郎(セゾン現代美術館)
- おととい橋(羽地大橋)
- なかつくに公園
- 表象(2007-年刊、表象文化論学会責任編集)、01・04に討議参加
- 小田急ロマンスカー・GSE シート張地デザイン[8]
主な著書
[編集]単著
[編集]- 『ルネサンス 経験の条件』筑摩書房, 2001/文藝春秋〈学藝ライブラリー〉, 2014。解説斎藤環
- 『抽象の力 近代芸術の解析』亜紀書房, 2018
- 『とぴかぴくたす』ナナロク社, 2020
- 『感覚のエデン 批評選集』亜紀書房, 2021
- 『絵画の素』岩波書店, 2022
- 『而今而後(ジコンジゴ)―批評のあとさき 批評選集Ⅱ』亜紀書房, 2024
共著
[編集]- 『和英対峙 現代美術演習』共著, 1989, 現代企画室
- 『「批評空間」増刊号 モダニズムのハードコア:現代美術批評の地平』共同編著, 1995, 太田出版
- 『現代日本文化論11 芸術と創造』共著, 1997, 岩波書店
- 『20-21世紀 DESIGN INDEX』共著, 2000, INAX出版
- 『必読書150 』共著, 2002, 太田出版
- 『漢字と建築』共同編著, 2003, INAX出版
- 『絵画の準備を!』松浦寿夫との対談, 2005, 朝日出版社
- 『トリシャ・ブラウン―思考というモーション』共同編著, 2006, ときの忘れもの
- 『芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション』編著, 2007, フィルムアート社
- 『視覚のカイソウ』共同編著, 2020, ナナロク社
共著による絵本
[編集]脚注
[編集]- ^ https://repre.c.u-tokyo.ac.jp/%E5%B2%A1%E5%B4%8E%E4%B9%BE%E4%BA%8C%E9%83%8E%EF%BC%88okazaki-kenjiro%EF%BC%89/
- ^ “Twitter おかざき乾じろ”. 2020年3月9日閲覧。
- ^ “中谷宇吉郎 自然科学と芸術による研究教育事業 「かがく宇かん」”. 2020年3月9日閲覧。
- ^ “毎日新聞 造形作家・おかざき乾じろさん ゆったりとアート楽しんで 栗原で企画展 /宮城”. 2020年3月9日閲覧。
- ^ 「共同討議 『ルネサンス 経験の条件』をめぐって」( 大澤真幸・田中純・岡﨑乾二郎・浅田彰)『批評空間』III-1, 2001.10 pp.121-162及びi-mode-critique[1]
- ^ “日本経済新聞社 笑福亭鶴瓶さんに大臣賞 18年度芸術選奨”. 2020年3月9日閲覧。
- ^ “「岡﨑乾二郎」 (東京都現代美術館)”. Tokyo Art Beat. 2024年11月14日閲覧。
- ^ 『小田急電鉄の新型「ロマンスカー・GSE(70000形)」車両用シートを納入』(プレスリリース)株式会社オカムラ、2018年4月20日 。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- kenjirookazaki.com
- おかざき乾じろ (@kenjirookazaki) - X(旧Twitter)
- 四谷アート・ステュディウム Yotsuya Art Studium