おしぐらんご
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おしぐらんご、またはおしくらんご[1]は、岡山県笠岡市金浦地区の金浦湾内でおこなわれる伝統行事(祭)である。
源平合戦(治承・寿永の乱)に由来するとされ、源氏と平家に見立てた2隻の手漕ぎ和船(漕ぎ手4人、旗手1人、采配1人の6人乗り)により競漕をおこなう[2]。
1961年以降は漕ぎ手の不足からいったん途絶え、1987年に再開したが、その後も2000年に中止になったことがある[2]。現在は地元の「ひったか・おしぐらんご保存会」や小中学生などにより、複数のレースがおこなわれている[3]。
毎年5月下旬から6月初旬の日曜日に開催される。金浦地区では前日の土曜日にひったかがあり、2日連続で祭が開催されている。
なお、類似の名称を持つ和船競漕行事に、山口県萩市の「おしくらごう」がある[4]。
脚注
[編集]- ^ 後述の東海水産科学協会調査資料や中国新聞では「おしくらんご」と表記。
- ^ a b 日本列島沿海における「船競漕」の存在確認調査 - 東海水産科学協会 海の博物館(日本財団図書館)
- ^ 笠岡彩る源平ゆかりの行事 「ひったか」「おしくらんご」 - 中国新聞2010年6月14日(47NEWS保存の抄録)
- ^ おしくらごう - 萩市観光協会