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おんど2000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おんど2000
基本情報
船種 作業船
船籍 日本の旗 日本
所有者 中国地方整備局
運用者 中国地方整備局
建造所 前畑造船
航行区域 沿海
船級 JG
経歴
竣工 2000年
就航 2000年
現況 就航中
要目
総トン数 144 トン[1]
全長 30.7 m[1]
全幅 11.6 m[1]
喫水 1.82 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 可変ピッチプロペラ2軸
出力 2,000 PS
航海速力 14.5 ノット[1]
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おんど2000は、国土交通省中国地方整備局が運用する海面清掃船(海洋環境整備船)である。

概要

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国土交通省設置法第4条103に定められた「国が行う海洋の汚染の防除に関する業務に関すること」に基づき、東京湾伊勢湾瀬戸内海有明海八代海閉鎖性水域で、浮遊ごみ・流木・流出油などの回収を実施するため、国土交通省が配備している12隻の海洋環境整備船の一隻である。

1974年に就航した海面清掃船「おんど」の代船として前畑造船で建造され、2000年に就航した。中国地方整備局広島港湾・空港整備事務所に配備され、呉港を母港として広島湾および安芸灘(清掃面積2,400km2)で浮遊ごみ流木などの回収および油防除業務を行っている。

2016年4月14日に発生した熊本地震では、呉港から別府港へ支援物資の緊急輸送を行い、4月18日に到着した[1]

2017年7月に発生した九州北部豪雨では、緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)応急対策班(航路啓開)として派遣され、7月13日から通常の清掃担当区域外である周防灘で流木・漂流ゴミの回収を行っている[1]

設計

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鋼製の双胴船で、上部構造物はアルミ製である。浮遊ごみ・流木回収業務・油防除業務に必要な操船性を確保するため、バウスラスターおよびジョイスティック操船装置を装備している。 船体後部は作業甲板となっており、ゴミ回収装置、多関節クレーンなどのほか、海象データ収録解析装置、水質測定装置、機関データ収集装置などを装備する。2007年度には、長尺ゴミの回収効率を高めるためグラップルへのカッター追加、流出油回収機能を高めるため油回収器の装備など、能力向上のための改修が行われている。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 中国地方整備局TEC-FORCE『応急対策班(航路啓開)』の活動状況及び“おんど2000”基礎情報』(プレスリリース)国土交通省中国地方整備局広島港湾・空港整備事務所、2017年7月13日https://www.pa.cgr.mlit.go.jp/hiroshima/img/box/1499927088.pdf2017年7月13日閲覧 

外部リンク

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