かいこう Mk-IV
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かいこう Mk-IVは、日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する水深7000m級の遠隔操作無人探査機[1][2][3]。
開発は三井造船で[4][5]、開発費はおよそ8億4000万円[6]。高強度浮力材は横浜ゴムが開発[7][8]。
沿革
[編集]- 2013年11月29日:一般公募により名称は「かいこう Mk-IV」と決定した[9][10][11]。
- 2014年度:運用開始。
- 2022年4月:ビーグル単独による運用を開始。これにより最大潜航深度は4,500mとなった[12]。
- 最大潜航深度:4,500メートル
- 重量:5.5トン
- 全長:3.0メートル、幅:2.0メートル、高さ:2.6メートル
- 調査観測機器:HDドームカメラ(2台)、デジタルスチルカメラ、HDTVカメラ(2台)、小型監視TVカメラ、照明灯、CTD、溶存酸素計
- 作業機器:マニピュレータ(7自由度×2台)
- ペイロード:空中300キログラム、水中100キログラム
以下のデータは納入時の三井造船発表のプレスリリースによる[4]。
- 最大潜航深度:7000メートル
- 重量:約6トン
- 全長:約3メートル、幅:約2メートル、高さ:約2.6メートル
- 調査観測機器:広角魚眼テレビカメラ、広角ハイビジョンテレビカメラ、高画質スチールカメラの他、各種観測機器をスキッドに搭載可能
- ペイロード:300キロ以上
- 試料採取能力:大出力7自由度油圧マスタースレーブ方式マニピュレータ2式(最大取扱荷重約250キロ)
- 推進方式:油圧スラスター(下降時・上昇時の最大推力約600キロ)
- 母船:深海調査研究船「かいれい」[14](無人探査機「かいこう」のランチャーを使用)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 宮﨑剛; 大澤弘敬; 中條秀彦; 平田和好; 澤隆雄; 杉本文隆; 後藤慎平; 宇津木裕美. “海底資源探査に向けた新たな ROV「かいこう Mk-Ⅳ」の開発” (PDF). 神奈川県横須賀市追浜夏島町2-15: JAMSTEC. 2015年9月24日閲覧。
- ^ “海洋研究開発機構 無人探査機「かいこう Mk−IV」公開”. TOKYO MX NEWS (東京都千代田区麹町1丁目12番地: 東京MX). (2013年12月9日) 2015年9月24日閲覧。
- ^ “海洋資源調査研究の戦略的推進”. 海洋分野における研究開発. 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号: 文部科学省. 2015年9月24日閲覧。
- ^ a b 『海洋資源探査ロボットをJAMSTECに納入』(プレスリリース)三井造船、東京都中央区築地5丁目6番4号 浜離宮三井ビルディング、2013年12月19日 。2015年9月24日閲覧。
- ^ “三井造船、海洋資源探査ロボットをJAMSTECに納入 7000mまで潜水”. 東京都中央区八重洲1-9-13八重洲駅前合同ビル6階: 財経新聞. (2013年12月20日) 2015年9月24日閲覧。
- ^ 海洋研究開発機構 無人探査機「かいこう Mk−IV」公開 - YouTube(TOKYO MX NEWSより)
- ^ “浜ゴムが反発、「かいこうMk-4」の高強度浮力材をJAMSTECと共同開発”. みんなの株式 (株式経済新聞). (2014年4月2日) 2015年9月24日閲覧。
- ^ 『横浜ゴム、海底無人探査機用浮力材をJAMSTECと共同開発』(PDF)(プレスリリース)横浜ゴム、東京都港区新橋5丁目36番11号、2014年4月1日。オリジナルの2014年4月1日時点におけるアーカイブ 。2015年9月24日閲覧。
- ^ 『新型無人探査機機体名称の決定について』(プレスリリース)JAMSTEC、神奈川県横須賀市追浜夏島町2-15、2013年11月29日 。2015年9月24日閲覧。
- ^ “「新型無人探査機」名称決定!!”. JAMSTECニュース (神奈川県横須賀市追浜夏島町2-15: JAMSTEC) 2015年9月24日閲覧。
- ^ 『新型深海無人探査機 命名披露式〜JAMSTEC本部から生中継』2013年12月9日 。2015年9月24日閲覧。
- ^ “「かいこう」<研究船・探査機<研究船・施設・設備<組織情報<海洋研究開発機構”. www.jamstec.go.jp. 2023年4月12日閲覧。
- ^ “「かいこう」<研究船・探査機<研究船・施設・設備<組織情報<海洋研究開発機構”. www.jamstec.go.jp. 2023年4月12日閲覧。
- ^ “海底資源開発取り組み本格化 海洋研究開発機構”. 読売オンライン (東京都千代田区大手町1丁目7番1号: 読売新聞社). (2014年8月18日) 2015年9月24日閲覧。